OFF TIMES

靴磨き

靴を磨いて自分も磨く

「おしゃれは足元から」と聞いたことのある方も多いのでは。
靴のおしゃれというと、ハイブランドのものやデザインの凝ったもの、着る服とのコーディネートなどを考えがちです。でも本当に気にしてほしいのは「靴をきれいな状態で履いているかどうか」ということ。ケアを怠ったままで履いていては、せっかく気に入って買った靴も、その魅力は半減し、結果的に長く履き続けられなくなってしまいます。
また、ビジネスの世界においては「仕事ができるかどうかは、その人の靴を見ればわかる」といわれています。足元まで気を配れる人は、他人にも気を配ることができ、仕事にもそれが反映される、ということでしょうか。
 
週末などに少し時間を作って、靴を磨いてみませんか。
手をかければかけただけ美しくなる靴に、愛着が湧いてくるはず。
また、何も考えずただ無心になって磨く作業に集中することで、忙しい日常から解放されてリフレッシュにもなりそうです。

家庭でも簡単にできる靴の磨き方

今回は靴のケアやメンテナンスの専門店で、家庭でも簡単にできる基本的な革靴の磨き方と、これからの季節に履きたいスエード靴のお手入れ方法について伺いました。

UNION WORKS 店舗統括 鳥海悠介さん

ファッション全般の勉強をした後、靴の専門学校に通い、2002年から「UNION WORKS」で勤務。お客様の要望を細かく聞き、大切な靴を長く履いてもらえるよう、それぞれに合ったメンテナンス方法を提案している。

必要なもの

・靴クリーム
・豚毛ブラシ
(ほこり落とし用・クリーム取り用)
・綿ストレッチの布
(伸縮性のあるもの。着なくなったTシャツを使用しても可)

プロ直伝~靴の磨き方~

Leather

1. ブラシで靴のほこりを落とします。特にソール(靴底の部分)とアッパー(靴の革の部分)との際や、デザインカットの部分は念入りに落としましょう。
傷が付かないように優しくブラッシングしてください。

2. 布を指先に巻きつけ、クリームを取って靴に塗っていきます。クリームは一度にたくさん取らず、靴全体に薄く行き渡るように軽くなでる感じで伸ばしてください。
円を描くように、履きジワに沿って塗るのがポイントです。クリームの色は靴と同じくらいか、少し薄いものを選びましょう。

3. 2の工程から3~5分、革にクリームの栄養が吸収されるのを待ちます。その後、余分なクリームをブラシで取り除きます。ブラシは履きジワやデザインに沿って動かしましょう。塗ったクリームが適度に落ち、ブラッシングの感覚が軽く感じられたらちょうどよい目安です。そしてブラッシングで取りきれなかったクリームを布で拭き取り、磨き上げます。

4. いつもの靴がピカピカに!

Suede

1. スエードの靴は、ほこりや汚れを吸着しやすいので、帰宅したらブラッシングで毛並みを整えましょう。動きを先端から後ろ、後ろから先端へと動かしたときに色が変われば、毛が起きているよい状態です。もし毛がほぐれないときには、“スエード専用の消しゴム”を使用すると便利。マッサージをするようにして毛を起こします。

2. スエード・ヌバック用のスプレーで栄養を与えます。靴から20~30センチぐらい離し、植物に霧吹きをするようにフワッとかけます。直後は毛が束になったような状態になりますが、10~20分置いた後、この束をほぐすブラッシングをするので心配無用です。
なお、スエード用のブラシとして針金が入ったものがありますが、こちらは普段使っているブラシでは毛が起こせない非常時用。逆にスエードを傷めてしまう場合があるので、いつものお手入れは豚毛のブラシを使ってください。

3. 汚れやすいので、きれいに履くのが難しいイメージのスエード靴。でも普段のお手入れは意外と簡単なので、長くきれいに履き続けていきましょう。

プロからのワンポイントアドバイス

革靴は1日履いたら2日休ませるようにしましょう。
その際、靴の形に合った木型のシューキーパーを入れることも大事です。シューキーパーを使うと、靴は正しい形になり、中にこもった湿気も乾燥できますよ。

UNION WORKS銀座店

〒104-0061
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル103
 
営業時間:12:00~20:00
定休日:水曜日
電話番号:03-5159-5717

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