おすすめ書籍のご紹介

謎解き書籍コラム Vol.2

書籍のタイトルを探し出せ!

おすすめ書籍をご紹介するコーナーがリニューアル!謎を解くと書籍のタイトルが出てきます。コラムを読む前に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。(※解けなくても、スクロールするとヒントやコラムにたどり着けます)
 

ヒント1 書籍について
2017年 第22回 日本絵本賞 大賞を受賞しました。
 
ヒント2 解き方
いろんな色の星が光っていますね!

正解は…

きょうはそらにまるいつき

乳母車から空を見上げる赤ちゃん。空にはまんまるいお月様がのぼっていました。バレエの練習から帰る女の子や、新しい運動靴を買った男の子、ギターの練習をしている人たちもみんな空を見上げ、まんまるいお月様を見ています。そのお月様は、遠い山にいる熊の親子や、遠い海で泳ぐクジラたちも照らしていました。それぞれの暮らし、それぞれの場所で、優しく輝くお月様。この夜、町ではにぎやかなお祭りが始まりました。
 
書籍情報
タイトル:きょうはそらにまるいつき
著者:荒井良二
発行所:偕成社
価格:¥1400+税

ピックアップコラム

それぞれの場所、それぞれの人に、
満月というささやかなごほうび。
 
ラフなタッチで描かれた、空にぽっかりと浮かぶまんまるいお月様。そんな不思議で美しい絵に引かれて表紙を開くと、そこに広がるあたたかな夜の世界。「きょうは そらに まるいつき」は、第22回日本絵本賞大賞を受賞した、荒井良二さんの作品です。この絵本に、ストーリーらしいストーリーはなく、メッセージ性が強い内容もありません。まるい月を見上げるさまざまな人の暮らし、そして動物たちの様子を、心地よい言葉のリズムで紡いでいく、たったそれだけの絵本です。でも、ふと見上げた空に満月を見つけたときの、ごほうびをもらったようなうれしい気持ちを誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。清らかな月光に心が洗われるような感覚…それはきっと大人も子供もみんなに共通した幸せです。ある日の夜、世界中のあらゆる場所で、それぞれの人が同じ月を見て、この小さな幸せを感じているのだとしたら、それはとても素敵なことだと思いませんか? この絵本のページをゆっくりとめくり、繰り返される「きょうは そらに まるい つき」の音に身を委ねていると、まるで自分も月を眺めているような、しっとりと優しい気分に包まれます。人の暮らしはいろいろで、持っているものも、帰る場所もいろいろです。でも私たちには、平等に手にすることができるごほうびがあります。時には夜空に顔を向けてみましょう。見上げるとほら、きょうはそらにまるいつき。

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