ディスカバー北海道

いしかりエリアの概要
-ISHIKARI-

「いしかりエリア」は、北海道の行政・経済の中心地である札幌市を擁し、北海道の中で最も人口が多い地域でありながら都市と自然とが程よく調和し、四季を感じることができます。また、北海道の空の玄関口である新千歳空港を有していることからアクセスも良好で、観光地としても人気です。一言では語りつくせない魅力が、ここにはあります。

いしかりエリア8市町村マップ

いしかりエリアの地勢

都市と自然が融合するいしかりエリアは、8つの市町村で構成されており、それぞれに異なる表情があります。いしかりエリアの中央部には全国的に有名な観光都市・大都市「札幌市」。レンガと小麦と酪農の歴史を感じられる街「江別市」。北部には、管内で唯一海に面し、南北に細長い街「石狩市」、スウェーデンヒルズの異国情緒あふれる街並みと北海道らしい田園風景が楽しめる「当別町」、管内唯一の村で、しのつ湖を中心に田園風景や星空を満喫できる「新篠津村」があります。南部には、空の玄関口新千歳空港、世界遺産である縄文遺跡や支笏湖など大自然に恵まれている「千歳市」、その名の通り美しい庭が特徴のガーデニングの街「恵庭市」、大型商業施設を有し、2023年のボールパーク開業に沸く「北広島市」が位置しています。

北海道の空の玄関口「新千歳空港」国際線ターミナルビル

アクセスの良さ

いしかりエリアには、2つの空港(新千歳空港・丘珠空港)があります。丘珠空港は主に札幌と道内各地を結ぶ拠点として、幅広く利用されています。また新千歳空港は北海道の空の玄関口として、国内外からの観光客やビジネス客を迎え入れています。空港に降り立った人たちの多くは、JRや空港バスを利用して全道各地に向かいます。レンタカーも借りやすく、高速道路が整備されているので、札幌まで1時間かからずに移動することもできます。また、札幌は交通の拠点として、北海道内のJR特急列車の発着口となっているほか、都市間バスも道内主要都市との間を結んでいます。札幌市内は市電、地下鉄、路線バス網が張り巡らされており、公共交通機関の利便性が良い地域です。

北海道大学の牧場(手前)と札幌中心部のビル群(奥)

都市と自然の調和

いしかりエリアには、北海道最大の都市である札幌市の都心部がありながら、郊外に少し足を延ばすと、すぐに自然豊かな風景に出会えます。札幌から車で1時間ほどの当別町や新篠津村には、北海道らしいのどかな田園風景が広がり、日本海側の石狩市 厚田・浜益に向けて車を走らせると、昔懐かしい港町の風景が見られます。「支笏洞爺国立公園」 の指定区域は支笏湖(千歳市)、恵庭岳(恵庭市・千歳市)、定山渓や豊平峡(札幌市)を含みます。こうした山岳地帯に端を発する川は鮭が遡上するほど水がきれいで、その流れは大河「石狩川」に合流して日本海に注ぎこみます。いしかりエリアの多彩な風景をご覧ください。

夏にひまわり畑が見頃を迎えるパレットの丘(千歳市)

四季折々の風景

いしかりエリアは、四季をはっきりと感じることができ、春の雪解けとともに一気に花々が咲きだします。まずマクンベツ湿原(石狩市)でミズバショウが、5月初めには円山公園(札幌市)や戸田記念墓地公園(石狩市)で桜が、平岡公園(札幌市)では梅林が見頃を迎えます。「リラ冷え」(暖気から一転し急激に冷え込むこと)を感じる5月中旬、札幌ではライラックの花が咲き誇り、心地よい香りを放ちます。7月になると、えこりん村(恵庭市)の銀河庭園ではバラの花、当別町の畑では、薄紫色の可憐な亜麻の花が咲きます。一面ひまわり畑のパレットの丘(千歳市)も見事です。秋が近づくと、色づいた小麦や稲穂、秋鮭漁の風景が見られるようになります。紅葉が終わればあっという間に冬。雪が降り積もって一面銀世界になり、スノーアクティビティを楽しみながら、ホワイトイルミネーション等の幻想的な風景とともに、春の雪解けを待ちます。四季折々の景色や香りを楽しんでみてください。

観光パンフレットによく登場する羊ヶ丘展望台(札幌市)のクラーク像

豊富な観光資源

観光スポットが豊富に存在するのも、いしかりエリアの特徴の一つです。観光都市である札幌市には、札幌市時計台、さっぽろテレビ塔、羊ヶ丘展望台、札幌の奥座敷の温泉郷「定山渓温泉」など多様なスポットがあります。また、千歳市の支笏湖では日本有数の水質を活かしたカヌーなどのアクティビティ、やきもののまち江別の陶芸体験、農畜産物の生産から消費までを体験できる北広島市の「くるるの杜」、新篠津村のグランピングなど体験型観光施設が豊富です。他にも、千歳市、恵庭市、石狩市、当別町、新篠津村には道の駅があり、全道・全国からの来客で賑わいます。いしかりエリア各市町村では、気軽に遊びに行けるように、スタンプラリーや謎解きイベントを企画・開催。札幌市、石狩北部(石狩市、当別町、新篠津村)、北広島市や恵庭市、江別市が各方面で連携してサイクルツーリズムの取り組みを進めており、各市町村では自転車の貸し出しも行っています。

幻想的な夜のライトアップ「千歳・支笏湖 氷濤まつり」

多彩なイベント

いしかりエリアでは数多くのイベントが開催されています。レンガの街 江別市では「えべつやきもの市」、当別町ではスウェーデンの伝統行事「夏至祭」。収穫の秋になると、道内各地の味覚が集まる「さっぽろオータムフェスト」、鮭など秋のグルメが楽しめる「石狩市三大秋まつり」(石狩さけまつり、厚田ふるさとあきあじ祭り、浜益ふるさと祭り)が開催され、多くの人で賑わいます。札幌市では「ライラックまつり」、「YOSAKOIソーラン祭り」、音楽イベント「PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)」、そして世界的に知名度のある冬のイベント「さっぽろ雪まつり」。厳冬期に支笏湖の水を吹き付けて凍らせた氷のオブジェが並び、夜間には幻想的に彩られる「千歳・支笏湖 氷濤まつり」も人気が高まっています。

取材協力:北海道石狩振興局産業振興部商工労働観光課