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夫婦円満のコツはやっぱりお金?調査から見える男女の違い
執筆者:冨士野喜子(ファイナンシャルプランナー)
調査から見える、男女の違い。でもお金に関しては?
また、これから(またはこれからも)、夫婦でうまく助け合いたいと思うことの上位は、家計の収入、貯蓄・資産形成、節約と、お金に関することが多く占めており、夫婦で助け合いたい重要なポイントとなっているのがわかります。
ただ、前述の結果と同様に男女別に見ると、お金に関することは男性よりも女性のほうが10ポイント前後関心が高くなっており、妻のほうが「お金について、夫婦で助け合いたい」と思っているようです。「お金の管理は妻に任せているから」という理由で夫が家計に無頓着でいると、妻からの反感を買う原因となってしまうかもしれません。
夫婦でお金のことを話し合うときの3つのポイント
1. ライフプランを立てる
まずは、「何のために・いつ・いくら」お金が必要か決めましょう。何にお金を使いたいのか(お金を貯める目的)、そのためにどれくらいの貯蓄をしないといけないのか(貯蓄目標額)が明確であると、夫婦で協力してやりくりすることができ、より早く貯蓄目標額に到達できます。夫婦で「お金の出口(欲しい物・こと)」は違うこともあるので、どちらかが我慢するのではなく、話し合いながらお金の使い道を決めてみましょう。
特に、夫婦別財布の場合はお互いに好きなことにお金を使いがちで、気づいたときには思ったよりも貯蓄額が少なく、老後や収入の減少、出費がかさんだときに困窮してしまう可能性があります。「お互いに収入があるから大丈夫」と思わず、将来についてしっかり話し合うことが大切です。
2. 年に1度は家族会議をする
次に、お金を管理している人が「家計の報告」をしましょう。1年を通してどれくらい貯蓄が増えたのか、無駄遣いはなかったか、大きな出費にはどれくらいお金がかかったかなど、家計を夫婦で振り返ってみましょう。
家族会議の開催時期は、できれば年始やお盆など、家族が集まってのんびりできるときがベターです。もし家計簿をつけていない場合は、銀行の預金通帳の残高が1年でどう変わったかだけの簡単なチェックでも構いません。また、通帳やクレジットカード明細などから毎月の固定費を書き出してみるだけでも、「生活費ってこれくらい必要なんだな」と夫婦で共通認識を持つことができます。
3. お金の貯め方を決める
「お金」に関しては、お互いに話し合ってみたいと思っている
上手く助け合えていると思う事柄数を夫婦関係別に見ると、助け合えている夫婦では平均8.0個となっており、助け合えていない夫婦では平均3.2個となっています。その差はあるものの、いずれにしてもこの機会に、夫婦で助け合うことの一つとして「来年のマネー計画を立てる」を加えてみましょう。普段は口に出さなくても、きっとお互いに話し合ってみたいと思っているはずです。
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