歴史的建造物の宝庫
-TREASURY OF HISTORIC BUILDINGS-
明治時代から、小樽は北海道の玄関口でした。明治政府が北海道開発の拠点を札幌と定めたことにより、小樽は食料や資源の供給基地という役割を担っていたのです。明治時代後期には全国屈指の経済都市、港湾都市と言われるまで発展し、大正時代末には25もの銀行が小樽市内で営業していたといいます。これらの銀行建築は現在も数多く残されていて、小樽のランドマークとして観光客からも人気を博し、当時建設された歴史的建造物は、今も小樽のあちこちで見ることができます。
旧三井住友銀行小樽支店 外観
旧三井銀行小樽支店
1927年竣工 市指定有形文化財
重厚な石積みのルネサンス様式の外観と吹き抜けに回廊がめぐり天井の石膏飾りが美しい内観。2002年まで銀行店舗として使用され、実際に使用されていた地下金庫など、当時の建築そのままを間近に見ることができる貴重な建物です。天井の装飾には、季節によって内容が変わるプロジェクションマッピングが３０分に１回上映されています。
小樽芸術村とは？
旧高橋倉庫（ステンドグラス美術館）、旧荒田商会（アール・ヌーヴォーグラス館）、旧北海道拓殖銀行小樽支店（似鳥美術館）、旧三井銀行小樽支店の４つの歴史的建造物を中心とした複合的な芸術施設
旧三井住友銀行小樽支店
所在地：小樽市色内1-3-10 アクセス：JR小樽駅徒歩10分程度 電話：0134-31-1033 (小樽芸術村)
営業時間：[5?10月] 9:30?17:00 [11月?4月]10:00?16:00 定休日： [5?10月] 無休[11月?4月]水曜
入場料：一般500円学生300円高校200円※ 「小樽芸術村」のお得な共通券もあります
日本銀行旧小樽支店 外観
日本銀行旧小樽支店金融資料館
1912年竣工 市指定有形文化財
築100年を超える歴史的建造物で、東京駅の設計で有名な辰野金吾とその弟子が設計。2002年までは日本銀行小樽支店として使用されていました。
現在は、建物の雰囲気を生かした日本銀行の広報施設として資料館となっています。
日本銀行旧小樽支店金融資料館
所在地：小樽市色内1-11-16 アクセス：JR小樽駅徒歩10分程度 電話：0134-21-1111
営業時間：[4?11月] 9:30?17:00 [12月?3月]10:00?17:00 定休日： [4?11月] 無休[12月?3月]水曜
入場料：無料
旧北海道拓殖銀行小樽支店 外観
旧北海道拓殖銀行小樽支店
1923年竣工 市指定歴史的建造物
小樽経済絶頂期に建設され、三菱、第一各銀行小樽支店と共に北のウォール街の交差点を飾っています。銀行ホールだった2階までの吹き抜けは6本の古典的円柱が立ち、光りを受けた様は圧巻です。2017年まではホテルとして使用されていましたが、現在は似鳥美術館として使用されています。
似鳥美術館（旧北海道拓殖銀行小樽支店）
所在地：小樽市色内1-3-1 アクセス：JR小樽駅徒歩10分程度 電話：0134-31-1033 (小樽芸術村)
営業時間：[5?10月] 9:30?17:00 [11月?4月]10:00?16:00 定休日： [5?10月] 無休[11月?4月]水曜
入場料：一般1,500円学生1,000円高校700円※「小樽芸術村」のお得な共通券もあります
旧久保商店 外観
旧久保商店
1907年竣工 市指定歴史的建造物
堺町通りにある旧久保商店は、小間物雑貨卸を営んでいました。1985年からは和風商店の趣を残しながら喫茶店として再利用されつつ、堺町通りの歴史的景観を形成する主要な建物となっています。現在は、甘味処「大正硝子くぼ家」として利用されています。
くぼ家
所在地：小樽市堺町4-4 アクセス：JR小樽駅徒歩10分程度 電話：0134-31-1132
営業時間：10:00?19:00 定休日：月曜日
和光荘 外観
和光荘
1922年竣工
1920年に発表された第1回国勢調査によると、小樽の人口は全国で13番目、北海道内では函館に次ぐ2番目となっていました。人が集まれば商業は盛んで、特に醸造業は中小を含めると100軒もの業者がありました。和光荘はまさにそんな時代の最中「北の誉酒造」の二代目 野口喜一郎氏が設計した私邸です。大正ロマンあふれる洋館ながら、1階はロッジ風という個性的な構造です。
1950年以降は約20年間にわたり宿泊施設として利用され、昭和天皇・皇后両陛下が1954年の行幸の際、小樽での宿所にもなりました。
小樽和光荘
所在地：小樽市潮見台2-4-1 アクセス：JR小樽駅タクシー10分程度 電話：0134-61-1253
営業時間：10:00?19:00 定休日：冬季休館あり
入場料：大人1,000円小中500円シニア(60歳以上)高校生800円
カトリック小樽教会富岡聖堂 外観
カトリック小樽教会富岡聖堂
1929年竣工 市指定歴史的建造物
カトリックの布教が小樽で始まったのも、明治時代の頃。数度の聖堂建設を経て、現在の高台に旧カトリック富岡教会が建てられました。赤い屋根と八角堂の鐘楼が印象的な、主にゴシック様式を取り入れた建設物です。献堂90年となる現在もなおその美しさは褪せることなく、カトリック教徒のみならず小樽市民に愛され続けています。
カトリック小樽教会富岡聖堂
所在地：小樽市潮見台1-21-25 アクセス：JR小樽駅徒歩10分程度 電話：0134-22-2587
営業時間：24時間定休日：無し 入場料：無料
