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ウイルス対策を意識した家の中の掃除 Vol.10
家庭内のウイルス感染を防ぐために。正しい掃除方法とは?
家庭内のウイルス感染を防ぐには、ウイルスが集まりやすい場所を認識し、こまめに掃除をすることが大切です。飛沫やほこりにウイルスが溜まりやすいため、飛沫が飛びやすいテーブルや歯磨きをする洗面所、ほこりが溜まりやすい部屋の四隅などは積極的に掃除を行いましょう。
除菌のコツは?
家の中でウイルス対策を考えるなら、除菌を意識した掃除を心がけましょう。ウイルスは目に見えないため「除菌をした」という達成感は感じにくいものです。しかし、部屋の中で手が触れる箇所を中心に、除菌をくまなく行うことで「除菌をした」と言えます。
家の中でカンタン除菌掃除
除菌掃除は、家の中でも人の手が触れやすい場所を中心に行います。汚れが残っている状態で除菌をしてしまうと、雑菌を取り除きにくくなるため、まずは掃除をして汚れをしっかりと取り除いてから除菌掃除を行いましょう。一度でも手を触れたら、その都度除菌が必要です。
☑エタノール(エタノール濃度が70%以上のもの)
☑キッチンペーパー
※特定の細菌やウイルス対策に関しては、厚生労働省やNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)で最新の情報をご確認ください。
家の中の除菌方法
家の中でも、人の手が触れる機会が多い場所は積極的に除菌掃除を行いましょう。例えば、玄関などのドアノブは雑菌が付着しやすい上に、家族やお客様が頻繁に触れる場所です。エタノールを拭きつけ、折り畳んだキッチンペーパーなどで拭き、除菌を行いましょう。キッチンペーパーは3回くらい折り畳んで小さくします。キッチンペーパーに2~3回エタノールを噴霧します。使用した面は別の場所で使用せず、新しい面を出して拭きます。エタノールには皮脂等の油分を溶かす効果もあるため、通常の掃除としても有効です。
ノブの除菌は上側だけでなく、
下までしっかり握りこんで拭きましょう。
扉の内側のノブや鍵も、雑菌がついたままの手で触れがち。しっかりと拭き取ります。
面積が大きい場合の除菌方法
ダイニングテーブルなどは、エタノールを吹き付けたキッチンペーパーで一定方向に拭きます。端の部分は挟み込むように拭きます。
ジグザクに拭いたり往復させたりすると、拭き残しが生じ、拭き取り切れなかった雑菌を塗り広げることになってしまいます。
<ここがポイント>
1. 除菌掃除はエタノールが便利!
2. 裏側など細部までもれなく拭き取る
3. 面積が大きなスペースは一定方向に拭く
ウイルス対策の掃除で、掃除機は使っても大丈夫?
日常的な掃除に欠かせない「掃除機」は、ウイルス対策という観点で見た場合、どのような使い方が適切でしょうか。
掃除機の基本的なかけ方は、斜め前に出してゆっくりと引く動作を繰り返します。ワルツの3拍子のリズムをイメージしてください。フローリングは距離の長い方向に、畳は目に沿って、じゅうたんは横掛けと縦掛けを両方行うことで、長い毛足の下に隠れているゴミやホコリを吸い取ります。掃除機の種類を問わず、使用後のヘッド部分はアルコール濃度70%以上のエタノールで拭き、地面に触れる部分をきれいに保ちましょう。
また、コロナ禍の掃除は、フィルターの取り扱い方にも気を使いたいところ。フィルターはいつも以上にまめに交換をしてください。
掃除機の場合
掃除機の基本的なかけ方は、「斜め前に出す」「ゆっくりと引く」を繰り返します。
掃除機は使用した後に、床に触れる設置面の掃除を忘れずに。
ロボット掃除機の場合
スイッチを押すだけの「ロボット掃除機」は便利ですが、部品を外し、床に触れる設置面の掃除を行いましょう。
1. 掃除機はワルツのリズムで動かす
2. 床材によって掃除機の動かし方を使い分ける
3. 掃除機の使用後はヘッドをエタノールで拭き、きれいな状態を保つ
いかがでしたか?エタノールを使った除菌やウイルス対策を意識した掃除機の使用方法を、ぜひ試してみてくださいね。次回の「プロに教わる時短おそうじ」は、コロナ禍に見直したい部屋割りや家の中で仕事スペースを作る方法を紹介します。
今日から取り入れたくなるような、暮らしを素敵に彩るアイデアをご紹介。いつもの毎日にちょっとしたワクワクを。