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?焼肉の町

北見といえばハッカを連想する方も多いでしょう。現在は、日本一の生産量を誇るタマネギ産地としても知られています。
そんな北見市が「焼肉の町」と言われているのをご存知でしょうか。
道内で、人口に対して焼肉店の割合が一番高く、約12万人の人口に対して焼肉店が約70店舗もあり、6軒/万人になります。北海道最大の都市「札幌市」が1.6軒/万人、ホルモン焼で有名な「旭川市」が3軒/万人と比べてると人口に対する焼肉店の密集度が高く、「焼肉の町」と呼ばれている理由の一つになっています。家でも焼肉は頻繁に食べるそうで、一家に1台は七輪やコンロを所有していて、焼肉専用の小屋やビニールハウスを敷地に建ててしまう家庭もあるそうです。

では、なぜ、北見市民は焼肉が好きなのでしょうか?
一説では、かつて国鉄北見駅の裏側にと畜場があり新鮮な肉が身近にあり、職員が昼食時に洗い立ての内蔵肉を鍋で煮込んで食べていた料理(通称:屠場鍋)が、大鍋で大量の内蔵肉や野菜を煮込んだ「モツ鍋」へと進化し、仲間同士で楽しむ文化となったことが、北見市民の焼き肉好きのルーツとも言われています。

北見の焼肉の特徴は、内臓肉を炭火の七輪で焼いて塩コショウか生ダレ※をつけて楽しむことです。北海道新聞が2012年に北見市民を対象にしたアンケートの「どこの部位が好きですか?」の設問で、1位が「牛サガリ」、2位が「豚ホルモン」と、内臓肉が上位になりました。ちなみに「サガリ」とは横隔膜のことで、道外では背中側が「ハラミ」、肋骨側が「サガリ」と呼び分けますが、北海道では横隔膜すべてを「サガリ」と呼ぶそうです。

※生ダレ:加熱処理をしていないタレのことで、どのお店も基本的には作り置きせず、毎日タレを調合しているそうです。果物やタマネギを使った生ダレは、当然お店によってレシピが違うので、お店の個性そのものです。

北見市民の焼肉好きはこんなところにも

毎年2月上旬の屋外で、炭火の七輪で焼き肉を楽しむ「北見厳寒の焼き肉まつり」が開催されます。寒さは厳しく、平均気温はマイナス10度で、時にはマイナス20度になることも。飲み物やたれは凍ってしまうほどの寒さですが、入場券は前売りで毎年完売する人気です。2018年は1900枚の入場券が完売しています。
寒くても焼肉を食べたい気持ちには、驚かされます。

?オホーツクに行ったらぜひ食べたいご当地グルメ

【オホーツク紋別ホワイトカレー】

2007(平成19)年に登場した紋別市のご当地グルメ。「オホーツク紋別産のホタテとオホーツク産の牛乳を使うこと」「ガリンコ号Ⅱをイメージした食材を使うこと」など10個のルールのもとに作られ、旬の野菜や海産物など美味しい味覚を一度に味わうことのできるホワイトカレーです。市内7店舗で提供されており、それぞれ味付けも盛り付けも異なります。

【オホーツク北見塩やきそば】

こちらも、オホーツク紋別ホワイトカレーと同じく2007(平成19)年に登場した北見市のご当地グルメ。北見名産のホタテや玉ねぎなどを使い、オホーツクの旨みが凝縮した塩ダレで作った焼きそばです。B-1グランプリ厚木大会で、初出場10位に入賞。市内17店舗で提供されています。

※2018年1月時点

【オホーツク網走ザンギ丼】

2008(平成20)年に登場した網走市のご当地グルメ。網走産のオホーツクサーモン(カラフトマス)を天然の調味料である白魚醤油に漬け込んで揚げた「網走ザンギ」を北海道産のご飯の上にのせた丼料理で、「オホーツク網走産長いもと網走産の山わさびを添える」など10のルールのもとに作られます。市内8店舗で提供されています。

【協力・資料提供】
北見市観光協会/紋別観光協会/斜里町観光協会/網走市観光協会