ディスカバー北海道

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北海道の開拓は明治維新以降に始まりました。厳しい環境の中で、広大な大地に最初の鍬が入れられ、150年以上の長い年月をかけて現在の街が形成されています。北海道の歴史や文化を今に伝える施設など、ぜひ足を運んでほしい「いしかりエリア」のスポットを紹介します。

北海道の歴史を知る旅が始まる

自然・歴史・文化を5つのテーマで紹介する「北海道博物館」

2015年4月に北海道開拓記念館と、道立アイヌ民族文化研究センターを統合して設立した「北海道博物館」は「北東アジアのなかの北海道」、「自然と人とのかかわり」をコンセプトに、自然・歴史・文化を5つのテーマで紹介しています。収蔵資料の中から実物資料を厳選したほか、模型、ジオラマ、映像など、様々なメディアを駆使して展示しています。アイヌ民族の文化を学ぶワークショップや、各種講座、北海道の自然・歴史・文化を掘り下げる企画展示なども行われており、幅広い年齢層の方にお楽しみいただけます。

所在地:札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
電話番号:011-898-0466(総合案内)
開館時間:【5~9月】9:30~17:00 【10~4月】9:30~16:30
※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は直後の平日)、年末年始(12/29~1/3)、ほか臨時休館あり
URL:https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/

「れんが」をふんだんに使ったシックな外観

やきもの文化をつむぐ「江別市セラミックアートセンター」

「江別市セラミックアートセンター」は、「観る」、「創る」、「集う」をコンセプトに開館した「陶芸 とれんがの文化や歴史 に触れることができる施設」です。外観は江別の特産品であるれんがを積んだ外壁が重厚感を醸し出すとともに、モスグリーンの屋根と相まって、周囲の環境と調和しています。また、市内を一望できる展望台は、建物の存在を一層引き立てています。館内は陶芸作品とれんがの展示室、陶芸教室などを開講する工房、やきものに関する書籍を閲覧できる図書室などが設けられ、やきもの文化の創造と発信拠点として利用されています。1階ロビーのショップでは、市内陶芸家等の作品を販売しており、野幌産の粘土を原材料とした作品や、北海道らしさをモチーフにした作品など、江別のお土産にふさわしい品々が揃っています。また、総合案内窓口でも「ミニチュアれんが」などのグッズを販売していますので、来館の記念に購入してみてはいかがでしょうか。

所在地:江別市西野幌114番地の5
電話番号:011-385-1004
開館時間:9:00~17:00(最終入場は16時30分)
休館日:毎週月曜日(月曜祝日の場合は火曜休館)、12月29日~1月3日
URL:https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/site/ceramic/

北海道新聞社 本社工場

次々と印刷される新聞に驚きを隠せない 北広島市「新聞印刷工場」

北広島市にある「北海道新聞社 本社工場」は、無料で見学することができます。見学コースでは、まず、工場に入ると専門スタッフによって新聞ができるまでの概要などを映像でご覧いただき、次に夕刊の印刷時間に合わせて印刷機械が動く様子を見学します。高速で回転する輪転機により、新聞が印刷されていく様子には誰もが驚くことでしょう。工場見学の最後には皆さんが写った「見学記念新聞」や、北海道新聞社のキャラクター「ぶんちゃん」の文房具などをいただけます。なお、現在は新型コロナウィルス感染拡大防止のため見学の受け入れを中止しており、再開が待ち遠しいですね。
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、当面の間、工場見学受付を休止しています。

所在地:北広島市大曲工業団地8丁目2-1
電話番号:011-370-3737
URL:https://www.doshin-insatsu.jp/factory/apli/honsha.html

大水槽は淡水魚水槽として道内最大を誇る

幻の魚「イトウ」が悠々と泳ぐ姿が感動的な「サケのふるさと千歳水族館」

「サケのふるさと千歳水族館」では、北海道を中心に川や湖などに棲む魚を観察することができます。北海道最大の淡水魚の大水槽には、サクラマスやギンザケ、幻の魚ともいわれるイトウなど、サケ科の魚やチョウザメが悠々と泳いでいます。地下2階の「水中観察ゾーン」は、千歳川の水中を直接見ることができる日本で唯一の施設です。自然に生息する魚を観察でき、秋には産卵のため川をさかのぼるサケの群れを見ることができます。屋外には捕魚車(インディアン水車)が秋の一時期だけ設置されており 、勢いよく飛び跳ねるサケが次々と水揚げされるその光景は、千歳の秋の風物詩と呼ばれています。

所在地:千歳市花園2丁目312
電話番号:0123-42-3001
開館時間:9:00~17:00 【冬季時短営業】10:00~16:00 (2021年12月1日~12月28日、2022年1月2日~1月10日、2022年2月1日~2月28日)
休館日:年末年始(12月29日~翌年1月1日)※そのほかメンテナンス休館日あり
URL:https://chitose-aq.jp/

歴史的資料をコンパクトに展示

「海」、「川」、「河口」の3つのゾーンで構成された「いしかり砂丘の風資料館」

「いしかり砂丘の風資料館」は、石狩川と日本海に囲まれた一角 にあります。1階は「海」、「川」、「河口」の3つのゾーンで構成されており、それぞれの地域の自然や歴史に関する資料のほか、日本海を北上する対馬暖流にのって浜辺に打ち上げられた漂着物などもメッセージを添えて展示されています。2階は5000年前から300年前にかけての遺跡「石狩紅葉山49号遺跡」をテーマに、4000年前のサケ漁の漁具を中心とした縄文時代のサケ漁と木の文化について展示しています。この展示の目玉は「柵」であり、遡上するサケを集めて捕獲する仕掛けは、この資料館でしか見ることができません。また、発掘されたままの状態の大きな柵や日本最大級の舟形容器も展示しています。

所在地:石狩市弁天町30ー4
電話番号:0133-62-3711
開館時間:9:30~17:00
休館日:毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は開館し、その翌日を休館)、年末年始 ※そのほかメンテナンス休館日あり
URL:https://www.city.ishikari.hokkaido.jp/museum/

伊達邸別館内では人形を使って当時の様子を再現

「伊達記念館・伊達邸別館」で当別の開拓史に触れる

当別町は、仙台藩岩出山(現宮城県大崎市)の領主・伊達邦直によって開拓の歴史が始まりました。戊辰戦争で敗れた岩出山領の伊達邦直とその主従は、明治維新後、それまで14,000石あった禄高をわずか65石に減らされたうえ、領主と家臣の身分も剥奪されました。家臣とその家族は帰農を命じられましたが、邦直は彼らが路頭に迷うことを心配し、私財を処分して資金を作り、明治新政府が推し進めていた北海道開拓に志願しました。1871年に第一次移住者が厚田郡聚富(現・石狩市厚田区)に入植したものの、この地は耕作に適しませんでした。翌年、第二次移住者とともにアイヌ語で「トペッ」と呼ばれていた現在の当別の地に開拓の第一歩を記しました。「伊達記念館・伊達邸別館」には、伊達家ゆかりの品々の展示や当別開拓の歴史的資料が展示されています。

所在地:石狩郡当別町元町105番地
電話番号:0133-22-3834
開館時間:10:00~16:30
開館期間:5月1日~10月31日
休館日: 月曜日(祝日にあたるときはその翌日)冬期間は休館
URL:https://portal.town.tobetsu.hokkaido.jp/town/fika/mg586t000000033s.html