未来づくり感響プロジェクト未来づくり感響プロジェクト

未来づくり感響プロジェクトは、高校生を対象に「旭川家具の魅力」や「家具建具製造業や林業の、
職業としての素晴らしさ」を学ぶ「木育」の新たなプログラム。
「木のまち旭川」で育つ中高生が、本物のものの価値を知ることができる学習プログラムをつくり、
全国に展開する計画です。初年度はプログラム設計のため、トライアル授業を全4回実施し、
旭川大学高等学校 未来創成コース1年生16名が参加します。

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開催場所

旭川大学高等学校
北海道旭川市にある私立高校。明治31年、澤井兵次郎先生が私財を擲って設立した「旭川裁縫専門学校」を前身とし、平成30年に創立120周年を迎えました。校訓「自省・努力・創造」のもと、学校スローガンとして「咲かせよう君の未来」を掲げ、道内外で「グローカル」に活躍する「豊かな人間性、高い志を持った心身ともたくましい生徒の育成」を目指しています。

未来創成コース
平成30年度より、普通コースから変更されたコース。「グローカルマインドとボランティア精神に溢れる地域の未来を支える人材育成」をコンセプトに、一般的な教科・科目の他、旭川の歴史や地域の学習を教育課程に取り入れ、課題研究などを通して、豊かな心や人間性を育みます。

CURRICULUM
授業内容

これからの旭川木産業の中心となっていくエキスパートが伝えるトライアル授業。
全4回で旭川エリアの木産業を下流(木材製品)~上流(森林)へ遡って学びながら、
プロジェクトを通して、地域連携ネットワークの構築を考えていく。

未来づくり感響プロジェクト未来づくり感響プロジェクト

VOICE
プロジェクトについて

TRIAL1
木製品との出会いと森の入り口

木に親しむ

旭川家具でもよく使用される木材を中心に、ピックアップされた4種の材から好きなものを選びます。
“重さ”“香り”“色”などの違いを確認しながら好みの材を選んでいきますが、なかには価格の高いもので選んだ生徒も!

ちなみに木の価格は、“流通量”“木の成長速度”“材の選別方法”など様々な要素によって大きく異なり、今回の4種の材でも価格差が最大3倍以上異なります。

北海道産地の木材

ナラ材 広葉樹

どんぐりの木としておなじみ。
昔から高級家具材として使われてきたほか、内装材、洋酒樽など幅広い用途に使用され、曲木の材料としても適しています。

タモ材 広葉樹

野球のバットとして有名です。
白系の色目にはっきりとした木目が特徴で、家具材、建具材、化粧用単板など幅広い用途に使用されています。

カバ材 広葉樹

シラカバの仲間で「北海道の広葉樹の女王」と呼ばれる。欠点が少なく、家具材やフローリングなどに使用される一般的な材。

エゾマツ 針葉樹

北海道では主要な木材で、建築材としての利用や音響的な性質から楽器の材としても使用されます。材質は広葉樹よりやわらかく加工しやすい。

体感する

木の香り、堅さなどを体感しながらネームプレートを作っていく。慣れた手つきで作業する生徒や、堅い材を選んで加工のしづらさに悪戦苦闘!

切断

材によって堅さが異なるので、切りやすさや、ノコギリを引く音に違いが

面取り

簡単に見える鉋掛けは、実際にやってみるとなかなかうまく削れない

穴あけ

堅い材も電動ドリルならラクラク貫通

焼付け

バーニングペンで思い思いに名前を焼き付けて完成

完成

さまざまなことを感じながらネームプレートを制作し、森の入り口となる木製品を手に。

VOICE
トライアル授業を受けて

次回は、「木材から製品に至るモノづくりのなかでの価値のつくりかた」