ディスカバー北海道

地元人
-LOCAL PEOPLE-

地元のことは地元の人に聞くのがいちばん! というわけで、稚内観光協会にお勤めの「佐藤愛さん」に、稚内で好きなものや場所を教えてもらいました。

稚内観光協会 佐藤愛さん

佐藤さんは、稚内生まれの稚内育ち。地元の宝石店に勤務していた頃、ミス稚内に選ばれたという経歴の持ち主です。市役所の観光課で臨時職員として働いたこともありましたが、飲食業の勉強などのため、10年ほど地元を離れて札幌で過ごします。稚内に戻ってきてからは、たまたま稚内観光協会で募集していた満足度向上事業の中の“稚内まち歩きガイド”に採用され、添乗員資格を取得し、その後協会の職員に採用されました。

日本最北端の線路

まず教えてもらったのは、佐藤さんの好きな場所。日本最北端の多い稚内市の中でも、実にユニークな日本最北端の線路です。何がユニークってこの線路、実際の線路がJR稚内駅の駅構内にまで伸び、そのまま外へと飛び出していっているのです。

「皆さん線路が駅の中まで続いていることに意外と気づいてらっしゃらないんですよね」(佐藤さん)

もちろん、電車が駅の中を通り抜けたりすることはありませんのでご安心を。実際の線路を外にまで伸ばして最後にモニュメントまで作ってしまう遊び心が、なんとも楽しいではありませんか。

駅構内を抜ける最北端の線路

駅を抜けた先にはモニュメント

ご当地B級グルメのチャーメン

ご当地B級グルメ

佐藤さんが愛してやまないのが、稚内のB級グルメ「チャーメン」。
中でも「日本料理と郷土料理 車屋・源氏」のチャーメン(メニュー名は「あんかけ焼きそば」税別1,000円)がお気に入りなのだとか。ちなみに見た目はあんかけ焼きそばですが、あんかけ焼きそばが麺を炒めるのに対し、チャーメンは焼き上げるのだという説もあります。いずれにせよ、海鮮が豊富な稚内だけに、おいしくないわけがありません。

海へと伸びる白い道

海へと伸びる白い道

次に教えてもらったのが、佐藤さんお気に入りの稚内の風景です。宗谷丘陵フットパスのショートコースにある、白い道です。この白い道はホタテの貝殻を敷き詰めたもので、白い一本道が真っ直ぐ海へと伸びていくようなこの風景が、特にお気に入りなのだそう。

冬の宗谷岬

冬こそ訪れたい稚内

最後に、佐藤さんに稚内の魅力について、改めて聞いてみました。

「稚内は日本最北端の地ということもあり、一度は訪れてみたいとおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。ただ、おっしゃる方は年配の方が多いんです。私としては、若い方にももっと稚内に来ていただきたいんです。また、夏のシーズンに訪れる方が多いのですが、冬の稚内もおすすめしたいです。宗谷岬をはじめとする観光スポットも、夏と冬では表情がまったく異なります。ロマンチックな冬の稚内の顔も、ぜひご覧になってください」

地震や津波などの天災が少なく、梅雨もない、スギ花粉もない!という稚内。四季折々の稚内を楽しんでみてはいかがでしょう。

【取材協力】
稚内観光協会
北海道稚内市中央3丁目6-1 キタカラ1階
http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/