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武蔵野の輪と和を描く存在へ

再開発が進むJR「武蔵小金井」駅周辺。かつての武蔵小金井を知る人が訪れると、「新しいまちに生まれ変わった」と驚く人も少なくない。その象徴ともいえるのが、駅構内にある商業施設、nonowa武蔵小金井である。同施設の支配人、西川隆康さんはこのまちを「世代を問わず住み心地のよい、うららかなまち」だと話す。

武蔵小金井駅のショッピングスポット「nonowa武蔵小金井」
支配人 西川隆康(にしかわたかやす)さん

「nonowa」には武蔵「野」の「わ」(輪・和)という意味が込められている。ロゴマークは色で中央線沿線の文化を特徴づける土・水・緑を示し、ハートは心豊かな暮らしを表した。


店舗スタッフと対話する西川さん。「顔なじみのお客様がいらっしゃることは、スタッフのやりがいにもつながっています」


急な坂が少なく自転車で移動しやすい武蔵野地域。Suicleで行動範囲がさらに広がる

高架化で生まれたコミュニティスポット

「武蔵小金井」駅といえば、かつては「開かずの踏切」で有名だった。当時、周辺では列車が通過するのを待つ車により生ずる交通渋滞が悩みの種だった。しかし、中央線沿線の高架化事業により、2010年には「武蔵小金井」駅を含め、「三鷹」駅から「立川」駅間にあったすべての踏切が姿を消した。
高架化は渋滞解消の他にもメリットをもたらした。線路を境に南北に分断されていたまちをひとつにし、さらに沿線上のまちどうしのつながりを深めるきっかけになったのである。
その中心ともいえるのが、「nonowa」だ。武蔵野の自然と文化、そして駅とまちをつなぐ場として、沿線の高架下に設けられた駅ナカ商業施設である。

利用客とスタッフとの距離が近い

「武蔵小金井」駅のコンコースを中央に、EASTにはデリカテッセンや食料品、WESTには衣料品や生活雑貨を中心に、25の店舗を構える。沿線の5つの駅にあるnonowaの中ではコンパクトな方だが、その分利用客との距離は近い。
駅前には銀行や大型スーパーなどもある。利用客は、駅を出てnonowaに訪れる。駅は、「電車に乗るため」だけの場所ではないのだ。
西川さんは「スタッフの中にはお客様に名前を覚えてもらっている人も多く、また、お目当てのスタッフに会うためにお越しになる方も。『いらっしゃいませ』ではなく、『今日はいい天気ですね』などと交わす光景もよく見かけます」と話す。

誰もが住みやすいうららかなまち

WESTに先駆けEASTがオープンしたのが2015年2月。間もなく1年半を迎えるが、西川さんから見たこのまちの魅力とは。
「子育てに適う健全さもあれば、おじさんが飲み歩けるフランクさもあり、お年寄りが安心して過ごせる穏やかさもある。当施設のコンセプトは“うららかムサコスタイル”ですが、まさにうららかなまちだと思います。」
さらに各駅のnonowaを介して、武蔵野をまるごと楽しんでもらえればと語る。
「nonowaのある駅のいくつかには、『Suicle(スイクル)』というレンタサイクルシステムがあります。自転車を借りる駅と返す駅が違っていてもOKなので、行きはSuicleで国立まで、帰りは電車で武蔵小金井まで、といったこともできますよ。」
まちとまちが輪を描くようにつながるその中心に、nonowaがあるのだ。


駅西側のnonowa口は、WESTと直結。EAST側と合わせて2つの改札口ができたことで、利便性がアップした。


EAST2階にあるカフェの階段はゆったりとしたつくり。大きな窓からの陽射しが明るい。


小金井市の花である桜の木立をイメージした、EASTの正面入口付近。


今あるnonowa WESTのさらに隣の区画に、新たなnonowaの建設が予定されている。

nonowa武蔵小金井

JR中央線武蔵小金井駅直結
URL:http://www.nonowa.co.jp/musashikoganei/
こちらから
営業時間:店舗により異なる。

<取材後記>

駅前に大型商業施設ができると、その周辺商店街の活気が失われるケースが社会問題になっているが、武蔵小金井はむしろその逆。nonowaができたことで、駅を挟んで南北に分かれていた人たちが集まれるようになった。施設はカフェも充実しており、学生やママ友、ノマドワーカーやお年寄りまで、思い思いに時間を過ごしている。 それを支えるのは、nonowaで働くスタッフたちのホスピタリティ。どのお店のスタッフも、人とのふれあいを楽しんでいる様子がうかがえる。訪れる人の心をしっかりキャッチしているのが印象的だった。

西川さんおススメの武蔵野ライフ。

小金井阿波おどり

毎年夏に、「武蔵小金井」駅周辺で行われるビッグイベント。当日は南北の道路が歩行者天国となり、盛大に開催されます。各地で活動されている阿波踊りの団体も踊りに参加し、多くの人が訪れます。
「私は踊らずもっぱら観衆側におりますが(笑)、見ているだけで気分が盛り上がります。当日はたくさんの出店もあって、まち全体がまさにお祭り騒ぎに。踊る人、見に来る人の熱量や迫力は錚々たるものです。地元の皆さんの手づくりの運営で40回近く行われている歴史もあります。まちの人たちが一堂に会して盛り上がるのって、いいですよね。新興住宅地とは、またひと味違った魅力を感じます。」
写真:©小金井阿波おどり振興協議会

武蔵小金井北口駅前広場・小金井街道北口・Musako通り・南口駅前ロータリー

開催日
原則毎年7月第4土・日に開催。
2016年は7月23日(土)、24日(日)18:00~21:00を予定

http://www.koganei-awaodori.jp/

武蔵野を愛する人たちのためのマンション、新登場。

クリオ武蔵小金井
グリーンアベニュー

小金井市本町アドレス。北大通り、ユリノキ並木に面した南向き中心のレジデンス。

クリオ武蔵小金井
フロントアベニュー

再開発により美しく整理され、多彩な商業・文化施設が賑わう駅周辺。街の優れた都市性とアクセスを存分に使いこなせる、駅前通り沿い徒歩6分の地に誕生。