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星空観賞

星の魅力

普段、ゆっくりと星を見上げる時間なんてなかなか取れませんよね。
街中では夜も明るく、星空をきれいにみられることも少なくなりました。でも、思いがけず輝いている星を見つけると嬉しくなりませんか?季節ごとにさまざまな星座や流れ星を見られることもあります。季節の移り変わりを空を見上げることで感じてみると、忙しい日常が少しだけ彩りを持って感じられるかもしれません。今回は、夜空に輝く星の楽しみ方をご紹介します。

野外で星を眺めてみましょう

星のたくさん見える場所に行ったら、実際に空を見上げて星を探してみましょう。
星空を見るときには、方角と時刻を確かめておくことが大切です。季節ごとの目印になる星をあらかじめ覚えておくと、より星空観賞を楽しむことができます。街中でも双眼鏡を使うと、普段、肉眼では見えない星などを見つけられることがあり、宝探しのような楽しさがあります。天文雑誌や国立天文台の星空情報ページで、当日の空に見られる星や惑星、月の満ち欠け、流れ星のピークなどを調べておくとよいです。
 
また、運がよければ国際宇宙ステーションが日本の上空を通過する様子を見ることができるので、何時ごろ見えるかを調べておくとよいかもしれません。昔ながらの星座早見盤などを使うのもよいですし、最近では空にかざすと星座を示してくれるアプリなどたくさんありますので上手に活用してみましょう。

★これから観測できそうな星

現在、火星が15年ぶりに大接近する時期を迎え、空で非常に赤く明るく目立つようになっています。
およそ2年2カ月ごとに地球に接近する火星は、毎回地球との距離が違います。地球と火星の距離が7,000万キロメートルほどのときは、小接近とも呼ばれ、あまり明るく見えませんが、今回は6,000万キロメートルより近付きます。
 
今年の7月31日に最も近づくときには5,759万キロメートルで、これは15年前の5,576万キロメートルにはやや及びませんでしたが、それでもよく目立ったと思いますので、気付いた方もいたことでしょう。この火星の明るさは9月上旬頃まで続きます。また、金星(夕方、宵の明星として目立っている星)、木星(宵のころ、南の空に見える星)、土星(夏を代表する星座であるさそり座の赤い星、アンタレスより東側で目立っている星)も見えるので、街中でもにぎやかな夏の星を楽しむことができます。
★ 8月のお盆のころには「ペルセウス座流星群」を探してみましょう。8月12日の前後数日、晴れていたら1時間ほど空を眺めてみてください。明るい流れ星を見つけられるかもしれません。

★ 9月に入ったら、ぜひ月を眺めてみてください。一年で一番美しいともいわれる「中秋の名月」(今年は9月24日)の時期ですから、明るく美しい月をゆっくり眺めてみるのもよいのではないでしょうか。

★ 10月は「オリオン座流星群」を見ることができます。今年は10月21日頃に流星群の活動が活発になる予定で、空の暗い場所では夜半頃、1時間に4~5個程度の流れ星が見られるかもしれません。
ご紹介した天体はどれも肉眼で見ることができます。惑星などは双眼鏡や望遠鏡などを使っての観察も面白いですが、まずは手軽に、ご自分の目で探して楽しみ、星空に親しんでいただくと、遠いはずの星の世界が少し身近に感じられるかもしれません。

季節ごとの目印になる星座を見つけてみましょう

【春】April
北の空の高い位置には、ひしゃくの形の「北斗七星」が見えます。その柄の延長線にある「うしかい座」「おとめ座」「からす座」を含んだ「春の大曲線」をガイドにすれば、さまざまな星座を見つけ出すことができます。
【夏】Summer
太陽が沈みきった宵空には濃くて明るい天の川を見ることができるはずです。天の川の中には釣り針を垂らしたようなS字カーブの星の並び、「さそり座」を見つけることができるでしょう。有名な「夏の大三角形」も見つけやすいです。
【秋】Autumn
明るい星はありませんが、ギリシャ神話の登場人物たちが星座として描かれている「アンドロメダ座」や「ペルセウス座」などを見ることができます。双眼鏡があれば、ぼんやりと光る雲のような銀河を見つけることができるでしょう。
【冬】Winter
街中で星を見るのによい季節です。冷たく澄んだ空気が一層、星をきれいに見せてくれます。まずは冬の星座で代表的な「オリオン座」を見つけてみましょう。そこから「冬の大三角形」も見つけることができます。

プラネタリウムで星を眺めてみましょう

星を見るには環境や天候が重要になります。せっかくきれいな星が見たくても、人工の光が邪魔をしたり、曇りや雨の日では見られませんよね。それに比べて、環境や天候に左右されず星を眺められるのがプラネタリウムのよいところです。普段は見えない、たくさんの星が頭上に広がる様子は、都会にいながらにしてどこか遠くに旅をしたような気持ちになれますよ。

プラネタリウムの楽しみ方

★投影設備を知りましょう!
プラネタリウムのシステムには、デジタル式、光学式、ハイブリッド式があります。デジタル式は、半球のドームの天井に数台のビデオプロジェクターで映像を映し出すタイプのもの。光学式は昔ながらの方法で、光源が真ん中にあり電球の光で星を表現するタイプのもの。そしてハイブリッド式は、その2種類のシステムを合わせて使っているものです。
本当の星空のような星を楽しみたいなら光学式を使っているプラネタリウム、迫力のある映像や癒やされるような美しい映像を楽しみたいならデジタル式のプラネタリウム、そして、どちらも楽しみたいならハイブリッド式のプラネタリウムがおすすめです。
どのプラネタリウムでどんなシステムを使っているかは施設のホームページなどで事前に調べてみてくださいね。
★番組を選びましょう!
プラネタリウムによっては、さまざまなテーマの番組や映像が見られたり、その時々の空の見どころや最新の天文情報、星や星座にまつわる物語を聞くことができます。
 
★解説員に質問してみましょう!
最近では投影終了後など、解説員に質問できるプラネタリウムも増えてきました。自分で見つけた星の正体や名前などを質問してみるのも面白いかもしれません。
ライターさんのご紹介
村山能子(むらやまよしこ)
五反田文化センター(2010年~2017年3月)
タイムドーム明石(2017年5月~2018年5月)
コスモプラネタリウム渋谷(2018年6月~)現在勤務
自作の切り絵を使った星座紹介なども投影で行っている。
コスモプラネタリウム渋谷
かつて渋谷にあった五島プラネタリウムの想いを継ぎ、2010年11月開館。
渋谷で宇宙をひとりじめ。26万5千個の美しい星空に出逢えます。多彩な映像番組をそろえ、星々の神秘を個性豊かな解説員が毎回心をこめてお届けします。

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