おうちトレーニング

【ぽっこりお腹解消】下腹部を平らにする簡単エクササイズ vol.58

「トレーニングをしているのになかなかお腹のお肉が落ちない」「体重は落ちたのに見た目が変わらず、ぽっこりお腹が気になる」このようなお悩みを抱えていませんか?身体の悩みで多いぽっこりお腹の原因には、姿勢や内臓脂肪、筋力の低下などがあります。特に、筋力の低下は猫背や反り腰につながり、下腹部が出やすくなります。今回は、ぽっこりお腹になる原因と自宅で簡単にできるエクササイズをご紹介します。

ぽっこりお腹の原因

ぽっこりお腹の原因は、筋力の低下や姿勢不良、脂肪の蓄積、便秘、ストレスなどがあげられます。ぽっこりお腹を解消するためには、まず原因を知ることが大切です。自分がどの原因に当てはまるのかを見極めて、効率よくぽっこりお腹を解消していきましょう。

筋力の低下

内臓は身体の深層部に位置する筋肉である「インナーマッスル」によって支えられています。そのため、運動不足によりインナーマッスル(特に腹横筋)の筋力が低下すると、内臓を支えることができなくなり、内臓が前に押し出されることで下腹部が出てしまう原因となります。

 

姿勢不良

猫背や反り腰といった姿勢もぽっこりお腹の原因となります。インナーマッスルは、内臓を支える役割のほかに、正しい姿勢を保つ役割をもっています。背中が丸くて猫背姿勢や腰が反った状態の反り腰姿勢など、崩れた姿勢が続き、筋肉がうまく使えていない姿勢が常態化してしまうことでインナーマッスルが弱くなります。その結果内臓が下に下がってしまうためお腹が前に出てしまいます。

内臓脂肪

内臓脂肪は、腹部の内臓の周りに蓄積する脂肪です。暴飲暴食による過剰なカロリー摂取や運動不足が続くことで、摂取したカロリーが消費されずに内臓脂肪として蓄積されます。内臓脂肪が増えるとぽっこりお腹として身体に現れます。内臓脂肪はつきやすく、また落としやすい脂肪でもあります。摂取カロリーを適切に抑え、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

便秘・消化不良

腸内環境の乱れによって起こる消化不良や便秘もぽっこりお腹の原因となります。消化不良によりガスや便が溜まることで、お腹が膨れてしまいます。そのため腸内環境を整えるには、便通をスムーズにする効果がある食物繊維を摂取したり、水分を摂取することが効果的です。日頃からこまめに水分をとり、日々の食生活に食物繊維を豊富に含んだ穀物や野菜を積極的に取り入れましょう。

ストレス

ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールが腹部の脂肪細胞と結合すると、脂肪の分解が抑制されて、脂肪の蓄積が促進されます。さらに、ストレスは睡眠の質を低下させるだけでなく、代謝も低下させます。代謝の低下は内臓脂肪を蓄積させやするくるため、間接的にもぽっこりお腹に影響します。

ぽっこりお腹解消ポイント

ぽっこりお腹を解消するためには、姿勢を改善することが重要です。ここでは、ぽっこりお腹と姿勢のつながりについてご紹介します。

猫背がぽっこりお腹を作る仕組み

猫背になると、骨盤が後傾し、腹部の筋肉が緩みます。その結果、内臓を支える力が弱まってしまうことで、内臓が前方に押し出され、ぽっこりお腹へと繋がってしまいます。また、猫背は横隔膜の動きも制限するため、深い呼吸ができずに代謝も低下します。

骨盤とお腹の関係

猫背とは反対に骨盤が前に傾きすぎる(前傾)と、腰が反り、下腹部が突き出た姿勢になります。また骨盤が後ろに傾きすぎる(後傾)と、お尻が丸まり、同じく下腹部が突き出ます。この姿勢は、お尻の下側がたるみ、お尻の位置が低くなることでぽっこりお腹だけでなくお尻が垂れる原因にもなります。

インナーマッスルの働き

インナーマッスルのうち、腹部周位にある腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋はインナーユニットともいい骨盤を安定させるのに重要な筋肉です。腹部のインナーマッスルが協調し合い働くことで、お尻の上部外側にある筋肉(中殿筋)が側面から骨盤を支え、お腹の前の筋肉(内腹斜筋、外腹斜筋、)と協調して骨盤の前方移動と内臓の下垂を予防することができます。

ぽっこりお腹解消エクササイズ3ステップ

ここからは、自宅で簡単にできるぽっこりお腹解消エクササイズを3ステップでご紹介します。インナーマッスルが働きやすい環境を作るために[STEP1]肩甲骨を安定させる脇の筋肉、[STEP2]骨盤を安定させるお尻の筋肉、[STEP3]お腹の筋肉の順番でアプローチするとインナーマッスルが働きやすくなりぽっこりお腹の解消に効果的なメニューとなっています。

STEP1 前鋸筋(ぜんきょきん)エクササイズ

■効果

前鋸筋の筋力強化、肩甲骨の安定化、姿勢改善、呼吸の改善、リブフレア(肋骨の過剰な開き)改善

■手順

1手の平と膝を床につけて四つん這いになり、床を押して頭からお尻まで一直線にします。

2.1の状態を維持しながら、左手で右の肩をタッチします。

3.右手で床を押すように力を入れ、左肩を上方に開きます。

4.3と同じく右手で床を押すように力を入れ、左肩を2の状態に戻します。

■セット数目安

10回を1セットとして左右1〜3セット行っていきましょう。

■ポイント

3の時に右の肋骨が開かないように、注意しましょう。

STEP2 小殿筋(しょうでんきん)ストレッチ

■効果

骨盤後傾改善、股関節伸展可動域改善、小殿筋の柔軟性改善

■手順

1.手の平と膝を床につけて四つん這いになり、床を押して頭からお尻までを一直線にします。

2.左足を右の足首の上に乗せます。

3.両肘を床について、骨盤を前傾させます。

4.骨盤を前傾させたままお尻を左方向に倒します。

■セット数目安

4の姿勢で20秒を1セットとして左右3セット行っていきましょう。

■ポイント

4の姿勢の時に、お尻とかかとが近づかないように真横にお尻を倒します。

STEP3 腹横筋(ふくおうきん)エクササイズ

■効果

呼吸改善、インナーマッスル強化(横隔膜、骨盤底筋、腹横筋)前鋸筋強化

■手順

1.手の平と膝を床につけて四つん這いになり、手の平で床を押して頭からお尻まで一直線にします。

2.手の平で床を押してみぞおちから背中を丸くします。

3.2の姿勢のままで、膝を伸ばします。

4.背中を丸めたまま膝を下ろして2の姿勢に戻ります。

■セット数目安

2~3の動作を1回として10回行いましょう。

■ポイント

2~4の動作の際に肋骨が開かないように背中を丸めることを意識しましょう。

まとめ

多くの方が悩むぽっこりお腹の原因には筋力低下、猫背などの姿勢不良、内臓脂肪の蓄積、便秘、ストレスなど日常生活で気をつけるべきことがたくさんあります。ぽっこりお腹を解消するためには、正しい姿勢の維持、骨盤アライメントの調整、腹横筋などのインナーマッスルの強化が重要です。特に肩甲骨を安定させる前鋸筋エクササイズ、骨盤を調整する小殿筋ストレッチ、インナーマッスルを強化する腹横筋エクササイズという3ステップのアプローチを行うことで効果的にぽっこりお腹を解消することができます。今回ご紹介した3つエクササイズを継続して実践し、理想のスタイルを手に入れましょう。

PAGE TOP