ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、
「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、
室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、
年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。

出典:環境省HP>平成31年度のZEH関連事業(補助金)について
※一次エネルギー:石油や石炭、天然ガス、ウランのような採掘資源から太陽光、水力、風力といった再生可能エネルギー、
さらには薪や木炭などの自然界から得られた変換加工しないエネルギーのことです。

ZEH-M(ゼッチ・マンション)とは、断熱性能を大幅に高め、高効率設備の導入により、快適な室内環境を保ちつつ大幅な省エネを実現(省エネ基準比20%以上削減)。その上で再生可能エネルギーを導入し、共用部を含む住棟全体の年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指したマンションです。

出典:環境省HP>平成31年度のZEH関連事業(補助金)について

集合住宅では、建物の高層化に伴い、創エネで集合住宅全体のエネルギー消費量をまかなうことが難しくなっていくことを考慮して、「ZEH - M(ゼッチ・マンション)」の種類と定義・建物の階数によって異なる4つの評価基準を設けています。

集合住宅におけるZEHの定義

出典:ZEHの普及促進に向けた政策動向と令和3年度の関連予算案(令和3年3月)

これからの住まいは、長く快適に暮らせることがスタンダードになりつつあります。
私たちは住まいの基本性能を重視し、住み心地にこだわった居住空間の創造を追求しています。
CO2削減や省エネ対策を施した環境共生型マンションは、
地球にやさしいだけではなく、住む人にとってもやさしい住まいです。
暮らすことがエコにつながる、地球の未来を考える住まいをご提案していきます。

暮らし方を変えなくても「省エネ」できる住まい

出典:経済産業省 資源エネルギー庁(集合住宅におけるZEHロードマップ検討委員会)

  • ■ ZEHデベロッパー

    ZEHデベロッパーは、集合住宅版のゼロエネルギー住宅の供給を進めるデベロッパーで、ZEH-Mの供給計画を策定し、供給実績の公表を行うことなどが求められています。

  • 地球は太陽のエネルギーによって温められています 。温められた地面から出る熱は、宇宙に放出されますが、一部の熱は大気中にある二酸化炭素などの温室効果ガスに吸収され、再び地面に戻されます 。この温室効果ガスが増えすぎると、太陽からの熱が宇宙に放出されずに大気中に熱がたまり、地球の気温を上昇させてしまいます。

    私たちの生活に不可欠な電気などのエネルギーを作るには、大量の化石燃料が使われており、おもに化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)を燃焼させることで二酸化炭素が排出されています。 また、自動車に乗れば化石燃料であるガソリンを燃焼させるので、ここでも二酸化炭素が発生します 。つまり、私たちの生活が、エアコン、テレビ、冷蔵庫など、たくさんの電化製品に 囲まれ、便利になればなるほど、地球上には大量の二酸化炭素が排出されることになり、地球温暖化を加速させているのです。

  • 出典:温室効果ガスインベントリオフィス

地球温暖化によるここ数十年の気候変動は、温室効果ガスの増加が原因と考えられています。
このまま有効な温暖化対策をとらなかった場合、今世紀末までに世界の平均気温は3.2〜4.8℃上昇すると予測されています。気温の上昇は、自然災害や健康などさまざまな面で影響が生じる可能性があります。
世界的に脱炭素化の流れが加速する中、地球の平均気温上昇を、産業革命以前のレベルに比べて 2℃ 未満に抑えることを目指す「パリ協定」が2015 年に採択されました。CO2 排出量世界5位の日本は、2030年までに温室効果ガスの排出削減目標を 2013 年度比で46%削減する目標を掲げています。

出典:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書(AR5)より

経済産業省資源エネルギー庁は、2030年までに新築住宅の 90%でZEH (ゼッチ)を実現するという政策目標を掲げ、戸建て住宅に続き、集合住宅における ZEH-M (ゼッチ・マンション)普及に向けたロードマップを策定しました。

集合住宅におけるZEH-Mロードマップ

※エネルギー基本計画( 平成30年7月閣議決定)において 「住宅については、2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上(※標準的な新築住宅=新築住宅の50%)で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す(※新築住宅の平均=新築住宅の90%)」とする政策目標を設定しており、地球温暖化対策計画(平成28年5月閣議決定)においても同様に政策目標を設定しています。

クリオ レジダンス横濱綱島
(神奈川県横浜市:分譲済み)

「クリオ レジダンス横濱綱島」は、建物の断熱性能を大幅に向上させるとともに、高効率設備の導入により無理なく省エネルギーを実現(基準一次エネルギー消費量比20%以上削減)したZEH-M Orientedマンションです。
また、光、風、水、植栽などの自然エネルギーを活用しながら、快適な住環境を構築するパッシブデザインの思想に基づき、植栽・水盤・住棟の配置をプランニングしています。敷地内に配した水盤や植栽が直射日光による建物への蓄熱を抑制することで、心地よい風が循環する住空間を創出しています。

  • クリオ レジダンス横濱綱島 エアリーゲート完成予想図

  • クリオ レジダンス横濱綱島 シーズンガーデン完成予想図

ZEH-M Oriented
(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)

断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現させ、
かつ、共用部を含むマンション全体(地上6階以上)での一次エネルギー消費量を20%以上削減することを目指したマンションのことです。

※一次エネルギー:石油や石炭、天然ガス、ウランのような採掘資源から太陽光、水力、風力といった再生可能エネルギー、さらには薪や木炭などの自然界から得られた変換加工しないエネルギーのことです。

断熱性能の高い住まいは、
「冬暖かく夏涼しく」身体にやさしい。

ZEHは断熱性能に優れた住宅です 。断熱性能を高めることで、外気温の影響を受けにくい、室内環境を実現します。断熱性能が優れている住宅では、家中の温度差が小さくなり、結露やカビの発生を抑えると共に、室温の差による体への負担が小さくなるため 、 温度差によるヒートショックなどの健康リスクを低減させます 。

マンション自体の断熱性を高めることで、
外気温からの影響を受けにくい室内空間を実現。

パッシブデザイン 
自然エネルギーを活かす工夫

パッシブデザインとは、古き良き日本の住まいにヒントを得て、緑化により日射を遮り住戸内に風が流れる仕組みをつくり、自然の心地よさと伸びやかな開放感のある住空間を実現する設計思想です。自然のエネルギーを活用し、エアコンなどの依存率を減少させ、省エネルギーを促進します。住まいの中に風の道が生まれるよう、施錠した状態でも風が抜ける玄関ドアをはじめ、通風機能のある建具やサッシを採用するなどの工夫をしています。

グリーンカーテンの活用

■バルコニーのフックで設置可能な
グリーンカーテン

全戸のバルコニー(一部住戸はテラス・ルーフバルコニー)に装備されたフックを活用し、グリーンカーテンを設置することで快適な室内空間を実現します。

  • バルコニーが直射日光で熱くなるとその熱で室内の体感温度が高くなります。
    ※この体感温度は、風や湿度などを考慮しない簡易的なものです。

  • バルコニーを日陰にすることで室内を心地よく快適にすることができます。

■涼しさで活用の可能性を拡げる
バルコニー空間

夏の暑い条件のもと、グリーンカーテンを設置した場合と設置しない場合でバルコニー内の表面温度を比較しました。

  • 参考写真

    バルコニーの前にまるで大きな樹木があるように、グリーンカーテンの葉が日差しを遮っています。

  • バルコニー内をサーモカメラで撮影すると、グリーンカーテンを設置したバルコニーと植物の表面温度は猛暑日でも33℃ほどです。一方、グリーンカーテンがないと床の表面温度は50℃ほどになり、その熱が室内にも侵入してきます。

快適性を向上する先進の設備・仕様

断熱性の高い外壁や天井、高効率のエアコンや、快適な空気を逃がさない窓、省エネ照明などを使用することで、暮らし方を変えなくても地球 温暖化の原因である温室効果ガスの排出を抑える事にも繋がります 。

  • 高性能断熱工法

    高性能な断熱材を施し、外気の影響を抑制。夏は涼しく冬は暖かい室内環境を実現します。

  • 樹脂サッシ

    二重サッシの室内側に樹脂製の内窓を取り付けることにより、熱損失を抑制し、省エネ性と快適性を高めています。

  • 複層ガラス

    □透過性     
    □高い遮熱性
    □高い断熱性   
    □快適な室内環境

  • 高性能エアコン

    少ないエネルギーでも高効率に室温を調整するエアコンを1基標準装備しています。

  • LED照明

    柔らかな光で明るく照らし、環境と家計に優しいLED照明(ダウンライト)を採用しています。

  • 魔法びん浴槽

    断熱材と断熱ふろふたで浴槽をしっかりと包み、湯温の低下を軽減します。

  • 玄関に風の通り道を確保

    パッシブデザインの考え方を取り入れて、玄関には窓や痛風口付きの玄関ドアを設置。窓からの風が軽やかに住まいを通り抜けます。

  • エネファーム発電でお得な暮らし

    エネファームを採用。電気とガスを合わせたトータルの光熱費を削減を実現しました。

  • エネルギーの見える化「HEMS」

    見やすいカラー大画面に、発電量や使用電力量などを表示します。

BELS(ベルス)は、国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン」に基づく第三者認証制度の一つで、BELS実施機関として登録した評価機関が省エネルギー性能を5段階の星マークで評価しています。
※当社初のZEH-M oriented マンション「クリオ レジダンス横濱綱島(2022年3月竣工)」は高いエネルギー性能・快適性を有する建物として、最高の5つ星を獲得しています。

  • クリオ レジダンス横濱綱島 外観完成予想図