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コーヒー

コーヒーの歴史

昨今、注目を集めている「サードウェーブコーヒー」。“第3の波”を意味するように、アメリカでは過去に第1・第2の波がありました。 「ファーストウェーブ」は1960年代前後。手軽に飲めるインスタントコーヒーが登場し、日常的な飲み物として普及します。日本で「アメリカン・コーヒー」と呼ばれるのは、この時代に広く流通したとされる浅煎りのコーヒーのこと。 続く「セカンドウェーブ」は、1980年代以降に流行した深煎りコーヒー。スターバックスなどのコーヒーチェーンが人気を博します。 そして、2000年代に押し寄せたのが、コーヒー豆の産地や農園ごとの栽培方法にも着目した「サードウェーブ」です。ハンドドリップやサイフォンで、一つ一つの豆の味わいを引き出すように一杯ずつ淹れるのが特徴。近年になって、日本でも人気を博しています。

お家でコーヒーを楽しみましょう

生活の中にハンドドリップする時間を取り入れて、より充実した毎日を過ごしませんか?
今回は、都内のカフェでバリスタとして働く高橋由佳さんに、おいしくコーヒーを淹れる方法を伺いました。

アドバイス from バリスタ

コーヒー豆は野菜と同じく、生鮮食品であり、鮮度が味に大きく影響します。できれば、1~2週間で飲みきれる量を購入して楽しむのがオススメ。保存方法は、温度を低くすることで鮮度が保たれるため、冷蔵保存がよいでしょう。でも、結露や冷蔵庫内のにおいを吸ってしまうこともあるので、密封できる容器を選びましょう。

バリスタ 高橋由佳さん

コーヒー豆のおいしさを最大限に引き出すための知識と技術を競う「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ2015」で優勝。大学卒業後の2011年から「Cafe' Sucre'」(カフェ・シュクレ)のバリスタを務めている。コーヒーマイスター。

バリスタ直伝 ハンドドリップコーヒー

道具

・ドリッパー
・ペーパーフィルター
・メジャースプーン
・ドリップスケール
・細口のポット
・コーヒーサーバー

分量

・ コーヒー粉…12g
・ お湯…………160cc
 

1. サーバーに少量のお湯(分量外)を入れたら、回すようにして温め、お湯を捨てる。

2. スケールの上にサーバー、ドリッパー、ペーパーをセットし、粉を量り入れる。

3. 味が均等になるように、ドリッパーの縁を軽く叩いて粉を平らにならす。

4. 沸騰したお湯をポットに移し替えて適温(約90℃)にする。

5. 約20ccのお湯を、粉全体を湿らすように注ぎ、20秒ほど蒸らす。

6. 円を描くようにしてお湯を注ぐ。円の大きさは100円玉程度。

7. 抽出が終わったら、味が均等になるように、スプーンなどで攪拌(かくはん)する。

8. カップに注ぎ、できあがり。

アドバイス from バリスタ

(6)の工程では、注ぐお湯の量を一定に保って手を休めずに注ぎきるのがおいしく淹れるコツ。
慣れないうちは、100gになるまで注いだら、手を2~3秒止めてお湯が沈むのを待ちましょう。140gになったら、再び2~3秒手を休めて、残りのお湯を注ぎます。
上手に淹れられると、水分を含んだコーヒーの粉がだんだんと膨らんでくるので注目してみてください。

コーヒーを味わってみて

今回、淹れていただいたコーヒーは、エチオピア産のイルガチャフィ・ホワイトナイルという豆を使用しました。この豆は、イチゴのような華やかな香りが特徴。ひと口飲んだ後の鼻に抜ける香りが、フルーティーな紅茶のようなフレーバーで、今まで飲んでいたコーヒーの概念を変えるような初めての味わいでした。
バリスタ高橋さん、そしてカフェ・シュクレの、コーヒーに対する愛情を感じる一杯でした。
 
道具を揃え用意する時間、コーヒーをじっくり淹れる時間、そして、ゆっくり味わう時間…。日々の慌ただしさから少し離れてコーヒーの世界に浸るひととき。素敵なリラックスタイムになりそうですね。

Cafe Sucre カフェ・シュクレ

住所:東京都墨田区東向島2-31-20 1F

2004年にオープンした自家焙煎のコーヒー専門店。スペシャルティコーヒーを鮮度の高い焙りたて・挽きたての状態で味わうことができます。(スペシャルティコーヒーは、グレード別にランキングされたコーヒーの一つで、特に品質が高いものを指します。)
昨年11月には、長野県軽井沢に2号店となる「軽井沢焙煎所」をオープン。「笑顔になれる一杯」を目指し、日々、コーヒーの提供をされています。
通販でも購入可能ですので、遠方の方もこだわりのコーヒーを、ぜひ、お試しください。

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