- TOP
- サステナビリティ
- 北海道との取組み
- 未来づくり感響プロジェクト
- 2021年 出前授業Ⅲ
未来づくり感響
プロジェクト 2021
MIRAIZUKURI KANKYO PROJECT 2021
SPECIAL LECTURE
CLASS3
旭川家具の魅力
旭川デザインセンターの見学。家具産地・旭川の発信拠点としての役割や展示されているさまざまなメーカーの家具について、ひとつひとつ丁寧に解説されました。
出前授業スケジュール
日時
授業の内容
講師
場所
第3回
10月29日
(金)
5、6時限
旭川家具メーカーの個性豊かな商品や展示品を解説を交えながら見学
近年の取り組みも解説
松村基子先生
旭川デザインセンター

旭川デザインセンター
旭川地域の家具やクラフトのメーカー約30社が常設ブースを設け、家具の展示・販売を行う総合ショップです。市民向けの体験イベントやセールをはじめ、全国からバイヤーや建築・インテリア関係者が集まる「旭川デザインウィーク」が開催されるなど、地域内外や海外からも常に注目されているデザインと暮らしの発信拠点となっています。

旭川家具工業協同組合
松村基子先生
旭川デザインセンター見学1
01
2021年秋冬の企画展「WINTER ROOM TOUR - 心地よい冬を叶える、5つのインテリアスタイル。」のブースから見学がスタート。
「Natural & Modern」
北海道のナラやタモを使用した家具が並ぶ。以前は使用されていなかった色むらのある木材も、見た目が映えるように上手くデザインされ使用されています。


「Luxe & Smart」
工場が旭川にあり、本社は別の地域にあるメーカーによるブース。旭川の家具職人は高度な技術を持っているため、製造のみを旭川でおこなった家具を全国・全世界に送り出すという取り組みも行われています。

「Chic & Smooth」
北米や中国でとれる高級木材のウォールナットを使用した家具。新型コロナウイルスの影響で世界的に木材の需要が高まり、2021年に「ウッドショック」と呼ばれる木材価格の高騰が起こり、それは旭川家具の価格にも影響を与えました。
※「WINTER ROOM TOUR - 心地よい冬を叶える、5つのインテリアスタイル。」
期間:2021.10.6 から 2022.3.13まで
旭川デザインセンター見学2
02
続いて、1階と2階の常設展示を見学しました。


エントランスでは、過去に国際家具デザインコンペティション旭川でゴールドリーフ賞を獲った作品が展示されています。こちらの形の変わる椅子「BARCA LUX ラウンジチェアー」は、後に商品化されました。30年以上前から3年に1度開催されてきたコンペは世界中からデザイナーが参加して国際交流の場になっており、旭川家具の強みである職人の技術の向上に大きく貢献しています。

第2回目の授業で講師を務めた小助川先生によるAISUproject(アイスプロジェクト)のブース。「使い捨てない、長く愛す」をテーマに、シンプルなデザインで長く使える家具作りをおこなっています。

Gauzy calm worksのブース。 社長の木村亮三さんは職人のオリンピックとも言われる「技能五輪全国大会」の優勝者で、20代で独立して会社を立ち上げました。旭川では若くして独立をするケースが多く見られますが、これは仕事が沢山あることや、何か大きな仕事があった時に様々なメーカーで協力しあって作るという体制が整っているためです。

全国や海外にも支店を持つカンディハウスのブース。 円状のテーブルが簡単な操作で楕円形に変わり、生徒たちからは驚きの声があがります。半世紀近くの間ロングセラーとなっている、ルントオムチェアーも紹介されました。

第1回目の授業で講師を務めた清水先生が参加する「白樺プロジェクト」のブース。これまで家具の材料としてはあまり使われてこなかった白樺ですが、成長が早いという特徴を活かした持続可能な森林資源利用の観点からも注目を浴びています。

椅子やテーブルだけではなく、床にも白樺が使用されています。


工房宮地のブース。家具造りに使うクルミ材は主に中川町のクルミ材を使用し、自ら森に足を運び切り出しています。注文からお届けまで1年近くかかるそうですが、そのこだわり抜いた家具は非常に高く評価され人気があります。
・とても工夫されたものやおしゃれなものが多く、作者独特のこだわりや世界観を感じられて楽しかった。
・木の素材が違っただけで値段がかなり変わることに驚いた。
・高いソファに座りましたが、すごく柔らかくて気持ちよかったです。
NEXT
次回はいよいよスマホスタンドの製作。
これまでの授業で得た知識や経験が、生徒一人ひとりの個性を通してどのように作品に反映されるのか楽しみですね。