ディスカバー北海道

宗谷の牛
-CATTLE OF SOUYA-

自然豊かな宗谷エリアは、畜産業も盛んです。宗谷エリアの農業用地の9割以上が牧草地というデータもあり、北海道内でも代表的な酪農地帯と言われています。そこで、宗谷エリアについて、ご紹介していきましょう。

のびのびと育てられる宗谷黑牛

宗谷エリアで酪農を含む畜産業が広まった理由は、やはり恵まれた自然環境があり、全道的に比較しても土地価格が安いということが挙げられます。牛たちは大自然の中でのびのびと育てられ、だからこそ良質な肉や乳製品が生み出されるというわけです。中でも注目したいのが、宗谷黒牛という地元のブランド牛。日本最北端に位置する宗谷岬牧場で生産される肉牛です。

宗谷黑牛を手にした鳥海シェフ

宗谷黒牛とはどんな特徴があるのか、その肉が食べられるというレストラン「鉄板焼 はまなす」で教えてもらいました。
「最近の牛肉はサシの多く入ったものが主流ですが、宗谷黒牛はしっかりとした濃厚な赤身が特徴です」と仰るのは、シェフの鳥海和総さん。
さらに鳥海シェフは「上質な赤身は、ミディアムからミディアムレアで食べるのがいちばんおいしく、おすすめです」と教えてくれました。なんでも、入荷した肉質の状態によって、焼き加減も微妙に変えているといいます。脂っぽくなく、かといって淡白すぎず、お客さんからは「とても食べやすい」と好評なのだそう。
「鉄板焼 はまなす」では、宗谷黒牛は2種類のコースで提供しています。

鉄板焼 はまなす

鉄板焼 はまなす

所在地:北海道稚内市開運1丁目2-2 ANAクラウンプラザホテル稚内12F
電話:0162-23-8111
営業時間:17時30分~21時(6月~8月までの営業)

白黑模様の乳牛

肉牛とくれば、次に気になるのは乳牛です。
宗谷エリアで有名な牛乳のブランドといえば、セイコーマートでお馴染みの豊富牛乳でしょう。まるで絞りたてのような、コクのある味わいが特徴です。また、稚内市を訪れた際にぜひ味わってほしいのが、稚内牛乳です。低温殺菌によって作られるため、自然に近い牛乳本来の風味が残っています。しかしその分、消費期限が短く、稚内でしか飲むことができない牛乳なのです。

豊富牛乳と稚内牛乳、どちらも味わってみたい、飲み比べてみたいという方は、稚内市のスーパー「食品館あいざわ」へ立ち寄るといいでしょう。豊富牛乳のひとつ、サロベツ牛乳と稚内牛乳のどちらも売られているので、手軽に買うことができます。

※北海道を基盤とするコンビニエンスストアチェーン。1号店は1971年に開店し、セブンイレブンよりも早く、コンビニチェーンとしては最古参。

サロベツ牛乳と稚内牛乳

食品館あいざわ

所在地:北海道稚内市中央3丁目5-8
電話:0162-22-5020
営業時間:9時~19時
定休日:年中無休

稚内牛乳アイスクリーム

稚内牛乳直売所を訪れるのもおすすめです。牛乳はもちろん、この場でしか食べられない稚内牛乳を使用したソフトクリームもあります。「宗谷の塩」「クマザサ」など変わり種テイストが揃う稚内牛乳アイスクリームも人気です。
「稚内副港市場」お土産・温泉・レストランなどが入った複合施設内に入っています。

稚内牛乳を使用したソフトクリーム

稚内牛乳直売所

所在地:稚内市港1丁目6-28 稚内副港市場内
電話:0162-23-5770
営業時間:10時~17時
定休日:冬期間(10月1日~3月31日)のみ毎週木曜定休

【取材協力】
稚内観光協会
北海道稚内市中央3丁目6-1 キタカラ1階
http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/