ディスカバー北海道

仕事と休暇を楽しむ
“ワーケーション”
-WORK+VACATION-

普段の職場を離れ、観光地やリゾート地で休暇を楽しみながらテレワークで仕事をする新しい働き方・休み方として注目が集まっている「ワーケーション(work+vacation)」。国内有数の観光地である函館市はその恵まれた立地を活かしたワーケーションの推進に取り組んでいます。

空港と市街地の近さは函館の特徴のひとつ

函館がワーケーションに最適な理由

函館は東名阪から飛行機で約90分、空港から函館駅までバスで約20分で行ける交通の便の良さが魅力。2016年には東京駅~新函館北斗駅間を最速3時間57分で結ぶ北海道新幹線も開通し、万が一に備えて複数の交通手段が確保できるのも人気のポイントです。夏は比較的涼しく、冬も気温が穏やかで雪が少なく、年間を通じて過ごしやすい気候に恵まれています。まち全体がコンパクトにまとまっており、狭いエリアに医療・福祉・商業などの都市機能が集中しているため、移動時間も短くて済みます。美しい夜景や温泉など国際観光都市としての魅力にあふれた函館は、海産物・農産物の豊かさなど、北海道らしい休暇を楽しむための要素も満載で、仕事と休暇を両立するワーケーションに最適です。

Wi-Fi・モニタなどが整備された会議室をワークスペースとして利用できる「函館市臨海研究所」

市もワーケーションを後押し

函館市では、市が中心となってワーケーションの誘致を進めています。港に近い閑静な場所にある「函館市臨海研究所」は、テレワークができる市営のスペースとして無料で利用でき、Wi-Fiや外付けモニターなども装備されています。その他民間でも、ワーケーションやコワーキングなどに利用できる魅力的なオフィスが幾つもあります。2020年10~11月には羽田・中部・伊丹空港発のワーケーションモニタリングツアーを実施し、38社67人が参加。約2週間滞在した参加者もおり、体験者から多くの好意的な意見が聞かれました。

所在地:北海道函館市大町13-1
電話番号:0138-21-3307(函館市経済部)
営業時間:9:00~17:00
料金:中会議室1時間250円、小会議室1時間150円
定員:中会議室4~6名程度、小会議室3~4名程度 ※1社貸切での利用を想定
定休日:土曜・日曜・祝日
https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2014031100224/

大正時代の建物をリノベーションした大三坂ビルヂング

函館大三坂オフィス

1921(大正10)年に建築された伝統的建造物「旧仁寿生命ビル」をリノベーションした複合施設「大三坂ビルヂング」の2階にあるシェアオフィス。函館らしい和洋折衷の建物と石畳、風にそよぐ街路樹などが織りなす独特の景観で「日本の道100選」に選定された大三坂通に面しており、函館湾を見下ろすこともできます。Wi-Fiと有線LANが使えるほか、複合機プリンターとファックスも備えています。観光スポットと一般住宅が入り混じったエリアにあり、落ち着いた静かな雰囲気ながら時折市電や教会の鐘の音が聞こえ、室内にいながら函館らしさが感じられる空間です。

所在地:北海道函館市末広町18-25 大三坂ビルヂング2階
電話番号:0138-84-8175 
営業時間:10:00~18:00
料金:ドロップイン1日1,800円 ※予約推奨
定員:6名(2020年12月時点)※通常は11名 
定休日:不定休
https://www.hakodateoffice.com/

広々とした室内にはテントも設置

(仮)本町児童館 Workation Base

2020年3月末で閉館した「本町児童館」の建物を活用したコワーキングスペース。少し前までは子どもたちの歓声が響いていた場所が、新たなビジネスの場として生まれ変わりました。ベースキャンプをイメージした、遊び心がある内装が特徴です。市内のコワーキングスペースとしては最も多い、最大50人を収容できる広さがあるので、複数人で利用しても十分に間隔が保てます。デスクワークのほか、会議やセミナー、勉強会、打合せなどにも最適。建物隣には民間の有料駐車場もあります。飲食店や居酒屋などが集積する函館市電「中央病院前」から徒歩3分の好立地にあり、日中の移動やワーク後の食事なども便利です。

所在地:北海道函館市本町36-15
問い合わせ先:(株)We'll-Being JAPAN 佐藤 080-1134-4348
営業時間:9:00~17:00 ※2020年12月時点
料金:1時間500円 1日1,500円

函館市ワーケーション
モニタリングツアー

2020年10月・11月に実施した「函館市ワーケーションモニタリングツアー」。2泊3日からの行程で、ワークスペースでのデスクワークや研究施設の見学、自然体験を含む研修プログラム「マインドフルネスプログラム」の参加、自由な観光などを体験するツアーで、首都圏を中心に38社から67人が参加しました。参加者の感想をご紹介します。

情報通信企業 代表取締役 湯本良一さん

モニタリングツアー参加者の声①

1991年に株式会社アール・ティー・ワイを設立した創業者でもある湯本良一さんは、Facebookで友人が紹介していたことをきっかけに函館市のワーケーションモニタリングツアーに参加しました。「ワーケーションが成り立つのかどうかを自分なりに検証したいと考えました。ワークプレイスの利用、マインドフルネスプログラム参加、さらには食事を魅力と感じたための参加です」と話します。滞在中はワークプレイスとホテルの移動がほとんどでしたが、「3泊4日の滞在中にタクシーを利用したのは1度だけで、後は市電をかなり利用しました。市電は便利で、業務の移動は他の地域より優れていると思います」と湯本さん。「ホテルや市街地での昼食・夕食もおいしくいただけました。今回はワークがほとんどの時間を占めたため、次回があれば土日を含めて余暇部分も満喫したいです」と再訪に意欲を示しています。

外資系アパレル企業 IT部門シニアマネージャー 岡本直子さん

モニタリングツアー参加者の声②

普段は年に5回ほど海外旅行に出かける岡本直子さん。コロナの影響で海外旅行を断念して初めて函館を訪れたところ、「西部地区のノスタルジックな景観、点在する海を眺められるカフェ、ホテルの居心地のよさ」に魅力を感じ、1泊の予定を4泊に延長したといいます。すぐに再訪を考え、モニタリングツアーに参加。「料理はレストラン、掃除は宿泊施設にお任せすることで、日常を離れて家事雑事に煩わされず仕事に集中できました」とワーケーションのメリットを語ります。「ベイサイドのカフェで海を目の前に仕事をしたり、海外との深夜のウェブ会議後にホテルのバーに立ち寄ったり、温泉につかったりと、毎日仕事もバケーションも両方満喫できました」とも。函館について「徒歩圏内に有名なお店やおいしいお店がたくさんあり、毎日楽しかったです。ワーケーションを楽しむには絶好のロケーションだと思います」と評しています。

函館市は、ワーケーション誘致の一環として「WORK + VACATION in HAKODATE」と題した専用サイトを開設し、情報発信に努めています。 気分転換にしばし日常を離れて、函館で休暇と仕事の両立に取り組んでみませんか。

函館市ワーケーションHP:https://h-workation.jp/

※北海道では道内各市町村でのワーケーション誘致を推進するため、道内各地の情報、企業や自治体からの
相談等に対応するワンストップ窓口となるポータルサイトを開設していますので併せてご覧ください。

北海道型ワーケーションPS:https://hokkaido-work-vacation.com/