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​​お腹痩せを妨げる!ヒールがもたらすダイエットへの悪影響とは? Vol.35

ヒールは、公共の場や仕事の際の正装として履いたり、お出かけやパーティーなどのファッションのひとつとして履いたりします。しかし、ヒールを長時間履き続けることで、ぽっこりとお腹が出たり、お腹痩せのための腹筋運動などを妨げてしまったりと、体型の変化に大きく影響してしまうことがあります。

今回は、ヒールを履き続けることによる、ダイエットを妨げてしまう理由と、その対処方法をご紹介します。

ヒールがダイエットを妨げる理由

姿勢のバランスが崩れる

ヒールを履いて立つと、足のつま先に荷重が掛かります。これにより、体が前に倒れてしまわないよう無意識にバランスをとろうとするため、上体を後ろに倒すような形で骨盤が前に傾くことで、腰を大きく反らせてしまう反り腰姿勢を作ってしまいます。更に巻き肩となり、頭を前に出した猫背姿勢も生み出してしまいます。

お腹の筋肉が働きにくい

前述のような反り腰姿勢になると、本来、お腹などのインナーマッスルで姿勢を支えるべきところを、腰や背中の筋肉で支えることになります。そうすると、腰や背中の筋肉は過剰に緊張して硬くなり、普段動かすはずのお腹の筋肉が働きにくい状態となった結果、ぽっこりとお腹がでたスタイルに変化してしまいます。

腹筋運動で腰が痛くなる

反り腰姿勢のまま腹筋を鍛える運動を行ってしまうと、腰を痛めてしまう可能性が高くなります。例えば仰向けになり背中を丸めて上体を起こす腹筋運動を行う場合、腰から背中の筋肉が過剰に緊張しているため、上手く背中を丸めることができず、腰に大きな負担を掛けることになり、腹筋をうまく鍛えることができません。

ヒールを履いて姿勢が崩れた際の対処方法

お風呂上がりに足のマッサージをする

ヒールを普段から履く方で、姿勢が崩れてしまっていると感じる方は、まずは緊張して硬くなっている筋肉を緩めることから始めましょう。オススメの方法として、血流が良くなっているお風呂上がりに、ふくらはぎや、太ももなど手が届く箇所をマッサージしてあげることです。ボディクリームなどを使ってすべりをよくした状態で、手で撫でたり、揉みほぐすようにして、姿勢を支えようと頑張ってくれた筋肉を労ってあげましょう。

太ももの前をストレッチする

太ももの前側にある筋肉は、ヒールを履き、膝が伸びた状態で立っている時に前のめりにならないよう、頑張って姿勢を支えてくれる筋肉です。この筋肉が過剰に使われることで、骨盤が前に傾き、より腰を反らせる姿勢になってしまいます。その太ももの前の筋肉をストレッチで緩めてあげることで、反り腰姿勢を整えることができます。

腰から背中をストレッチする

腰から背中にかけて大きく付着する筋肉もストレッチしてあげましょう。腰を反らせることで硬く緊張してしまうため、背中の筋肉を緩めてあげることで、腰の張りが緩和され、背中を丸めやすくなり、腹筋運動において、しっかりお腹の筋肉を使うことができます。更に、上半身全体を整えることにも繋がりますので、巻き肩や猫背の解消にも効果的です。

腹筋運動前にやっておきたいエクササイズ

先ほど紹介した、太ももの前側のストレッチと、腰から背中にかけてのストレッチを、腹筋を鍛える運動の準備運動として行っておくことで、腰に負担をかけずに正しく腹筋を使った運動を行うことができます。今回は、誰でもどこでも簡単にできるストレッチをご紹介いたします。

太ももの前側のストレッチ

■効果

反り腰姿勢の改善、太ももの張りの解消

■手順

1.両脚を前後に大きく開いて片方の膝を床につき、両手を肋骨にあて、息をゆっくり吐き切ります。

2.立てている方の前脚に体重をかけるように、前膝を曲げていきます。

3.膝をついている脚の太ももの前側を伸ばしたまま、ゆっくり鼻で呼吸をします。

4.1.の姿勢に戻り、反対側の脚も同様に行います。

■セット数目安
ゆっくり鼻で呼吸をしながら15秒伸ばすことを1セットにして、左右1セットずつ行いましょう。

■ポイント

肋骨が開いて浮き上がらないように、肋骨を両手で押さえながら息を吐いて、ストレッチを行いましょう。

腰から背中のストレッチ

■効果

反り腰姿勢の改善、腰の張りの解消

■手順

1.両手両膝を床につけて四つん這いの姿勢を作ります。

2.左手のひらを上に向けて、床についている右手の前に置きます。

3.お尻をかかとの方に引いて、左手側の脇あたりを伸ばしながら、鼻でゆっくりと呼吸をします。

4.姿勢を戻し、反対側も同様に行います。

■セット数目安

ゆっくり鼻で呼吸をしながら15秒伸ばすことを1セットにして、左右1セットずつ行いましょう。

■ポイント

腕は斜め前になるべく遠くに伸ばすことをイメージして、鼻呼吸をしながらリラックスして行いましましょう。強く伸ばすのではなく、心地よいストレッチ感で行ってください。

ヒールを体調や姿勢によって履き分けること

ヒールを履き続けることで姿勢が崩れ、本来使われるはずの腹筋が使われず、お腹がたるむ原因となったり、背中や腰の筋肉が硬く緊張することで、腹筋運動の効率も悪くなってしまいます。

しかし、適切なケアを行うことで、正しい姿勢を取り戻すことができます。

ヒールは、ファッションやTPOに合わせるのはもちろんですが、体調や姿勢の良し悪しに合わせて履くことをオススメします。

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