公開日:2023.11.10 / 更新日:2023.11.10
家を高く売る3つのテクニックを紹介!仲介と買取それぞれの特徴も知っておこう
家を売却するなら、少しでも高く売りたいと思うのは当然なことです。しかし、家を売却する機会はそう頻繁にはないので、具体的にどうすれば高く売れるのかわからない人は多いでしょう。
不動産の売却価格は需要と供給のバランスや、売買する当事者の事情によっても変化するため、確実に高額売却できる方法はありません。とはいえ、家を売却する際にちょっとした工夫をすれば、家が高く売れやすくなる条件をそろえることは可能です。
この記事では、家が高く売れやすくなるテクニックや仲介と買取の違いなど、不動産売却に関する情報を紹介します。
家を売るまでの基本の流れ
家の売却を検討し始めてから売却完了までは、おおむね次の流れで進みます。
1.相場の調査
2.不動産仲介会社へ査定を依頼
3.不動産仲介会社へ仲介を依頼
4.売却活動を開始
5.買主と売買契約をして引渡し
それぞれの詳細を解説します。
ステップ1:相場の調査
不動産を売却するには、まず相場を知ることが重要です。家の売却時は不動産仲介会社による査定も利用できますが、査定結果が適正かどうか判断するためには、自分でも相場を知っておく必要があります。
不動産価格の相場を調査するなら、以下のサイトを利用するのが便利です。
■土地総合情報システム(国土交通省)
→過去の不動産取引の概要が閲覧できるデータベース。
■不動産取引情報提供サイト(REINS Market Information)(不動産流通機構)
→不動産流通機構が保有する、過去の不動産取引の取引情報を閲覧できる。
■財産評価基準書(国税庁)
→国税庁の土地の税額評価を確認できる。路線価設定エリアの場合、おおむね時価の8割程度に設定されている。
■不動産会社の情報サイト
→不動産会社各社の運営する情報サイト。検索機能が充実していて、類似の物件が探しやすい。
売却したい物件と類似する物件の取引価格を把握しておけば、売却価格がおおむねどの程度なのか知るのに役立ちます。
ステップ2:不動産仲介会社へ査定を依頼
だいたいの相場を把握できたら、不動産仲介会社に家の査定を依頼しましょう。実際に、家の価値がどのくらいあるのか、プロ目線で売却の見込み価格を知ることができます。
不動産査定の方法には、書類上のデータや聞き取りをもとに行なう「机上査定」と、実際に現地を確認して詳細な査定結果を出す「訪問査定」の2種類があります。インターネットでよく見かける不動産一括査定は、机上査定の一種です。
見込み価格だけを知りたい人や、売却するかどうか未定の人は、まずは机上査定を利用しましょう。机上査定の結果、家を売ることを決めたら訪問査定を依頼するのがおすすめです。
査定結果はあくまで見込み価格であって、売出価格を決定する際の参考値にすぎません。査定価格で必ず売却できるわけではない点に、注意しましょう。
ステップ3:不動産仲介会社へ仲介を依頼
不動産売却をすることを決めたら仲介を依頼する不動産仲介会社と媒介契約を締結します。
媒介契約は「売主に代わって買い手を探す」「買主が安心して不動産を購入できるよう物件の調査を行なう」など、売主に対して不動産売買のサポートをする契約です。
媒介契約には、専任媒介契約・専属専任媒介契約・一般媒介契約の3つの形態があります。それぞれ契約内容が異なるので、不動産会社と相談のうえ自分に合った形態を選びましょう。
ステップ4:売却活動を開始
媒介契約締結後には、いよいよ売却活動のスタートです。仲介を引き受けた不動産会社は、以下のような方法で集客を行ないます。
●見込み客への物件の紹介
●新聞折込チラシやポスティングチラシなどによる情報発信
●レインズ(不動産会社だけが閲覧できるデータベース)への物件登録
●自社サイトへの情報掲載
●不動産ポータルサイトへの情報掲載
売却活動の結果、物件に興味を持った人が現れたら、詳細情報の提供や内覧(下見)に進みます。購入希望者が見つかったら、「購入申込書」を提出してもらい、売買契約に移る流れです。
ステップ5:買主と売買契約をして引渡し
売却活動の結果、購入希望者より購入の申し出があったら、売主と買主の間で売買契約を締結します。一般的に、売買契約の際に買主から手付金を受け取り、残りの金額は家の引き渡し時に決済します。物件の引き渡しまで完了すれば、無事売却は完了です。
なお、不動産売却で利益が出た場合には確定申告による納税が必要なため、忘れないようにしましょう。
不動産売却の流れは、次の記事でも詳しく解説しています。
【不動産売却】マンション売却の流れ・手続きに必要な全6ステップを解説
家を高く売る3つのテクニック
不動産をただ売りに出すだけでは、購入希望者の目に留まらず、売却できるまで長い期間がかかってしまうでしょう。しかし、ちょっとしたコツを実践すれば、家が高く売れやすくなる条件をそろえることが可能です。
ここでは、家を高く売る3つのテクニックを紹介します。
1.高く売れるタイミングを見極める
不動産市場では、時期によって不動産の需要と供給の量が変化します。売却を急がないのであれば、タイミングを見計らって売りに出すことで、高く売れやすくなるでしょう。
例えば、新生活にともない人の移動が増加する1月から3月は、不動産の需要が高い時期です。物件のメリットを前面に押し出して、需要のある層にアピールすれば、高値売却を目指せます。
一方、夏場は不動産の需要と供給がともに落ち着く閑散期です。家を探している人からすると、物件の選択肢が少なく、希望に合った家がなかなか見つからない時期ともいえます。裏を返せば、競合物件の少ないシーズンでもあるため、物件の条件によっては売却できる可能性があります。
物件によって適した売却時期やタイミングは異なるので、不動産仲介会社と相談しながら購入希望者にアプローチしましょう。
2.売出価格を希望額より少し高く設定する
売出価格を希望額より少し高めに設定するのも、おすすめの方法です。
中古物件の不動産売買では、購入希望者から値下げの交渉が入ることは珍しくありません。そのため、売出価格を値下げ前提の価格に設定しておくのが一般的です。最初から希望価格で売り出すと、値下げに応じられず買い手を逃しかねません。
ただし、高値にしすぎて相場を逸脱してしまうと購入を希望する方が現れず何度も売出価格を下げることになりかねません。価格設定は慎重に行ないましょう。
3.類似物件の実績が豊富な不動産仲介会社を探す
不動産の売却を成功させるには、自分の家に類似した物件の売却実績が豊富な不動産仲介会社に依頼するのがポイントです。依頼する不動産仲介会社によって、家の売却が成功するか否かが左右されるといっても、過言ではありません。
以下のように、不動産仲介会社ごとに得意とする物件の種類や不動産の知識量、サービス内容などは大きく異なります。
●「マンション」や「一戸建」など特定物件を得意とする
●不整形地や既存不適格物件など訳あり物件に特化している
●リフォーム前提の古い中古住宅販売のノウハウが豊富
●高級住宅を得意とし、富裕層へのアプローチがうまい
●マンション売却が得意で買取サービスも行なっている
家を売るまでの期間と売却価格の関係
家の売却までにかかる期間はケースによって異なりますが、一般的な目安は3ヵ月から6ヵ月ほどだといわれています。じっくり時間をかけて、家を売却したいと考える人もいるかもしれません。しかし、売却活動の期間が延びると一般的に売却価格は下がる傾向にあるので、短期での売却を目指すのがおすすめです。
長期にわたって買い手が見つからない場合は、価格を下げる必要がでてきます。長期間売りに出ている物件に対しては、購入希望者側から強気の値引き交渉が入り、価格指定による大幅な値引きを要求されるケースも珍しくありません。さらには、販売期間が年をまたぐと固定資産税など余分な税金もかかります。
売却活動にかかる期間と家の売却価格は大きく関係するため、売却を急ぐ理由がなくても、短期決戦での売却がおすすめです。
「明和地所の仲介」では、集客力の高さを武器に多くのお客様の物件を早期売却につなげています。3ヵ月以内の売却が74.4%と高い成約率を実現していますので「早く売りたい」という希望がある方は、ぜひご相談ください。
家を高く売る際の注意点
家を売却する際は、いくつか把握しておきたい注意点があります。
家を売る際の諸費用について知っておく
家を売却する際には、さまざまな費用が発生します。最終的に手元に残るのは、売却代金から発生した費用を引いた金額です。「思ったより手元に残った金額が少ない……」と落胆しないよう、あらかじめ家を売る際に発生する費用を把握しておきましょう。
例えば、家を売る際にかかる費用には、以下のようなものがあります。
その他、売買の際にかかる費用ではありませんが、引越し費用や売却で出た利益にかかる譲渡所得税が発生することがあります。
家を売る際にかかる費用については以下の記事で詳細を解説しているので、併せてご確認ください。
マンション売却の費用一覧|各種手数料や税金の計算方法を解説
内覧準備を怠らない
家を高く売るには、物件の印象を良くすることが大切です。購入希望者が気持ち良く内覧できるよう、準備をしておきましょう。
内覧の前には自宅を一通り清掃し、居住中のケースであれば洗濯物など生活感の出るものは片付けておくのが大切です。必要であれば、予め不用品を処分しておいたり、ハウスクリーニングを依頼するのもよいでしょう。
自宅の内装が個性的な場合は、撤去するのも一つの方法です。ただし、業者に撤去を依頼する場合には、発生する費用と売れやすさを比較し、費用対効果を考慮する必要があります。リフォーム前提であれば気にしない買主も多いため、不動産会社と相談しながら決定するのがおすすめです。
家を高く売るなら仲介と買取どちらが良い?
自宅の売却方法には、仲介のほかに不動産会社による買取も選択できます。
売却価格は仲介のほうが高額になる傾向にありますが、買取は決まった期間で確実に家を売却できることがメリットです。転勤を控えている人や、買い替えの予定が決まっていて短期で家を売却したい人に適しています。
「明和地所の仲介」では、仲介をご依頼いただいたお客様を対象に「買取保証サービス」を提供しています。お申し込み時にあらかじめ買取価格を取り決めておき、一定期間に売却が成立しなかった場合には、当社が物件を買い取るサービスです。
仲介のみで売却する場合と比較して、売却活動の長期化による大幅な値崩れを防げます。あらかじめ資金計画を立てて、売却を行ないたい人におすすめです。
まとめ
家の売却ではちょっとしたコツを実践することで、より購入希望者の目に留まりやすくなり、高額売却につながる可能性があります。
不動産の売却で特に重要なのは、売却活動のパートナーとなる不動産会社選びです。不動産会社ごとに得意分野が違うため、自分の売りたい家と同種の実績が豊富な会社を選ぶことで、より有利に売却できる可能性が高まります。
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