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謎解き書籍コラム Vol.1
書籍のタイトルを探し出せ!
おすすめ書籍をご紹介するコーナーがリニューアル!謎を解くと書籍のタイトルが出てきます。コラムを読む前に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。(※解けなくても、スクロールするとヒントやコラムにたどり着けます)
ヒント1 書籍について
2017年に第156回直木賞を受賞。同年、全国の書店店員が“一番売りたい本”を選ぶ「本屋大賞」にも輝きました。
ヒント2 解き方
・「あ」の左に「か」がある
・「ぬ」の上に「に」がある
正解は…
蜜蜂と遠雷
新たな才能を発掘する場として世界的に注目を集めている芳ヶ江国際ピアノコンクール。第一次予選に挑むのは、亡き伝説的音楽家から推薦された無名の少年・風間塵。かつて天才少女としてデビューしながらも、母の死をきっかけに表舞台から消えていた女性・栄伝亜夜。優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール。楽器店勤務のサラリーマン、高島明石。そのほか数多の天才たちが競い合うコンクールで、本選を勝ち抜き、優勝するのは誰なのか?
書籍情報
タイトル:蜜蜂と遠雷
著者:恩田 陸
発行所:幻冬舎
価格:¥1,800+税
ピックアップコラム
文章からピアノが聴こえる。
極上の読書体験を与えてくれる奇跡の一冊。 本からピアノの音が聴こえてくる。この小説を読んだ人はこのように口をそろえます。まさに「蜜蜂と遠雷」は音を奏でる小説。そんな新しい感覚が心地よく、ページをめくればめくるほど、「読み終わりたくない!」と矛盾した感情が溢れてきます。完成まで“構想から12年、取材に11年、執筆に7年かけた”という本作は、「第156回直木賞」を受賞し、今年4月に発表された2017年本屋大賞にも輝きました。掛け値なしに、ただただ面白い一冊です。
500ページ以上の大作ながら、飽きることなく物語に没頭できる理由。それはひとえにキャラクター造形の素晴らしさにあります。コンテスタントから審査員に至るまで、登場する人物、全員がチャーミング。一人一人の人柄が際立っているからこそ、演奏シーンがみずみずしく頭に浮かび、そのひたむきさ、成長ぶりに心が熱くなります。コンテストという設定上、最初は気になっていたはずの「誰が覇者となるのか」ということも、いつしか遠いかなたへ。コンテスタントたちの内面を知れば知るほど、順位は意味を持たなくなっていくのです。ちなみに、作者自身も最後まで順位を決められなかったのだとか。読み終わって本を閉じたとき、気分は“スタンディングオベーション”。ぜひあなたの目、ならぬ、耳と心で極上の読書体験をしてみてください。
くらしLIFE STYLE
今日から取り入れたくなるような、暮らしを素敵に彩るアイデアをご紹介。いつもの毎日にちょっとしたワクワクを。