ディスカバー北海道

国立民族共生公園
-PARK-

「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の敷地内には、アイヌの文化を五感で感じることができる体験型フィールドミュージアム「国立民族共生公園」があります。ユネスコ無形文化遺産に登録されているアイヌ古式舞踊の上演や伝統芸能体験、食文化体験や伝統工芸品の製作体験等を通じてアイヌ文化を体感することができます。

アイヌ民族の住居を再現

アイヌ民族の集落=コタン

コタンとはアイヌ語で「集落」や「村」を意味し、「神居古潭(カムイコタン)」や「積丹(シャコタン)」など、今も北海道の地名に残されています。国立民族共生公園にはアイヌ民族の住宅である「チセ」が複数たてられ、コタンが再現されています。

伝統芸能と短編映像を上映

舞踊や演奏に彩られる体験交流ホール

民族衣装に身を包んだ男女二人の若者が自己紹介。ウポポイのスタッフは自分たちをアイヌ語のポンレ(あだ名)で呼び合います。照明が落とされると演目がはじまり、壁や床にまでも美しい映像が映し出され、その中で祭りや家庭での行事などで踊られるアイヌ古式舞踊や口琴のムックリ、弦楽器トンコリが披露されます。そのほかアイヌ民族に伝わる物語のプロジェクションマッピングも上演。アイヌ文化の様式美を堪能してください。

弦楽器トンコリを奏でる

体験学習館で伝統楽器の演奏

体験学習館では、アイヌ料理の調理や試食、ムックリ、トンコリなどの伝統楽器の演奏体験などを楽しむことができます。 ムックリは口琴楽器で、細長い竹の中央に舌状に弁を切り出し、紐を付けたシンプルな楽器で、口と呼吸で紐を共鳴させて音を出します。トンコリは弦楽器で、本体は女性の体をイメージしていると言われ、各部に人体の名称が付いています。弾くときは、楽器を胸に抱くようにして持ち、両手の指を使って弦をはじきます。

アイヌ文化を食す

窓からポロト湖を眺めながら食事を楽しめる「エントランス棟」と、「歓迎の広場」でカフェやレストランが営業。有料エリア外の4つの飲食店を紹介します。

左上: 「焚火ダイニング・カフェ ハルランナ」
アイヌ文化にルーツのある食材と現代調理技術を融合した創作料理を提供。
右上:「ヒンナヒンナキッチン 炎」
アイヌ文化由来の食材や手法を取り入れた定食メニューのほか、軽食やカレーなど、幅広くメニューを取り揃えています。
左下:「カフェ リセ」
カフェスタイルのお店です。地元産の食材を使用したアイヌ料理のほか、軽食や飲みもの、お土産品などを販売しています。
右下:「ななかまど イレンカ」
テイクアウトスタイルのお店。白老産の卵を使ったカップチーズケーキや、地元食材を使ったアップルパイを販売しています。

創世神話カムイシンフォニア

創世神話をプロジェクションマッピングで表現

夜はアイヌに伝わる創世神話をもとにしたプロジェクションマッピング「カムイシンフォニア」が上映されます。伝統楽器・トンコリの音色やアイヌ舞踊の映像を織り交ぜた幻想的なイルミネーションと音楽。炎が燃え上がり天地が創造される迫力や、ラストのカムイ(神)に感謝を伝えるアイヌ民族の歌声に感動を覚えることでしょう。

白老町交流促進バス運行中!
「ウポポイ」のオープンに合わせて町内を循環する「交流促進バス」の運行を開始しました。
「白老」駅と「ウポポイ」を結ぶ便と町内の飲食店などを周遊する便を一日26便運行しています。
時刻表は町のホームページや観光インフォメーションセンターでご確認ください。
http://www.town.shiraoi.hokkaido.jp/docs/2020042000095/

ウポポイ(民族共生象徴空間)
所在地:北海道白老郡白老町若草町2丁目3
開園時間:時期によって異なります。詳細は公式HPをご確認ください。
アクセス:JR室蘭本線「白老」駅(北口)から約500メートル(徒歩7分)
入館料:大人1,200円 高校生:600円 中学生以下:無料
https://ainu-upopoy.jp/

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、一部プログラム内容が変更・中止されています。お出かけの際は公式HPでご確認ください。