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知性がくすぐられるユニークな空間。

JR中央線武蔵小金井駅から2駅となりの武蔵境。このまちは、いくつもの大学がキャンパスを構える学生街の活気と、通りから少し離れただけで閑静な住宅街が広がるふたつの表情を持っている。駅南口を出るとすぐ目の前に、緑に抱かれたモダンな建物がある。それが、地域の人々の知的好奇心を揺さぶる「武蔵野市立 ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス」である。

武蔵野の知的創造拠点「武蔵野市立 ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス」
スタッフ 山本菜摘(やまもと なつみ)さん


武蔵野プレイスの外観。目の前には境南ふれあい広場公園が隣接。円形の芝生に癒される。


「施設のある武蔵境駅周辺はベーカリーが多く、パン好きな私とは相性がいいまち」と山本さん。訪れた際は、ぜひ寄り道してみては。

人とまちと情報が交差する

複数のビルが並ぶ駅前にひときわ目立つ真っ白な建物、地上4階地下2階の建物は角が丸く、大きな窓はどれも楕円形だ。以前雑誌で特集された「世界の名建築 最新ベスト20」という記事で、ルーヴル美術館別館やフランシス・A・グレゴリー図書館と並んで紹介された名だたる建物であり、設計はkw+hgアーキテクツ(川原田康子代表、比嘉武彦代表)。ちなみに武蔵小金井のマンションデザインも手掛けているそうだ。
2011年にオープンした「武蔵野市立 ひと・まち・情報創造館 武蔵野プレイス」は、図書館を中心に生涯学習支援、市民活動支援、青少年活動支援の機能を併せ持った施設。個人の学びや地域の活動を通じて人と人とが出会い、新たな価値創造と地域活性をもたらすことをねらいとしている。
そのため、「建物の中は、開放的なつくりになっています。『あれは何をしているんだろう?』と市民活動に興味を持ったり、逆に活動をしていく中で調べものをしたりと、互いに行き交うことで新たな融合が生まれる場所なんです」と、同施設の運営スタッフ、山本菜摘さんは話す。
中でも圧巻は図書館スペースだ。蔵書数は約16万5000冊、雑誌は約600タイトル、新聞は約30紙という充実さに加え、壁や仕切りを極力なくした空間は圧迫感がなく落ち着くことができ、ついつい長居したくなる。
「図書館の利用をきっかけに、興味のある活動を見つけてもらえたら嬉しいですね」と山本さん。
地域の情報収集やミーティング、ワークショップを行える設備も充実しており、人とまちと情報の交差点ともいえる場所だ。

自転車で移動できるまちのコンパクトさが魅力

山本さんはこの施設のスタッフとなって、初めて武蔵野との接点が生まれた。山本さんが感じるこの地域とは?
「古くから続く、個性的なお店が多いのが印象的ですね。私が生まれ育ったのはいわゆるニュータウンで、買い物といえばショッピングモールが定番でした。今は、隠れ家のような、とっておきのお店を見つけるとうれしくなります」
また、JR中央線沿いの武蔵野台地は比較的地形がフラットなので、自転車での移動も便利だという。
「当施設も自転車でいらっしゃる方が多いです。少し距離はあるかもしれませんが、隣街からでしたらちょっとしたサイクリングにぴったりです。緑豊かな武蔵野の中、風を切って走ると気持ちいいですよ」
武蔵野エリアは自治体の規模がコンパクトなため、公共サービスがきめ細やかだと語る山本さん。地域の人々と交わりながら安心して暮らせるのも、この界隈の大きな魅力といえるだろう。


2階から1階、そして地下1階と抜ける眺めは開放感を満喫できる。


生活関連図書を揃えた「テーマライブラリー」。窓際のソファで本を開けば、時間が経つのをすっかり忘れそう。


ポップな色使いの書棚。ドーナツ型の照明は施設オリジナルだという。


1階正面入り口脇にある「マガジンラウンジ」。新聞や雑誌のラックも個性的だ。


キッズコーナーの天井にはスタッフ手づくりで造形作品のモビールが。季節によってモチーフが変わる。


3階の情報ラウンジに設置された、市民活動団体向けのロッカー。活動に必要な道具を預けておくことができる。

武蔵野市立 ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス

〒180-0023
武蔵野市境南町2-3-18
TEL:0422-30-1905
URL:http://www.musashino.or.jp/place.html こちらから
開館時間:9:30~22:00
休館日:4~6月まで…水曜日(祝日と重なる場合は開館し、翌日休館)、
毎月第3金曜日(その週の水曜日は開館)
7月…水曜日(祝日と重なる場合は開館し、翌日休館)
年始年末、図書特別整理日 (2016年現在)

<取材後記>

利用者数は、平日で5000人、休日ともなると7000人に上るという。取材当日も、開館と同時に老若男女問わず多くの利用者が訪れていた。
施設の充実度が高く、駅前という好立地に夜10時まで開館と利便性も十分。建物の美しさと居心地のよさが両立した本施設。さらに、この施設の満足度を高めているのは、周囲を取り囲む緑とまちのゆったりとした雰囲気があってこそ。
武蔵野の土地柄によく似合う施設であることを実感した。

山本さんおススメの武蔵野ライフ。

カフェ・フェルマータ

武蔵野プレイスの1階、正面入り口の中央にあるカフェスペースです。「お気に入りの映画を紹介するサロン」や「English Night」など、この施設のキーワードである“人との交流”が生まれるいろいろなイベントを独自に開催しています。施設全体がバリアフリーに配慮していますが、こちらのカフェも例に漏れず。ベビーカーに子どもをのせたママたちや車いすを利用される方も安心して利用できます。3階で活動を終えた市民団体のみなさんが、帰りに立ち寄って話に花を咲かせるなど、武蔵野プレイスを訪れるたくさんの人たちがくつろいだり親睦を図ったりしていて、サロンのような役割を果たしています。ふわふわのパンケーキや自家製のソースがたっぷりしみ込んだフレンチトーストと、こだわりのコーヒーとの相性が抜群です。

〒180-0023 武蔵野市境南町2-3-18 武蔵野プレイス1階
080-3447-3825

営業時間
9:30~21:30(ラストオーダー21:00)

休業日
武蔵野プレイスに準ずる

http://www.cafefermata.net/

武蔵野を愛する人たちのためのマンション、新登場。

クリオ武蔵小金井
グリーンアベニュー

小金井市本町アドレス。北大通り、ユリノキ並木に面した南向き中心のレジデンス。

クリオ武蔵小金井
フロントアベニュー

再開発により美しく整理され、多彩な商業・文化施設が賑わう駅周辺。街の優れた都市性とアクセスを存分に使いこなせる、駅前通り沿い徒歩6分の地に誕生。