プロに教わる時短お掃除

2021.03.01

vol.6 洗面所編

仕事に家事に育児と忙しい毎日のなかで、ついつい後回しになってしまいがちなのが、家の掃除。ピカピカの状態をキープするには、どのくらいの頻度で、どのような方法で掃除すればよいのでしょうか。気づいたときにパパっとできて、すぐにきれいになる「時短おそうじ」のコツを、日本清掃収納協会会長の大津たまみさんに教えてもらいました。今回は洗面所の掃除方法を紹介します。

教えてくれたのは… 大津たまみさん
日本清掃収納協会会長。年間200本以上の講演のほか、テレビなどで片付けや掃除法を伝えている。(株)アクションパワー取締役会長。(一社)生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師。

日ごろのお手入れのコツは?

日ごろ洗面所を使用する上で気を付けたいことは「使ったら拭く」を繰り返すことです。ついたばかりの汚れは、マイクロファイバークロスで拭けば簡単に落ちます。いつでも手が届く場所にマイクロファイバークロスを置いておき、使うたびに拭く習慣を身につけましょう。

洗面ボウルの汚れの落とし方

洗面ボウルの汚れの原因は、アルカリ性のカルキ汚れ(水道水に含まれるミネラルが固まってできた汚れ)や石鹸カスが中心。日常の歯磨きや化粧の際にも汚れが生じます。酸性のクエン酸を使って中和させ、汚れを落としましょう。
おそうじ頻度の目安は1日に1回程度です。
 
<用意するもの>
☑ホットクエン酸水(スプレーボトルにクエン酸小さじ1/2と42℃前後のお湯100mlを入れ、よく振り混ぜたもの)
☑ナイロンタオル
☑歯ブラシ(使用済み可。急須用など細かいところまで届くブラシがあればベスト)
☑布
☑マイクロファイバークロス
☑スポンジ
1. 蛇口の汚れをナイロンタオルで落とす
手で触って厚みを感じるような汚れには、ホットクエン酸水を使いましょう。蛇口にホットクエン酸水を塗布し、5分ほど置きます。体を洗うナイロンタオルで蛇口を包み込むようにして、汚れをかき出しましょう。
2.歯ブラシで残りの汚れを除去
残りの細かな汚れは、歯ブラシでブラッシングすることで取り除くことができます。
3.クエン酸水で洗面ボウルの汚れを落とす
いよいよ洗面ボウルを掃除します。クエン酸スプレーを塗布し、5分ほど置いたらスポンジで磨きます。
4.オーバーフローの汚れを取り除く
オーバーフロー(洗面ボウルに水を溜めるとき、こぼれそうになった水を排水するための穴)は、細いブラシを使って汚れを取り除きます。ブラシの先端がJの字になっている掃除専用のブラシが便利ですが、家にある道具で掃除をする場合は、柄をヘの字に曲げた歯ブラシで汚れをかき出しましょう。柄はライターで炙ってやわらかくすることで、好みの角度に曲げることができます。やけどや火災に気を付けながら、使いやすい角度に曲げてみてください。
5.フッ素入り歯磨き粉で汚れをつきにくくする
スポンジのやわらかい面にフッ素入り歯磨き粉をつけ、洗面ボウルにこすりつけていきます。洗浄成分が汚れを落とし、さらにフッ素がボウルの表面をコーティングし、汚れをつきにくくします。最後は水で洗い流しますが、やりすぎるとせっかくのフッ素が流れ落ち、予防効果が薄れてしまうため、すすぎは1回のみを心がけましょう。
Before
After
<ここがポイント>
1.しっかり汚れにはホットクエン酸水を使う
2.蛇口の汚れはナイロンタオルでかきだす
3.洗面ボウルはフッ素入り歯磨き粉できれいをキープ
 

鏡のお手入れ方法は?

鏡の表面に付着している白く曇ったような汚れの原因は、鏡に飛び散った水が蒸発し、白く濁ったカルキが浮き出てくるからです。これを解決してくれるのが「じゃがいもの皮」です。じゃがいものでんぷん質には、カルキ汚れを分解して寄せ付けないようにする効果があります。じゃがいもの皮を厚めにむき、皮の内側(実の部分)を鏡にこすりつけ、でんぷん質で膜を作っていきましょう。じゃがいもの皮の水分が飛んでしまう前に、手早く塗りつけていくのがコツです。その後、でんぷんの跡が残らないよう、しっかりと水拭きをしてから仕上げに乾拭きをしましょう。乾拭きには、通常のタオルを使用すると筋跡が残ってしまうため、マイクロファイバークロスの使用をおすすめします。

排水口の汚れの落とし方

洗面所の排水口は、ドライヤーで髪を乾かすときや髪型をととのえるときなどに髪の毛が落ちやすいところ。手洗いや洗顔の際に使われることも多いため、石鹸カスも溜まりやすい場所です。排水口が詰まってしまう前に、こまめにおそうじをしましょう。
おそうじ頻度の目安は一週間に1回程度です。
<用意するもの>
☑重曹
☑クエン酸水(水100mlにクエン酸小さじ1/2を溶かしたもの)
☑歯ブラシ(使用済み可。急須用など細かいところまで届くブラシがあればベスト)
1.排水口の部品を取り外す
排水口の部品を取り外し、ごみ受けについた髪の毛などを取り除きます。
2.重曹を振りかけクエン酸水を流す
排水口に、重曹を100g程度振りかけて、クエン酸水を流し入れます。15分ほど置き、発砲する泡で汚れを落としましょう。この泡は排水口に付着する汚れをやわらかくして浮かす作用や消臭効果があります。
3.細かい部分の汚れを取り除く
最後に、使い古した歯ブラシなどで汚れを取り除きます。急須の口洗い用のブラシなど細かい部分にも届くブラシがあると便利です。
Before
After
<ここがポイント>
1.排水口は詰まってしまう前にこまめにおそうじ
2.排水口の中の汚れは重曹+クエン酸水で落とす
3.急須用など細部に届くブラシがあると便利

必要なのはこれだけ! 洗面所おそうじアイテム

最後に、洗面所掃除に必要なアイテムのおさらいです。
洗面ボウルの掃除には、クエン酸とお湯、それらを入れるスプレーボトル、ナイロンタオル、使い古した歯ブラシ、布、マイクロファイバークロス、スポンジを使います。歯ブラシは、事前にライターで柄を熱し、ヘの字に曲げておくと便利です。
鏡のお手入れに使うじゃがいもの皮は、やや厚めに剥いておくことがポイント。排水口の汚れは、重曹とクエン酸の泡で落としましょう。
洗面ボウルのおそうじは毎日の習慣にしたいもの。「じゃがいもを料理に使った日は鏡のおそうじをする」など、ぜひ日常の一部に取り入れてみてくださいね。次回の「プロに教わる時短おそうじ」は、ベランダの掃除方法を紹介します。

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