ディスカバー北海道

二つの岬
-TWO OF THE CAPE-

宗谷エリアには、ふたつの岬があります。
ひとつは、言わずと知れた宗谷岬。日本の最北端として、観光客が必ず訪れる場所です。もうひとつが、ノシャップ岬。言葉の響きから根室市の納沙布(のさっぷ)岬と混同されがちですが、こちらは漢字で表記すると「野寒布岬」となります。

日本最北端の地の碑

宗谷岬

北緯45度31分14秒、日本最北端の地として有名な宗谷岬。対岸のサハリンまではわずか43kmしかないため、天気が良い日は、その島影を臨むことが可能です。
有名なスポットなのが、北極星の一稜を型どった三角錐をデザインしたモニュメント「日本最北端の地の碑」でしょう。多くの観光客が、日本のてっぺんへ行ったという記念に、ここで記念撮影をしています。

何もかもが日本最北端!

何しろ日本最北端ですから、周囲にあるものはすべて「日本最北端の○○」ということになります。たとえば写真の真ん中にある青い建物は「日本最北端のお土産屋さん」。左の白い建物は「日本最北端の公衆トイレ」、手前にある横断歩道は「日本最北端の横断歩道」というわけです。ちなみに日本最北端のお土産屋さん柏屋では「日本最北端到着証明書」を購入(税込100円)することができます。

ノシャップ岬 イルカのモニュメント

ノシャップ岬

宗谷岬の西に位置するのが、宗谷エリアのもうひとつの岬「ノシャップ岬」です。かわいいイルカのモニュメントが出迎えてくれ、その眼前には利尻島と礼文島があります。遠くに見える利尻富士の姿も見事ですが、ノシャップ岬はぜひ夕刻に訪れることをおすすめします。
実は稚内市内随一の夕日の景勝地として知られ、穏やかな海に沈む太陽が辺りをオレンジ色に染める瞬間は、なんともロマンチックです。

稚内灯台とノシャップ寒流水族館

近くには、道内一の高さを誇る紅白の稚内灯台と並んで、ノシャップ寒流水族館があります。
ノシャップ寒流水族館の見どころは、1周45m、水量90tの大きな回遊水槽です。幻の魚と言われるイトウをはじめ、北方の魚が数多く泳いでいます。また、小さなクリオネやとぼけた顔のフウセンウオも、その愛らしい姿で人気急上昇。ゴマフアザラシのエサやり体験(有料)は、間近でジャンプしながらエサを奪い合うアザラシを楽しめます。ぜひ会いに行ってみてくださいね。

フウセンウオ

宗谷岬からノシャップ岬までは車で約50分。景色を楽しみながらドライブしたら、あっという間の距離です。宗谷エリアを訪れたなら、これらの岬はふたつとも押さえておきたいところですね。

フウセンウオ

人気のアザラシショー

ノシャップ寒流水族館

開館期間
・夏期間:4月29日~10月31日
     9時~17時(入館は16時40分まで)
・冬期間:11月1日~11月30日、2月1日~3月31日
     10時~16時(入館は15時40分まで)
休館日:4月1日~28日、12月1日~翌年1月31日
入館料:大人500円、小・中学生100円、幼児無料
    隣接する稚内市青少年科学館にも入館できます。
公式サイト:http://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/suizokukan/

【取材協力】
稚内観光協会
所在地:北海道稚内市中央3丁目6-1 キタカラ1階
http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/