古くから漁業で栄えていた猿払村ですが、かつては缶詰にしかならないと考えられていたホタテは、ニシン漁などの陰に隠れ、それほど注目されていませんでした。しかし、ニシンが不漁になると、ホタテはにわかに脚光を浴び、乱獲されるようになりました。やがて1950年代頃になると乱獲の影響でホタテも姿を消し、猿払村は衰退の一途をたどります。

ホテルさるふつにある「レストラン風雪」は、猿払産ホタテメニューが多く揃うホテル内レストラン。宿泊者以外の利用も可能で、広々とした空間で団体客も多く訪れます。そこでおすすめなのがホタテを贅沢に使用した「ホタテ焼きカレー」です。
大ぶりのホタテ貝柱3玉分を輪切りにしたものが入っていて、カレーに負けない存在感を示しています。中央には、半熟卵が隠れておりたっぷりとろけたチーズと黄身のとろみが合わさった一番人気のメニューです。
さらに、カレールウにも砕いたホタテフレークがたくさん混ざっていて、カレーを口に入れた瞬間、ホタテのうま味が口いっぱいに広がります。カレー好き、ホタテ好きはおすすめの一品です。

次にご紹介するのは、道の駅さるふつ公園にある「さるふつまるごと館」です。館内には土産物もたくさん販売されていて、観光客には外せない立ち寄りポイントとなっています。

ここで食べられるのは、生のホタテ。注文を受ける度、水槽から出してさばいてくれます。実は流通しているホタテは瞬間冷凍されているので、生で食べられるのは産地ならではで、珍しいとのことです。
また、猿払産のバターを使った活ホタテ焼きも、焼くことで甘みが増すと人気です。せっかくだから、生と焼きを食べ比べてみてはいかがでしょう。

最後にご紹介するのも、道の駅さるふつ公園にある夢喰間（ゆめくうかん）です。店内には冷凍ホタテなど気になる商品がいろいろ販売されていますが、おすすめは、「なまらうまいっしょ！グランプリ^※」で優勝したこともあるという、ホタテめしです。オール北海道ブランドにこだわった逸品で、猿払産天然ホタテと干し貝柱、北海道産昆布、美瑛産ななつぼし「あさひ娘」を使用しています。
袋を開けてみると、大きなホタテがまるごとひとつドンと乗ったビジュアルに、心踊ります。ひと口食べると、ギュッと凝縮されたホタテの旨味が、口の中に溢れます。ホタテを贅沢に使った炊き込みご飯、きっと日本人なら誰もが好きな味です。

※北海道日本ハムファイターズが2010年から毎年開催しているグルメイベント。2013年第4回グランプリで優勝