本音で語る!住まいのはなし

2019.09.03

マンション購入時の重視ポイントvs妥協ポイント コスパ良好な物件の選び方

「人生で一番高い買い物」とも言われる住宅購入。気軽に買えるものではないからこそ、いざ検討するとなれば、外せない条件がたくさんあるはず。しかし、すべてが理想通りの完璧な物件は存在しないといってもいいかもしれません。どこかで妥協する部分も当然、出てくるでしょう。今回は、マンション購入検討者・購入者を対象にアンケートを実施。マンション選びで「重視した(する)条件」と「妥協した(できる)条件」について聞いてみました。

マンション購入者に聞いた「実際に住んでみた満足度」は?

マンション購入にあたって、どの程度理想を追求するのかは人それぞれ。仮に、パーフェクトに条件を満たす物件が見つかったとしても、予算オーバーで泣く泣くあきらめたといったケースも多いでしょう。そこで、持ち家のマンションに居住中の人を対象に「居住中の物件に関する満足度」が100点満点で何点か聞いてみました。

       0~100点の10点刻みで持ち家マンションの満足度を回答してもらいました

その結果、「80点」と回答する声が最多に。平均点は79.6点(小数点第2位を四捨五入)でした。さらに、40点以下と回答した人がいない一方、100点満点と答えた人もいませんでした
妥協点がある以上、購入に踏み切れない人も少なくないもの。ただ、条件が多すぎたり、求めるレベルが高すぎたりすると、物件探しに何年も費やし、結局、家賃を払い続けることになってしまった、といった声も聞こえてきます。
アンケート結果を見ると、購入前に気になる部分があったとしても、住んでみるとそこまで気にはならないのかもしれません。完璧を求めすぎずに、「最低5割、だいたい7~9割程度満足できればOK」ぐらいの気持ちでいると、物件探しがスムーズになりそうです。
ちょっとの工夫や考え方次第で暮らしやすさがアップすることもあります




購入時に「重視した(したい)」と答えた人が多かった条件は?

では、購入時にどんな条件を重視した(したい)人が多いのでしょうか。「マンション購入者」「マンション購入検討者」の声も併せて紹介します。
       物件価格はもちろん、立地の良さを表す条件を重視する傾向があるようです
物件価格を第一条件に挙げるのは購入者と検討者に大きな差はなく、そのほか「アクセス利便性」や「最寄り駅からの距離・徒歩分数」「周辺環境」に意見が集まりました。
一方、「築年数」や「日当たり」といった住環境や「通勤時間」を重要視する声は意外に少なめ。オフィスの多い都心に近いエリアだと、どうしても物件価格が上がってきます。価格面の兼ね合いのほか、転職の可能性や定年退職後のセカンドライフまで考慮すると、アクセスを重視するものの、通勤時間は最優先事項ではないという判断なのかもしれません。
アクセス利便性や最寄り駅までの近さなど、立地を重視する人が多数いました

購入時に「妥協した(できる)」と答えた人が多かった条件は?

反対に、購入時に妥協した(できる)条件には、どんな項目が多く挙げられているのでしょうか。「その観点があったか!」と思わず納得のコメントも参考にしてみてくださいね。
       「眺望」と「日当たり」はそこまで重視されない傾向にあるようです
一方、「妥協」に関しては意外とバラけた模様。外せない条件はある程度偏りがあるものの、妥協できるラインは人それぞれといえるでしょう。
このほか、購入者の妥協条件には「最寄り駅からの距離・徒歩分数」や「物件価格」という声も出ていましたが、検討者からの条件にはあまり挙がっていなかった印象でした。実際に物件を見て購入を決めた場合と検討段階では、少し見解に差があるようです。
中古マンションを買って、自分好みにリノベーションする手もあります

実は“コスパ良好”な物件だったエピソード例

多くの人が譲れない部分が共通することを考えると、条件に合致した物件は人気があり、比例して価格も高まる傾向にあります。つまり、譲れない条件をあえて譲ることで、実はコスパの良い物件を手に入れられる可能性も。ここからは、妥協した条件がある物件だったものの、住んでみたら意外と満足しているという人の体験談を紹介します。
Aさん(35歳女性)の場合
「実家も最寄り駅から5分圏内にあるので、駅近の物件を探していまし
た。でも、いろいろ見ていく中で一番気に入ったマンションは最寄り駅か
ら20分弱の立地。迷ったうえに購入しましたが、スーパー・ドラッグスト
ア・公立小学校がそれぞれ徒歩1~2分、大型商業施設までも徒歩数分
で、暮らすにはとても便利な環境です。駅から離れているため、価格も
                予算より500万円ほど少なくて済みました。最寄り駅までのバス便も豊
                富ですし、買って正解だったと思います」(居住中マンションの満足度90
                点)

毎日の通勤・通学のことを考えると、やはり駅近物件がいいもの。しかし、駅から少し離れていることによって、購入価格も下がるうえに静かで住環境が良いといったプラス面もあります。
Bさん(39歳女性)の場合
「予算を考え、中心エリアから数駅離れたマンションを購入。エリアは最後までネックになっていましたが、数駅程度ではそこまで通勤時間にも影響はないので妥協してよかったと思っています」(居住中マンションの満足度80点)

電車で数駅離れている程度では、移動時間にもさほど影響がないといえるでしょう。また、中心地は物件の数が少ない傾向にあるので、人気エリアを外したほうが候補となる物件の数が増えることも。数が多いほど、良い物件にヒットする確率も上がりますよね。
Cさん(31歳女性)の場合
「大規模マンションに居住して2年ちょっと。本当は上層階の部屋が希望でしたが、3階を購入しました。これが、意外とよかった! 家を出てすぐのところに階段があるので、エレベーター待ちのイライラもなく、移動がスムーズです。実際の生活を考えて、エントランス・駐輪場・駐車場・ゴミ置き場までの距離なども踏まえて今の部屋を選んだので、建物内で効率的
                に動けています。上層階より価格が抑えられましたし、お買い得だった
                と感じています」(居住中マンションの満足度80点)

所在階や部屋の位置、建物内での生活導線を考えて物件選びを行うことで、日々の暮らしの満足度が高まり、おトク感を感じるケースもあるようです。防犯面やプライバシーの面で敬遠されがちな低層階も、考え方や選び方によっては「コスパが高い」といえるかもしれませんね。

まとめ

絶対に譲れない条件と妥協してもよい条件のバランスが大切です

せっかく買うのだからこそ、妥協したところには住みたくないですよね。しかし、絶対に譲れないと思っていた部分も、視点を変えれば気にならなかったり、意外とメリットになったりすることも。多少は条件の幅をもって検討することが、コスパの良い物件にめぐり合う秘訣かもしれません。
また、条件を見ただけでは不満だったところも、実際の物件を見に行くと気に入ることも少なくないもの。あれこれ考えるよりも、まずはモデルルームを見学してみたり、プロに相談したりすると、新しい発見があるかもしれませんよ。マンション購入を検討している人は、資金計画を考えるとともに、「これだけは絶対に譲れない」「これは工夫次第で乗り切れそう」といった条件を洗い出し、優先順位を整理してみてくださいね。
アンケート概要
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2019年7月26日~27日
有効回答数:100サンプル
 

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