ディスカバー北海道

食にふれる
-FOOD-

豊富な海の幸はもちろんのこと、他の地域では珍しいユニークな食文化を伝える店や独特のルーツを持つ店など、函館にはこの土地ならではの味覚が楽しめる店が数多く存在します。その中から、特に函館の歴史風土が感じられる味を6つご紹介します。

ドイツ伝統の製法で作られるハム・ソーセージ

函館カール・レイモン

函館カール・レイモンは、ハム・ソーセージ作りに情熱を注いだマイスター、カール・ワイデル・レイモンが1925年に創業した工房です。道南産を主とする北海道産豚肉や牛肉のみを使い、創業者が伝えたドイツ伝統の製法で時間と手間をじっくりかけて製造しています。元町のカール・レイモン工場跡地に建てられた「レイモンハウス元町店」の1階は、商品販売と焼きソーセージやホットドックなどが味わるイートインスペースが、2階は同氏のあゆみを伝える「レイモン歴史展示館」となっています。

所在地:北海道函館市元町30-3
電話番号:0138-22-4596 
営業時間:9:00~18:00(ラストオーダー17:30)
定休日:不定休
https://www.raymon.co.jp/

釣ったイカをその場でイカ刺しにしてくれる「イカ釣り堀」

函館朝市

色とりどりの海鮮丼が味わえる食堂や旬の魚介類を販売する売店、土産物店など約250店が軒を連ねる「函館朝市」。終戦の1945年、近隣町村の農家が野菜や果物を持ち込み、函館駅前で立ち売りを始めたのがルーツとされます。生け簀で泳ぐイカを専用の針で釣り上げ、その場でイカ刺しにしてくれる「イカ釣り堀」や魚介類を使ったテイクアウトグルメなどもあり、函館らしい「食」を満喫できます。

所在地:北海道函館市若松町9-19
電話番号:0138-22-7981
営業時間:[1?4月]6:00~14:00 [5?12月]5:00?14:00
定休日:年中無休 ※営業時間と定休日は店舗により異なる
http://www.hakodate-asaichi.com

函館市民のソウルフード「やきとり弁当」

ハセガワストア

函館市を中心に13店舗を展開しているハセガワストアは、海苔を敷いたご飯の上に豚バラ串を載せた「やきとり弁当」で有名なローカルコンビニエンスストア。名物の「やきとり弁当」は、注文を受けてから店内の焼き台で焼き上げるので、いつでも焼きたて・できたての状態で食べられます。ちなみに、豚肉を使っていても「焼きとり」と呼ぶのは、道南を中心に北海道では一般的。「はこだてわいん」の赤ワインを霧吹きで吹きかけながら焼き上げるのがおいしさのポイントです。40年以上にわたり、函館市民のソウルフードとして愛されています。

電話番号:0138-54-5731 
営業時間:店舗により異なる
http://www.hasesuto.co.jp/index.html

大正末期から変わらない製法で作られる「どらやき」

千秋庵総本家

函館を代表する和菓子店といえば「千秋庵総本家」。1860年、秋田藩士だった初代佐々木吉兵衛が日米和親条約締結に伴う開港でにぎわう函館に渡り、菓子の立ち売りをしたのが始まりです。函館市民から絶大な支持を集める「どらやき」は、3日間かけて作る道南産の大納言小豆の粒あんと一晩寝かせた「宵ごね生地」を蒸し焼きにしたしっとり食感の皮が上品な甘さを奏でます。函館駅前「ハコビバ」内の千秋庵菓寮には和菓子カフェが併設されており、自家製のあんを使った和風パフェや、手焼きの皮で自家製クリームをサンドした「生どら」などが味わえます。

所在地:北海道函館市若松町12-8
電話番号:0138-27-3472 
営業時間:10:00~19:00
定休日:1月1日のみ
http://www.sensyuansohonke.co.jp/index.html

買い物や散策の途中に気軽にコーヒーが飲める

十字屋珈琲店

十字屋珈琲店は、1932年から自家焙煎コーヒー豆の販売を行う食のセレクトショップ「十字屋食料品店」(函館市末広町)が直営するコーヒースタンドで、函館朝市「駅二市場」の一角にあります。函館では幕末から滋養強壮の目的でコーヒーが飲用されていたとされ、明治以降に西洋文化が定着するとカフェでコーヒーを飲む文化も定着しました。同店の伝統である深煎り豆で店主自ら1杯ずつ淹れるコーヒーは、少し苦みが強くてキリリと引き締まった味わいです。

所在地:北海道函館市若松町9-19 駅二市場内
電話番号:0138-22-1777 
営業時間:7:00~14:00
定休日:不定休
https://hjyujiya.stores.jp/

鴨ロース肉を贅沢に使った「リッチ鴨カレー」

五島軒

函館を代表する老舗洋食店「五島軒」は、在留外国人や外国船に西洋料理を納めるレストランとして誕生しました。新天地を求めて東京から函館に移住した創業者の若山惣太郎と、旧幕府軍として箱館戦争を戦い、その後かくまわれていたハリストス正教会でロシア料理を習得した初代料理長・五島英吉が1879年に創業しました。今では二代目が帝国ホテルで会得した技術を受け継ぐフレンチの技と、函館の風土に合わせた食材をふんだんに使用した料理の数々で、函館市民に長く愛されています。

所在地:北海道函館市末広町4-5
電話番号:0138-23-1106
営業時間:11:30~LO14:30、17:00~LO20:00
定休日:1月~4月中旬は火曜
https://gotoken1879.jp/