子育て環境を求めて、武蔵野の小金井へ。
広島出身の西村さんが武蔵小金井に暮らすようになったきっかけは、子育てに適した環境を探した結果だった。それまでは仕事である前掛けの製造販売のイメージにも合う下町、両国を本拠地としていたが、子どもが生まれたことをきっかけに、もっと子育てにいい住環境を探し始め、結果的に武蔵小金井に行き着いたと言う。
前掛けの製造販売「エニシング」
代表取締役 西村和弘さん
両国から小金井へ。
「広島からの上京組ですから、どこでもよかったと言えばそうなんですけど、緑が多くて環境のいいところを最優先しました。子どもは元気に育って欲しいですから。それに、この武蔵野エリアは都心へのアクセスもいいのが魅力です。武蔵小金井駅からだと、都内のほとんどのところまで1時間以内で行けますから、とても便利なんです。」
18歳で上京して八王子にある大学に通っていたこともあるせいか、八王子、国立、国分寺あたりを中心に探していたところ、小金井という街の魅力に気づき、この街で暮らしながら仕事も始めるようになった。
「休みの日は家族みんなで自転車に乗って野川公園、武蔵野公園、小金井公園などに出かけ、思いっきり走り回って遊びます。大型公園だけあって、安全に遊べるし、さまざまな遊具も揃っているので、お子さんのいる家族連れが多いですよ。」
兵庫県出身の奥様も、特に住む場所にこだわりはなかったが、それまでの両国はどちらかと言うと大きな道路に面していたこともあり、都心よりも静かな環境がいいと考えていた。現在10歳、6歳、2歳の3人の男の子のいる西村さんは、まだまだ子育て世代。街全体の安全性やセキュリティ、教育環境も含めて総合的に考えると、小金井という選択はとてもよかったという。
「そうですね、以前の生活と比べて、毎日が豊かになりましたよ。」
職住近接こそ理想。
現在、仕事場も自宅のすぐ近くに構えている。
「通販の比率が多くなってきているので、お店をどこに構えてもあまり変わらないので、都心の家賃の高いところよりもメリットは大きいですよ。それに、一度おいでになったお客様も忘れないみたいですね。武蔵野の面影のある街並みがとても印象的だと。」
現在42歳。バブル後に社会に出て、アメリカ留学の経験もある西村さんは、海外から見た日本の文化や歴史の魅力をもう一度見直すことに気が付き、前掛け職人との出会いから人生の仕事として起業したのが今から10年前。海外への輸出も積極的に取り組み、ジャパンカルチャーの普及にも一役かっている。2010年に「小金井楽しい人の会」を発足させ、若い世代で小金井を元気にする活動を継続して取り組んでいる。駅周辺も再開発で新しくなり、世代交代も進む武蔵のエリアの中心になる武蔵小金井から、ますます目を離せない。
海外への輸出にも積極的に挑戦。海外留学の経験が生かされている。
その日のお客様の名前を書いて迎える。おもてなしの心だ。
JR中央線の前掛けも人気アイテムのひとつ。
前掛けの原材料は綿100%。これが綿のもとになる綿花。
すぐ近くには学問の神様、菅原道真を祀った小金井神社。
休みの日には家族揃って小金井公園などに自転車で出かけて遊ぶ。
ハケの道には今でも武蔵野の面影が残っている。
有限会社エニシング
東京都小金井市中町1-7-29
TEL:042-401-6982
FAX:042-401-6986
MAIL:info@anything.ne.jp
URL:http://www.anything.ne.jp
こちらから
<取材後記>
西村さんは子育てまっただ中だ。
そんな子育て世代にとっては、武蔵野エリアの中心となる小金井市は暮らしやすい環境であることは間違いない。豊かな自然は言うに及ばず、教育や医療環境にも恵まれ、安全な町という意味でもこれ以上ないと言う。
JR中央線沿線に一度暮らし始めると、なかなか離れることができないと言われるが、まさに小金井に暮らす人にとっては同じ思いを感じることができる。
これからは海外への輸出も積極的に挑戦し、日本の伝統と文化をここ小金井から少しでも広めることができれば、と語る西村さんの目には希望の光を見ることができた。
西村さんがオススメする武蔵野ライフ。
note cafe ノートカフェ
note cafe(ノートカフェ)は国立東京学芸大学附属図書館の入り口にあるベーカリーカフェです。国立大学のキャンパス内にありますが、一般の人でも気軽に入れる、大学と地域の垣根を超えた、多様な人と情報が行き交う創造的な学びの場でもあるわけです。
店内には大学生はもちろん、教職員の方に混じって、私たちのような市民や商店街の人も集まっています。勉強会やセミナー、交流会なども開かれているほか、地域のイベント情報なども詳しく紹介されています。もちろんここの店内で焼かれているパンも美味しく、本格的に焙煎されたコーヒーもオススメです。note という言葉には、気づくという意味があると聞きました。武蔵野の未来に生きるアイデアや知恵に気づく、そんな思いが込められている新しいカタチのカフェです。
東京都小金井市貫井北町4-1-1
東京学芸大学 附属図書館 1 階(正門近く)
042-329-7312
営業時間
月曜日~土曜日 10:00~18:30
定休日
日曜日・祝祭日・構内への立入りが制限される日