未来づくり感響プロジェクト未来づくり感響プロジェクト

開催場所

カンディハウス ~旭川家具のリーディングカンパニー~
1968年創立で、旭川家具の中心的存在というべき家具ブランド。素材、構造、デザインにこだわりロングユースの家具づくりを行っている。海外にも拠点展開し、日本のグッドプロダクトを世界に送り出している。

TRIAL3
モノづくり現場のなかでの家具工場

カンディハウス

カンディハウスは、1968年に(株)インテリアセンターとして開設されました。当時旭川家具の主流であったタンスなどの箱物ではなく、当初から創業者の考えで椅子などの脚物を中心に作ってきました。

全ての家具を旭川の工場で作っており全社員の60%(約170人)が工場で家具を製作しており、北海道で一番大きな家具メーカーです。40年以上のベストセラーの「ルントオム」は、年間約6,000脚も生産しています。

生活の中にもカンディハウスの家具は多く使われており、旭川市公会堂、旭川空港、旭川駅、図書館、レストラン、病院施設など旭川エリアの身近な施設に置かれています。


カンディハウス松原さん

デザインには力を入れており、国内外の著名なデザイナーを積極的に起用して、製品開発をしてきました。

深澤直人氏の“KAMUY”は、直線がほとんどない、有機的な美しい形。nendo 佐藤オオキ氏の“スプリンター”は、木が裂けているように見える、ユニークな製品。

こうした独創的なデザインを形にするための、カンディハウスファクトリーは、手仕事とテクノロジーが融合しています。


カンディハウスデザインアーカイブス

工場見学

家具は工程別で作られており、一つの家具が出来るまで多くの職人が携わっていました。
工場では毎日、椅子100脚、テーブル30脚、大型家具15個の家具が生産されているそうです。

①木取
工乾燥が終わった原木から切りだされた板材を家具のパーツに合わせたサイズに切り分けていきます。

②成型
体のラインに沿ったカーブを描くデザインは、薄くスライスした材を重ねて曲げる高度な成型技術で実現。

③CNC
CADで作成した図面通りに、複雑な形状に削ったり、接合部の加工など手間がかかる形状をあっという間に切削します。

④研磨・組み立て
大型機械で作られたパーツは、人の手によって磨かれ組み立てられます。製品をなでるように確かめながら磨きを繰り返して、何十台もの製品を同じ品質に仕上げます。

⑤椅子張り
100種類を超えるテキスタイルコレクションから注文に合わせ、椅子やソファの座面を1脚ずつ手作業で張り込みます。

⑥検品・梱包
1点ずつ丁寧に検品した後、全国へ出荷。製造依頼から2~3週間で配送完了。

先端加工機械が多く導入されることで、人の手の感覚でしか分からない手作業の仕上げに時間と手間をかけて、高品質な家具作りを可能にしています。

販売の現場

実際に製品となった家具が並ぶショップ。
各ブースを住空間に見立て、「日本の美意識」をテーマに家具や照明などがレイアウトされている。

普段は何気なく座ったりしている家具だが、丁寧に研磨された滑らかな質感を確かめたり、手張りされたソファや椅子の座り心地を体感しながら、職人の手仕事の技術の高さを感じていた。

こうした販売拠点を日本の主要都市のみならず、海外にも展開している。


カンディハウス旭川ショップ

VOICE
トライアル授業を受けて

次回は、「木が持つ多様な可能性を育むこれからの森林づくり」