- トップ
- くらし
- おすすめ書籍のご紹介
- おすすめ書籍のご紹介 Vol.7
おすすめ書籍のご紹介 Vol.7
この『瞬間』を旅しよう!
目次
SWELL -a year of waves-
書籍情報
写真編集:ピーター・タラス
ピックアップコラム
著者であるエヴァン・スレーターによると、波のうねりの表情は地域によって異なるのだそうです。たとえば、インド洋のうねりは上品で非の打ちどころがない、北太平洋のうねりはぶっきらぼうで荒削り、といったように。それはおそらく、各地の気候や風の強さ、海底の地形など、数多くの要素が複雑にからみ合うことによるものでしょう。
しかし一方で、いくら同じ地域で発生したうねりが似通った顔をしているといっても、全く同じ波は二度とありません。うねりが描く曲線、飛び散るしぶきの一粒一粒、底知れぬ深い青のグラデーション。波との出会いは究極の一期一会なのです。写真家は、その波の最も美しい瞬間を切り取るため、辛抱強く待ち続けます。
厚みのある波がまるで巨大な生き物のようにうねる様子は、質量を持った物体なのだということを思い出させてくれます。その圧倒的なパワーが、多くの人々を魅了するのでしょう。ゆりかごのように人をあやす波。その存在感を示すかのように、厳然と立ちはだかる波。さまざまな顔を持つ波の魅力を、ぜひ感じてください。
幸せのしずく World of Water Drops
マクロレンズで撮影された小さな水のしずくと、その中に映し出された色とりどりの花や光を鮮やかに写し取りました。花びらや綿毛の先にのせられた水滴は、ガラス玉や水晶玉とはまた違った、透明感のある神秘的な宝石のよう。水滴よりもずっと大きいはずの花が、すっぽりと水滴の中にとじこめられて見えるのも不思議な光景です。巻末では撮影風景とその方法も紹介しているので、マクロレンズ撮影の世界に触れることができます。
書籍情報
タイトル:幸せのしずく World of Water Drops
著者:浅井美紀
出版社:扶桑社
価格:¥1,500円+税
ピックアップコラム
この美しい光景は、設備の整ったスタジオや観光名所になるような自然公園で撮影されたものではなく、本書に収録された作品のほとんどが自宅や庭で撮影されているそうです。この光景は、私たちの身の回りに存在しているものなのです。
著者の浅井美紀さんは、はじめてマクロレンズを通してしずくを見た時に「どんな宝石よりも美しいと気付いた」そうです。本書は、それに気付いた浅井さんからの、いわば“幸せのおすそ分け”。数ミリの小さなしずくやその中に映り込む景色を、肉眼でつぶさに観察するのはなかなか骨が折れます。でも、マクロレンズを通すことで、まるで自分が小人になってその場にいるように、ミクロの世界を目の前に感じることができるのです。
巻末の撮影風景紹介では、使用しているカメラやレンズをはじめ、撮影のコツなどが、「ここまで公開してしまっていいの!?」と思うほど詳しく掲載されています。浅井さんは、撮影技術だけではなく、「美しい」「好き」という純粋な気持ちを大切にして写真を撮っていると語ります。綿毛の細くやわらかそうな一本一本にそっと載せられている透明なしずく。しずくの中で踊る色とりどりの光。姫君に口づけするように、恭しくしずくから水を飲むアリ。その風景は、美しいものを愛でるのに理屈などいらないということを思いださせてくれます。
死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編
シリーズ累計53万部を突破する人気シリーズ「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」の日本編。Facebookで人気の絶景案内人・詩歩が厳選した日本各地の絶景スポットを、写真と解説で紹介します。iPhoneの壁紙にも採用された北海道の「青い池」や、雲の上に浮かんでいるような福井県「越前大野城」、環境省に「最も星が輝いて見える場所」として認定された長野県阿智村の星空など、47都道府県を網羅。現地への行き方や見ごろの季節、周辺グルメも掲載されており、実際に訪れることを考慮した構成になっています。
書籍情報
タイトル:死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編
著者:詩歩
出版社:三才ブックス
価格:¥1,296円+税
ピックアップコラム
いろいろな場所に行ってみたい気持ちがないわけではないけれど、はずみをつけて「えいやっ」と腰を上げないと、「忙しくて…」「下調べができてなくて…」と理由をつけて、ずるずると出かけることができない…。そんな経験はありませんか?
著者の詩歩さんは、交通事故に遭ったときに実際に「死ぬまでに行きたい!」と思った絶景を、前作「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」で紹介したといいます。この本で日本中の絶景の写真を眺めることを、「旅に出たい!」と強く思うきっかけにしてみてはどうでしょう。
本書には、47都道府県の絶景スポットが網羅されています。木々の緑の中を山桜の薄紅色のラインが山頂へ昇る奈良県「行者還岳」。画家クロード・モネが愛した庭園を再現した絵画のように美しい高知県「モネの庭」。雄大な雲海の中に浮かんでいるように見える、福井県「越前大野城」。とてもここでは紹介しきれませんが、いずれも劣らぬ絶景ばかりです。きっと「行きたい!」と思う場所が見つかることでしょう。本書の特徴は、写真だけではなく、現地への行き方や見ごろの季節、周辺の観光・グルメ情報も掲載されていること。見て楽しむだけでなく、実際に行って楽しめる一冊になっています。
今日から取り入れたくなるような、暮らしを素敵に彩るアイデアをご紹介。いつもの毎日にちょっとしたワクワクを。