Interview

Vol.6 女優 森尾由美さん

少しの時間でもいい。家族と顔を合わせる。そういうことを大切にしています。

家族と過ごして疲れを癒したり、
元気をチャージすることで、また頑張れる

17歳から芸能活動をはじめ、数々の作品に出演してきた女優の森尾由美さん。
海外生活や2児の子育てをしながら仕事を続けてこられた原動力や、
今なお保ち続けている美しさの秘訣についてお話を伺いました。
プロフィール
森尾 由美(もりお ゆみ)

1982年、ドラマ「ねらわれた学園」で芸能界デビュー。歌手や女優として活動する傍ら私生活では1992年に結婚。2児の母となる。生活の場を米ロサンゼルスに移してからも日本とロスを拠点に活動を続け、ドラマ「大好き! 五つ子」など代表作も多数。アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」では秋本麗子巡査役で声優も務めている。2016年9月18日(日)午前9時~フジテレビほかで連載40周年記念スペシャルアニメを放映予定。

「無理をしない」-それが今まで続けてこられた理由

――海外と日本を行き来され、女優・妻・母と何役もこなされていますね。

主人はアメリカに拠点を置いて仕事をしているので、結婚して娘たちが生まれてからもしばらくは離れ離れで暮らしていました。でも、女の子っていずれ家から巣立っていくでしょう? だからできるだけパパと娘たちが一緒に過ごせる時間を増やせないかなって思って、下の子が5歳のときに、主人のいるロサンゼルス(以下、ロス)へ家族で渡ることにしたんです。それからは3週間に一度のペースで日本へ来て仕事を続けていました。そんな中でも「なるべく無理はしないように」とやってきたことが、今日まで続いている理由のひとつかなって思います。
 
――“無理なく”という考え方は森尾さんの健康や美の秘訣にも繋がっていますか?

特別なことは何もしていないんですけど、家事はすべてが美容法だと思っています。かかとを上げ下げしながら洗い物をしたり、煮込み料理のときは片足立ちで火の守をしたり、拭き掃除のときも背筋と腹筋を意識して拭いたりしていますよ。特に暑い時季はちょっと動くだけでも汗が出るので、せっかく汗をかくなら思いっきりかこう! と、トレーナーとスエットパンツといういでたちで掃除をしています。家をキレイにすることで自分もキレイになれたら一石二鳥でしょ(笑)。
あとは家族のために栄養管理をしていたことが、結果として自分のためにもなったというのはあるかもしれませんね。
――栄養管理といえば、お料理の本も出版されていますね。もともとお料理はお好きなんですか?

本当は料理は苦手なんです。でも、ロスが毎日毎食でも外食できるような環境だったので、それでは栄養バランスを崩してしまうなって思って三食きちんと手作りしていました。朝食はもちろん、お昼はそれぞれ仕事や学校ですけど、毎回お弁当を持たせていました。主人の帰りが早かったので帰宅してからみんなで食卓を囲んだり、週末はバーベキューをやってくれたりと、食事が家族で過ごす時間につながったのもよかったですね。
でもね、スーパーが遠かったからそんなには行けなくて、まとめて買わなきゃいけないんです。バランスを考えながら一週間分の献立を立てるので、それはもう一生懸命でしたよ(笑)。
 
――現在はお子さんも大きくなられて、生活に変化を感じることはありますか?

最近は“燃え尽き”じゃないですけど、何もする気が起きなくてですね。本当にダラダラとしています(笑)。でも、次女の高校卒業を機に今年の6月から日本に拠点を移したので、食事作りなど少しずつ生活スタイルも戻ってきています。次女は寮暮らしだったせいか、いろいろなことに気付くようになって帰ってきたんですよ。私が食事の支度をしていると手伝いに来てくれたり、キッチンの掃除をしているとリビングの掃除機をかけてくれたりして、すごく助かっています。

8年ぶりなのに、すぐに雰囲気が昔に戻ったんです

――結婚や子育て、ロスでの生活などさまざまな変化があった芸能活動の中で、特に思い入れのある作品はどれですか?

今も続いているので「はやく起きた朝は…」(フジテレビ系)も思い入れはありますが、やっぱり「大好き! 五つ子」(TBS系)ですね。2期にわたって足掛け10年やらせていただきました。
初代の子供たちは長女と年齢が近かったこともあり、なんとなく、娘を含めて「六つ子」のような感じなんですよ。初代、二代目どちらの子供たちともいまだに交流があるし、お酒も飲める年齢になり、一緒に食事に行けば、いい話し相手にもなるので楽しいですよ。
 
――娘さんたちがお気に入りの森尾さん出演作品はなんですか?

娘たちのお気に入りはアニメの「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(以下、こち亀)ですね。私は秋本麗子巡査の声を担当していました。放映中は録音スタジオの見学をさせていただいたこともあるし、ロスへもDVDを全巻持って行ってよく観ていたくらい大好きなんです。
 
――「こち亀」といえば、9月18日に連載40周年スペシャルアニメ放映が決まりましたよね。お聞きになったときどう思われましたか?

「こち亀」を始めた当初は、1年間という話だったんですけど、おかげさまで8年続けることができました。だから終了ってなったとき、私の中では“視聴者の方から再開リクエストがたくさん届いて、2年後くらいに再スタート”っていうのを思い描いていたんです(笑)。でもそうはいかず、両津勘吉役のラサール石井さんとも「スペシャルくらいはやれたらいいね」って言いながら8年が経っちゃったんですよ。だから今回のスペシャル決定を聞いたときには「やったー!」って、嬉しかったです。
 
――8年ぶりのアフレコは緊張されましたか?

当時、収録の際の座り位置に何となく、出演者それぞれの定位置があったんですけど、今回8年ぶりなのにみんな自然と同じところに座っていたんですよ。その瞬間に雰囲気が昔に戻って、楽に役に入り込めました。ただ、違う意味で緊張したといえば両津さんのセリフがとても多いんです。でもラサール石井さんのミスがほとんどないので「ミスしたら録り直しで迷惑かけちゃう」というプレッシャーがあって、そのドキドキのほうが大変でしたね(笑)。

家族は顔を合わせることで、頑張る力をチャージできる。

――ドラマに声優にと幅広くご活躍されていますが、これからどのようなスタイルでお仕事を続けたいと思いますか?

いい仕事を続けていくためには、バックグラウンドになっている“家庭”がしっかりしていないと上手くいかないというのが実感としてあります。例えば、「今日はすごく疲れていて一人になりたい」と思っても、リビングに行って、少しの時間でも家族と顔を合わせるということがすごく大事だなって思うんです。疲れを癒したり、元気をチャージできたりする環境に身を置くことで、仕事や学校がまた頑張れるんじゃないかなって。だから、ベースとなっている“家の在り方”を大事にして、家を、そして家族を大切にしながら、無理なく続けていきたいと思います。
衣装協力:DHOLIC(0120-989-002)
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』連載40周年記念スペシャルアニメ
あらすじ
超神田寿司のアルバイトに励む両津勘吉(声:ラサール石井)は、出前の途中に誘拐事件に遭遇する。助け出した少女は、超神田寿司の孫娘・擬宝珠檸檬にそっくりな、来日中のアッタカイーノ王国の王女・サブリナだった。檸檬と意気投合したサブリナ。しかし、誘拐犯はまだ王女誘拐をあきらめておらず…。
 
「週刊少年ジャンプ」原作連載40周年を記念した、8年ぶりの新作。ジャンプアニメの主人公役でおなじみのゲスト声優陣も多数出演。サブリナ王女役には『NARUTO-ナルト-』のうずまきナルトを演じる竹内順子、誘拐犯リーダー役に『キン肉マン』のキン肉マンなどを演じる神谷明、誘拐犯部下役には『SLAM DUNK』の桜木花道を演じる草尾毅などが揃う。
 
2016年9月18日(日)午前9時~10時 フジテレビほか(予定)

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