ディスカバー北海道

グルメの宝庫
-A TREASURE TROVE OF GOURMET-

?グルメスポット

奥尻島は、四方を日本海に囲まれていることから魚介類が豊富で、古くから「宝の島」「夢の島」と呼ばれてきました。特に近年はグルメ嗜好の高まりとともに、本当においしいものを求めてこの島に観光で訪れる人が増えています。
イカ、カレイ、ヒラメなどのほか、ツブなどの貝類、岩海苔などの海藻類も豊富です。季節の魚貝類を産地で味わう、これがグルメの神髄といえます。

おすすめグルメ

?生ウニ

奥尻の海の幸を代表するものと言えば「ウニ」。奥尻島で獲れるのは、「キタムラサキウニ」で、近海に広がる天然の海藻で育ったウニは、さっぱりとした甘さが特徴です。
最も来島者の多い夏がウニの漁期(5月~8月中旬)にあたり、天然の生ウニに限っては7月中旬からのわずか1か月間だけしか食べられませんが最高の味が楽しめます。
ウニ料理にもいろいろありますが、オススメはなんと言っても生ウニたっぷりの「ウニ丼」。シンプルなだけに新鮮なウニのおいしさが際立ちます。

?アワビ

島で養殖されているため、1年を通して食べることができます。
生きたまま焼いて食べる「アワビの地獄焼き」は、産地ならではの美味しい食べ方。もちろんお刺身も磯の香りとコリコリした食感が最高です。
丸かじりが体験できる「アワビ狩り」もおすすめです。島の南部にある青苗港から漁師さんの船に乗って養殖場へ向かい、生簀から好きなアワビを狩ります。その場で殻を外してくれるので、豪快に丸かじり。味付けは海水のみですが、これ以上美味しい食べ方はありません。

?アワビ狩り

体験費用 3500円 (アワビ2個付き)
開催時期 4月下旬~10月末
問い合わせ・予約 奥尻島観光協会 01397-2-3456 (前日までに要予約)

サイト
http://unimaru.lolipop.jp/awabi/newpage3.html

?ホッケの半熟(しゃぶしゃぶ)

一般的なホッケ料理といえば、ホッケの開きが有名ですが、新鮮なホッケが味わえる奥尻島ならではの漁師料理「ホッケの半熟」は、ホッケが旬の短い期間(11-12月、5-6月)だけ楽しめる幻の逸品です。生のホッケをコンブと醤油ベースの出汁でサッとゆがいて頂きます。

※季節物で入荷がない場合もありますので、事前にお店に確認するようにしてください。

【島の飲食店一覧】
http://unimaru.com/?page_id=25

ご当地汁

?三平汁

檜山地域を代表する郷土食・伝統食のひとつ「三平汁」は、塩漬けの魚と野菜を具に魚から出る塩味を生かした汁物です。檜山地方では、ニシン漁場として栄えたこともあり、昔から塩漬けやぬか漬けにしたニシンを使った「三平汁」が食べられていました。
現在では、ホッケやタラの塩漬けを使ったものが主流となっています。また、魚と一緒に、ダイコンやジャガイモなどの具を入れたり、地域によって具は様々です。

?奥尻島が元祖、発祥の「三平汁」

「三平汁」の名前の由来には様々な説があり、そのひとつが、蝦夷地の開拓で奥尻島に渡ってきた「斉藤三平」という南部藩の家臣の名前です。後に津軽の海を越えてやってきた人たちにいちいちご馳走するのは大変と考えた「斉藤三平」は、塩サケの頭と野菜を煮込んだ汁を振舞っていたという話から、「三平汁」と呼ばれるとする説が有力視されています。

この「三平汁」は、「奥尻島で手に入れやすく、安価な具材(魚や野菜)を使用していること」「魚を保存するための塩蔵技術を奥尻島で行っていたこと」「比較的簡単に調理できること」などを考慮すると、来客用、あるいは蝦夷地の開拓の渡航途中に奥尻島に立ち寄った屯田兵たちの賄い料理として供されていた可能性が十分に高いことから、彼が作ったものが「三平汁の元祖」、奥尻島が「発祥の地」と言われています。

【「三平汁」に関するお問い合わせ】
奥尻町役場地域政策課 商工観光係
TEL.01397-2-2351

【協力・資料提供】
奥尻町役場