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果実酒

手作り果実酒で季節を味わう

”手作り果実酒”と聞いてまず思い浮かぶのは梅酒ですが、それ以外にもさまざまな果物でおいしく作ることができます。シンプルな材料と、1カ月ほどの期間で飲み頃になる点がとても魅力的です。
 
もちろん1カ月以上漬け込んで、より熟成させても。漬け込むほどに、ホワイトリカー特有のつんと鼻にくるアルコールの香りが薄れてまろやかになり、果物の甘みやうまみがぎゅっと詰まった風味よい果実酒に仕上がります。その場合、1カ月を過ぎたら果物は取り除いて保存します。漬け込んだ果物は、砂糖と煮詰めてジャムにすれば絶品です。
 
すぐに飲みきれるくらいの量を漬ければ、その時々の旬の果実酒を楽しむことができますね。1日の終わりのご褒美に、くつろぎのひとときに、果実酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

自分だけのおいしい果実酒を作りましょう!

漬け込む果実が決まったら、お好みの果物200g程度と氷砂糖、ホワイトリカーを用意しましょう。
使用する瓶は、ガラス製の広口で、中の様子がよく見えるものがよいです。 おしゃれなガラス瓶を使用すれば、お部屋のすてきなインテリアにもなります。

春夏秋冬、果実酒におすすめの果物

春…イチゴ、キウイ、オレンジ
夏…メロン、パイナップル、ブルーベリー
秋…リンゴ、カキ、ナシ
冬…ミカン、ユズ、デコポン

以下は酒税法で禁止されていますので、十分に気を付けてください。
・ブドウ、米、麦、粟などを漬け込んではいけません。
・アルコール度数20度以下のお酒を使用してはいけません。
・個人的に自宅で楽しむ場合のみ認められていますので販売はできません。

イチゴ酒の作り方

材料

・ イチゴ 200g
・ 氷砂糖 150g
・ ホワイトリカー 500ml
 

1. 漬け込む瓶は、きれいに洗い乾かしておく。

2. イチゴは、よく洗ってヘタを取り除き、水気を拭き取る。

3. 瓶に、イチゴ、氷砂糖、ホワイトリカーを入れて密閉し、直射日光の当たらない涼しい場所で1カ月保存する。
温度が高い季節は、冷蔵庫で保存するのもおすすめです。1カ月が過ぎたら、イチゴは取り除いて保存します。

さまざまな飲み方を楽しみましょう

ロックやソーダ割り、そのままで飲んでもおいしい果実酒ですが、組み合わせ次第でいろいろなアレンジが楽しめます。
アイスティーで割れば、すっきり爽やかなフルーツティー風に。ココナッツミルクで割れば、トロピカルカクテル風。ちょっと肌寒い日には、ハチミツを入れてお湯で割れば体もポカポカです。
目安はグラス1杯当たり、果実酒大さじ1程度ですが、濃さはお好みで調節してください。

イチゴ酒アイスティー割り

パイナップル酒ココナッツミルク割り

キウイ酒ハチミツお湯割り

こんなお酒でも…

待たずに飲めるフルーツブランデー

果実酒は作ってみたいけれど1カ月も待てない!という方には、2~3日で飲み頃になるフルーツブランデーがおすすめです。皮をむいて輪切りにしたオレンジ1個を、300mlのブランデーに漬けるだけです。そのまま飲んでも十分においしいブランデーだからこそのスピード技。フルーツの甘みや香りが移り、よりぜいたくな味わいになります。

同じ果物を使って果実酢もどうぞ!

果実酒をおいしそうに飲んでいる姿を見たら、お酒が苦手な方やお子さんもうらやましく思ってしまいますよね。
そんなときは、果実酢も一緒に漬けてみてはいかがでしょうか。作り方は、果実酒のホワイトリカーをお酢に替えるだけです。ブルーベリー酢なら、ブルーベリー100g、氷砂糖200g、酢200mlを瓶に入れて、氷砂糖が溶けたら出来上がり。
水や炭酸で割って飲むのがおすすめです。氷砂糖がなかなか溶けない場合は、時々かき混ぜてみてください。ほかの果物でも同様に作れます。

Arranged Recipe

ブルーベリー酢のフルーツポンチ

ブルーベリー酢大さじ2をサイダー200mlで割り、缶詰のミカンやパインなどお好みの果物を入れて出来上がりです。

ブルーベリー酢かき氷

ブルーベリー酢とガムシロップを1:1の割合で混ぜたら、かき氷の上にかけて出来上がり。漬けたブルーベリーをトッピングしても。
講師のご紹介

山本リコピン

フードコーディネーター、料理ブロガー。
雑誌や企業へのレシピ提供・スタイリング・撮影をはじめ、コラムの執筆や、各種フードイベントなども幅広く行う。
運営しているブログ「ビジュアル系フード(http://yamamoto-ricopin.blog.jp/)」では、簡単&手軽に作れてビジュアル感のある料理やおやつ、パーティーレシピなどを公開中。著書の「ちゃちゃっとかわいい毎日おかず」(主婦と生活社)、「山本リコピンのうちごはん」(ワニブックス)も好評発売中。
 

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