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手の疲れが肩コリに影響している?!疲れた手をほぐすエクササイズ vol.57

長時間、パソコン作業やスマートフォンを操作していると、肩が凝って手が重くだるいと感じることはありませんか?肩コリでは、マッサージやストレッチで症状の軽減や改善をすることができますが、それでも改善しない場合は、手の疲れが影響しているかもしれません。今回は、手の疲れを解消して、肩コリを改善させるエクササイズをご紹介します。

手の疲れが肩コリの原因になる!意外な関係性

肩コリの原因は、長時間のパソコン作業やスマートフォンを見る際に癖になりやすいストレートネックや猫背などの姿勢の悪さが原因と言われていますが、実は手の疲れも肩コリを引き起こす大きな原因の1つです。仕事中はもちろん、生活するうえで必ずといっていいほど手を使いますが、特にパソコンやスマートフォンを使用する際に、大きな負担がかかりやすくなっています。長時間にわたるキーボードのタイピングやスマートフォンのスワイプ操作など、細かい動作を繰り返す手の動きは、指や腕を酷使することになり、疲労が蓄積されてしまいます。腕と肩は繋がっているため、指や腕が疲れると肩にも疲労が溜まり、やがて身体全体の調子に大きな影響を与えることになります。特にスマートフォンの操作では、片手でスマートフォンを支えながら親指を動かすという片腕に負担がかかる動作を長時間続けることで、手首から腕、そして肩まで緊張が伝わっていきます。パソコン作業では、主にマウスとキーボードの操作を繰り返すことで、肩甲骨から指先まで連続的な負担がかかってしまいます。この負担は、気づかないうちに蓄積され、やがて深刻な肩コリへと繋がります。このように、継続的な手の使用は筋肉や関節の動きが連動(運動連鎖)して、手だけでなく上半身全体に影響を及ぼし、深刻な肩コリの原因となってしまいます。

肩の疲れがスッキリする手の平エクササイズ

今回は、運動連鎖を活用した手から肩コリを解消するエクササイズをご紹介します。手や腕を動かすため、動きが小さくどこでも簡単にできるエクササイズ内容となっているため、仕事の合間やちょっと肩が凝ったなと思った時に是非ご活用してください。

手首から上腕にかけてのストレッチ

■効果

前腕屈筋群(深浅屈筋、尺側手根屈筋:手首や肘を曲げる筋肉)の柔軟性改善、血流改善

■手順

1.右の手のひらを表にして両手の人差し指から小指を重ねて、右手首の甲側に左手の親指を当てます。

2.右肘を伸ばしながら、左手の親指を支点に手首を伸ばします。

3.右の手のひらを裏にして両手の人差し指から小指を重ねて、右手首の手の平側に左手の親指を当てます。

4.右肘を伸ばしながら、左手の親指を支点に手首を伸ばします。

■セットの目安

1~2、3~4の動作を左右各30秒ずつ行いましょう。

■ポイント

肘を伸ばす時に、肩が上がらないように意識して肘を伸ばしましょう。

親指から上腕にかけてのストレッチ

■効果

親指(母指内転筋、母指対立筋:親指と人差し指でものを摘むときに使われる筋肉)の可動域改善、前腕屈筋群(深浅屈筋、尺側手根屈筋:手首や肘を曲げる筋肉)の柔軟性改善、血流改善

■手順

1.右手の手のひらを上に向けて、胸の前に当てます。

2.左手で右の親指を掴みます。

3.左手で右手の親指を下方に引っ張りながら右腕の肘を伸ばします。

4.肘を伸ばしたまま、親指をさらに下に引っ張ります。

■セットの目安

1~4の動作を左右30秒ずつ行っていきましょう。

■ポイント

肘を伸ばす時に、肩が上がらないように意識して肘を伸ばしましょう。

まとめ

仕事や日常生活になくてはならないパソコンやスマートフォンですが、長時間の操作による手の疲れが深刻な肩コリの原因となります。指先の疲れは徐々に上半身全体へと広がり、最終的に肩コリという形で現れてきます。症状が出てから対処するのではなく、定期的なケアが大切です。今回ご紹介したエクササイズは、この運動連鎖の特性を活かして、手先からの疲れを効果的に解消する方法となっています。短時間で簡単にできるメニューですので、デスクワークの合間や気がついたタイミングなど、日常生活の中に取り入れてみましょう。

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