ディスカバー北海道

道産材
-HOKKAIDO-GROWN WOOD-

北海道は「広葉樹王国」

家具には、どのような木材が向いているのでしょうか。
木には大きく分けて、「広葉樹」と「針葉樹」があり、一般的に広葉樹は硬くて重い。針葉樹は柔らかくて軽いと言われています。どちらの材質が、家具に向いているとは一概に言い切れませんが、硬くて重たい広葉樹は、耐久性が高い為に長年使用したい家具には最適です。

実は、北海道は広葉樹の宝庫

北海道は総面積の約7割が森林で「広葉樹王国」と言われています。中でも旭川は北海道産広葉樹の集散地として知られています。旭川で家具産業が発展した背景には、資材が多く取れることも大きな要因です。

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旭川家具を道産材で

北海道の樹木にはどのようなものがあるのでしょうか。
植栽などの人工林で育てられている物で多いのは、トドマツやカラマツといった針葉樹ですが、家具材に適しているミズナラ、キハダ、ハルニレ、オニグルミ、ヤチダモ、エゾヤマザクラなどの広葉樹も多くあります。
「旭川家具」も、ナラ、カバ、センなどの良質な道産材にこだわっており、特に多くのメーカーがナラ材を使用した家具作りを行っています。

北海道のナラ材は家具に最適

北海道のナラ材の特長は、冬に雪に覆われることで風や寒さから保護され材が傷まない。また雪による保温効果によって適度な柔らかさを持つ材に成長します。同じミズナラでも寒さが厳しい地方で育ったナラ材は成長も遅く、そのため木目が非常に詰まっており重たく硬い木となり、家具づくりに適した材料となります。

道産材でつくる動きが活発に

現在、家具づくりにおいては、オーク材、ウォールナット材、メープル材、チェリー材などの輸入材が多く使われています。 いままで枯渇していると思われていたが、ここ数十年で、北海道の木材資材は確実に増えています。「旭川家具」のメーカー各社は、「旭川家具を、創成期のように北海道の森の木でつくろう」という機運がさらに高まっており、日本の森を守る家具づくりのスローガンのもと「地材地消」が活発に行われつつあります。 2014年にスタートした「ここの木の家具・北海道プロジェクト」では、道産材を使用した家具づくりを行っています。

[参考資料]
旭川市HP / 旭川家具協同組合HP / 北海道林業・木材産業対策協議会HP