ディスカバー北海道

珈琲専科ヨシダ
-COFFEE SENKA YOSHIDA-

40年を超える歴史を持つコーヒー挽き売り専門店

 珈琲専科ヨシダは、自家焙煎コーヒーの専門店。40年ほど前に帯広で初めて珈琲挽き売り専門店を営業開始したのが始まりでした。
 当時の北海道ではまだコーヒーをお店で飲むという文化はなく、まさに開拓精神での事業展開だったそうです。完全自家焙煎によるコーヒーの提供を始めたのは、25年ほど前。これも北海道では先駆的な試みでした。焙煎職人は毎日、コーヒー豆の焙煎を行います。日々の天候や湿度、豆の状態に応じて、焙煎の具合を微調整します。焙煎の際には必ずテイスティングを行い、納得のいく一滴を作り出すことが出来ているかどうか確認しています。珈琲専科ヨシダのコーヒー豆のおいしさは口コミで広がり、「おいしい珈琲を飲むなら珈琲専科ヨシダ」と、北海道十勝の地で親しまれています。

長年に亘って培ってきたコーヒー豆の焙煎技術を応用

 創業以来の開拓精神で常に新しい試みにチャレンジしてきた珈琲専科ヨシダでは、長年に亘って培ってきたコーヒー豆の焙煎技術を活かし、十勝産の野菜を乾燥・焙煎し、砂糖漬けにした、珈琲に合うスイーツ『十勝糖彩(とうさい)』を開発。2016年の北のハイグレード食品にも選ばれました。
 また、十勝産の野菜を使った商品では、『十勝焙煎野菜シリーズ』を開発。イヌリンが豊富なちこり芋(根)を、ほのかな甘み・香ばしさ・軽い苦味が出るように乾燥・焙煎した健康茶「飲むちこり」。香りと味わいを引き出すこだわりの製法で乾燥・焙煎したごぼう100%の健康茶『飲むごぼう』。浸水・焙煎し、食感・風味・甘みにこだわった煎り豆『おやつに黒豆』『おやつに大豆』を製造・販売しています。

十勝焙煎野菜(ティーバッグ)

 『十勝焙煎野菜シリーズ』をお客様の声に応えてティーバックにした商品で「飲む黒豆」「飲むごぼう」「飲むちこり」の3種類。「いずれも十勝産の品質の高い農産物を原料とした健康茶で、野菜本来の味と香りを残しながら香ばしく、飲みやすくしました。カフェインレスなので、お子さまからお年寄りまで安心してお飲みいただけます」と同社代表取締役の三野宮厚子さん。同商品は、三野宮さんが2015(平成27)年に受講した北海道食クラスター『フード塾』の卒業生が作った商品を対象とした『E-ZO絶品アワード』でも最優秀賞を受賞しました。
 製造のポイントは、コーヒー豆の焙煎機を野菜用に改良したドラム式焙煎機を使用していること。「ドラム式なので、野菜本来の味や香りを逃がさないでお茶にすることができます。熟練の職人技で最良の煎り加減で完成させたものを、自社でティーバックに充填し、すべて自社内で製造しています」。

[取材協力]株式会社珈琲専科ヨシダ