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浴室編② 浴槽 Vol.5
仕事に家事に育児と忙しい毎日のなかで、ついつい後回しになってしまいがちなのが、家の掃除。ピカピカの状態をキープするには、どのくらいの頻度で、どのような方法で掃除すればよいのでしょうか。気づいたときにパパっとできて、すぐにきれいになる「時短おそうじ」のコツを、日本清掃収納協会会長の大津たまみさんに教えてもらいました。今回は浴室編の第2弾として、浴槽の掃除方法を紹介します。
教えてくれたのは… 大津たまみさん
日本清掃収納協会会長。年間200本以上の講演のほか、テレビなどで片付けや掃除法を伝えている。(株)アクションパワー取締役会長。(一社)生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師。
浴槽の汚れの落とし方
浴槽の内側についた汚れの原因は、基本的には人の身体から出たアカなどの皮脂です。汚れを落とすには、重曹の使用が効果的。毎日入浴する人であれば、その都度おそうじをしましょう。
<用意するもの>
☑硬めのスポンジ
☑重曹水
(スプレーボトルに水100mlあたり重曹を小さじ1入れ、よく振り混ぜたもの)
(スプレーボトルに水100mlあたり重曹を小さじ1入れ、よく振り混ぜたもの)
浴槽の内側
浴槽の内側は、固まったこびりつき汚れが落とせるよう、やや硬めのスポンジを使うとよいでしょう。汚れが気になるところは、重曹水をかけてよくこすった後、水で泡を洗い流します。浴槽は面積が広いため、スポンジは面が大きなものを選ぶと効率よく洗えます。※浴槽に傷が付かないかどうか、目立たない場所で確認してから作業してください。
浴槽の外側
通常のお風呂掃除ではなかなか手が回らない浴槽の外側は、エプロン(浴槽外側のカバー部分)を外して汚れを落とします。(ただし、エプロンが外れない浴槽もあります。事前に取扱説明書を見て確認しておきましょう)。エプロンの外し方は商品によって異なりますが、下部に手を掛けるところがあり、手前に引くと外れるケースが多いです。エプロンを外したら、シャワーの水圧を利用して内部を洗います。汚れが目立つ場合は、汚れが隠れるぐらいの重曹を直接ふりかけ、ブラシで擦って研磨作用で汚れを落とします。最低でも半年に1回の頻度で、汚れを落としやすい段階で掃除をするのであれば1ヶ月に1回程度は、エプロンを外しておそうじすることを心がけましょう。
風呂ふたのお手入れ方法は?
スプレーボトルに水100mlあたり重曹を小さじ1入れ、よく振り混ぜた「重曹水」をスプレーして15分ほど放置した後、スポンジでこすります。汚れが浮かび上がったら、シャワーで汚れと重曹を流しましょう。
鏡のお手入れ方法は?
鏡は、水滴が残ったまま乾燥するとウロコ状の汚れになり、落としにくくなります。日常的に、スクイージー(水切りに使用する掃除道具)で水滴を落とす習慣をつけましょう。すでにウロコ状の汚れが気になる場合は、酸性の洗剤を使用すればきれいに落ちる場合があります。同じ酸性のクエン酸を使用し、スプレーボトルにクエン酸小さじ1と42℃前後のお湯100mlを入れ、よく振り混ぜた「ホットクエン酸水」を吹きかけた後、キッチンペーパーを貼り付けておくと落ちやすくなります。
それでもウロコ状の汚れがなかなか落ちない場合は、歯磨き粉を研磨剤として使用しましょう。ただし鏡は傷つきやすいので、傷がつかないか目立たない部分で試してから使用するようにし、手につけて鏡全体をクルクルとこすり、こびりついた汚れをこそぎ落とす程度にとどめましょう。ジャガイモの皮の内側の白い部分でこする方法も、デンプン質が汚れを落としてくれるため有効です。
Before
After
<ここがポイント>
1. 浴槽の汚れは重曹で落とす
2. 浴槽のエプロンを外せる場合は1ヶ月に1回、外して掃除をする
3. 鏡のウロコ汚れには研磨剤入りの歯磨き粉を使用する
排水口の汚れの落とし方
髪の毛などが溜まりやすい排水口は、日が経つごとにヌメリ汚れが目立つようになり、掃除が後回しになりがち。こまめに洗い流す習慣を付け、汚れが目立つようであれば重曹とクエン酸水で落としましょう。ごみや汚れを取り除く作業に抵抗がある人は、排水口にあらかじめネットをかぶせておきましょう。
おそうじ頻度の目安は3日に1回程度です。
<用意するもの>
☑重曹
☑スポンジ
☑クエン酸水(水100mlにクエン酸小さじ1/2を溶かしたもの)
☑クエン酸水(水100mlにクエン酸小さじ1/2を溶かしたもの)
1.排水口の部品を取り外す
排水口のカバーを外し、排水口や目皿についた髪の毛などを丁寧に取り除きます。
2.重曹を振りかけスポンジでこする
取り外した部品に重曹を振りかけて5分ほど置き、スポンジで排水口の中や目皿、外側をこすって汚れを洗い落とします。
3.重曹とクエン酸水をかける
排水口の中までしっかりと洗いたいときには、重曹とクエン酸を混ぜて汚れを落としましょう。2つが混ざると発泡し、汚れが浮かび上がります。重曹を100g振りかけた後、100mlのクエン酸水を勢いよく注ぎます。5分ほど置き、水で洗い流せば完了です。
<ここがポイント>
1. 排水口は3日に1度のこまめな掃除できれいをキープ
2. 排水口の汚れは重曹で落とす
3. 排水口の中の汚れは重曹+クエン酸水ですっきり
必要なのはこれだけ! 浴槽おそうじアイテム
※浴室編①②のアイテムを合わせた画像です。
最後に、浴槽の掃除に必要なアイテムのおさらいです。皮脂汚れにはa重曹とb硬めのスポンジを使用します。鏡のお手入れは、入浴後にcスクイージーで水滴を落とす習慣をつけましょう。ウロコ汚れには、dクエン酸+水の「eホットクエン酸水」、もしくは歯磨き粉やfじゃがいもの皮で落とす方法もあります。排水口は、重曹+クエン酸水の泡の力ですっきりと汚れを落としましょう。
浴槽や風呂ふたは、重曹があれば簡単におそうじができます。毎日の習慣にして、きれいな状態を保ちたいものですね。次回の「プロに教わる時短おそうじ」は、洗面所の掃除方法を紹介します。
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