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武蔵野の魅力を発信し続ける地域の出版社。

小崎さんは武蔵野エリアを地元にする出版社、けやき出版の4 代目社長となってまだ1 年目だが、34 年の歴史のある出版社を若返らせるために、毎日武蔵野エリアを駆けまわっている。

武蔵野エリアの出版社「けやき出版」
代表取締役 小崎奈央子さん

帰ってきた、そんな感じがしました。

「生まれも育ちも国立なんですけど、大学を出て一度は都心の出版社に勤めました。でも、地元に帰って来たいなと感じるようになって、こちらにお世話になったのがもう10年前です。編集の仕事も地元でできるんだったらその方がいいって思うようになったんですね。その時は、ああ、帰ってきたという感じでした」
けやき出版は、1981年に地元企業の経営者たちが出資しあって設立、地元に根ざした取材や編集を行い、地域の情報交流と活性化のために、様々な出版を手がけている他、地元企業の広報的な業務も請け負っている。

いい人がたくさん暮らしています。

2015年の11月に出版した「『日常を旅する」』は、JR中央線沿線の商業施設nonowaのフリーペーパー「ののわ」で紹介された沿線情報を1冊にまとめ上げたポケットサイズの本。 これ1冊あれば、武蔵野エリアの魅力がさらに詳しく分かる、地元の人にとっても必読の1冊。自分が暮している街のことは知っているようで、実はあまり知らないことも意外と多く、そんなことに気づかせてくれる本だ。
そんなことにも気づかせてくれるのが、この出版社の一番の魅力だ。それは、街情報だけではなく、地域の歴史や自然までありとあらゆるジャンルの書籍を発行していることからも伺える。手描きスケッチで構成した『原寸図鑑ののはなさんぽ』は、「著者は最初は自費出版で別の本を出された方ですが、あまりにも絵が素敵だったので新たな内容で自社企画本として出しましょうということで出版したものですが、植物がとてもわかりやすくきれいと人気です」
小崎さん自身も地元の多摩信用金庫より編集・発売を委託されている「たまら・び」の編集長を兼務していることもあり、たくさんの地元の方と出会い、たくさんの企画を立ててきた。
「みなさん魅力的なんですよ。そして誰もがこの武蔵野エリアのことを愛していているので、私もみなさんのそんな気持を伝えたいという思いで仕事をさせていただいています」
また、最近は武蔵野のどこかで催されているイベントにも「1日本屋」として出店したり取材をしている。
「一度、このエリアに暮らしたら、きっと離れられなくなります。そんな魅力に溢れた町、それが武蔵野です」
ぜひ一度、地元の書店で『たまら・び』や『日常を旅する』を手にとっていただきたい。


知れば知るほどこのエリアが好きになると言う小崎さん。


年4回発行している地元情報誌「たまら・び」。


nonowaのフリーペーパー「ののわ」を1冊にまとめた「日常を旅する」。


省エネ生研究家アズマカナコさんの著書も人気。


国分寺にある「お菓子工房くろねこ軒」はなかなか手に入らない人気店。


武蔵野の草花や木々の葉を紹介している画集のような書籍も人気。

株式会社けやき出版

東京都立川市柴崎町3-9-6 高野ビル
TEL:042-525-9909
URL:http://www.keyaki-s.co.jp
こちらから

<取材後記>

小崎さんは武蔵野出戻り組だ。
大学を卒業後、一度は東京都心の会社に勤めてみたことで、逆に武蔵野を見直すきっかけとなったのかもしれない。一度は外に出て、外から武蔵野の街を見てみると、それまで気がつかなかった魅力に気がついたりすることはよくあることだ。それと、社会経験を積むことで、本当に豊かな人生にとって大切なことは何かという価値観も少しづつ変わってくる。
ちょっとオトナになった小崎さんが振り向いた時こそ、武蔵野と自らの人生を見直すタイミングだったのかもしれない。以来、この街を愛し続け、これからも武蔵野の魅力を次々に発見し、私たちにも紹介してくれることだろう。

小崎さんがオススメする武蔵野ライフ。

味噌蔵らーめん まるしゅう

今までに6冊を出版したラーメン店のガイドブック『多摩のラーメン』。うち半分の3冊を担当しましたが、1冊につき100店以上掲載しているので取材期間は1日8杯食べたことも。毎回初秋が発売時期だったため、真夏の撮影時は汗ビッショリでいただいてました(笑)。
取材した中でもラーメン激戦区、新小金井街道沿いにある「まるしゅう」はコクのある味噌ラーメンが逸品です!
特に「まるしゅう味噌ラーメン」は、もやしやコーンなど野菜がたっぷり入っている上に大きなチャーシューはトロッと口の中でほどけます。
気さくなスタッフの方が対応してくれるので、女性ひとりでも入りやすい雰囲気なのも魅力のひとつ。私は居酒屋でも平気でひとりで飲めますが、女性が気軽にラーメン店を訪れてくれるようになるといいなあと願ってます。

東京都小金井市貫井北町2-17-8
042-388-1460

営業時間
11:30〜2:00

定休日
水曜日

『多摩のラーメン JRエリア編』1200円(税別)

武蔵野を愛する人たちのためのマンション、新登場。

クリオ武蔵小金井
グリーンアベニュー

小金井市本町アドレス。北大通り、ユリノキ並木に面した南向き中心のレジデンス。

クリオ武蔵小金井
フロントアベニュー

再開発により美しく整理され、多彩な商業・文化施設が賑わう駅周辺。街の優れた都市性とアクセスを存分に使いこなせる、駅前通り沿い徒歩6分の地に誕生。