2015-2016 取組内容

学校法人麻生塾と産学連携ケーススタディを2015年11月より実施してまいりました。
明和地所が福岡1号物件として分譲する「クリオ室見」の販売促進や地域貢献を目的として、企画・デザイン及び制作を、麻生専門学校グループの学生選抜チームが行いました。

学生選抜チーム参加学科
・麻生情報ビジネス専門学校 WEBクリエータ科
・麻生建築&デザイン専門学校 ビジュアルデザイン科
・麻生建築&デザイン専門学校 建築工学科

建設地仮囲いデザイン

「クリオ室見」の建設地北側には、小学校が位置することからデザインテーマを『小学生の将来の夢』として、小学生がなりたい職業を11名の学生が担当して、20職種のイラストを制作しました。

授業では、グループに分かれ学生ならではの自由な発想で、具体的なコンセプトを決定しどのような内容を盛り込むか、どのデザインが適しているかなどを自分たちで考え、制作を行いました。

また特別授業としてコピーライターを講師として、皆で、意見を出し合いキャッチコピーも考え出しました。

・成長、進化、未来、調和などを誰の心にも入りやすいカタチに
・見る人の目線
・企業目線
・イラストが語りかけたいこと
・子供(小学生)目線
・語りかけ、詩のようなスタイル

以上の点を盛り込みながら決定したキャッチコピーが、
『なんでもできる、なんでもなれる。 見つけてみよう、ボクの未来を。描いてみよう、ワタシの憧れを。』
20職種のイラストとキャッチコピーをレイアウトして完成です。

実際に建設地にフイルムを貼り付けると迫力があります。登下校時に子ども達も興味を持って、触れたりしているようです。

その他取組み

・「クリオ室見」の魅力を発信するためのツールとしてエリアの『イラストMAP』を学生の独自の視点から企画・制作。
・販売促進用ツールとして「クリオ室見」のタイプ毎の『3DCGパース』の制作。

明和地所では、本プロジェクトを契機に、コラボレーションをさらに深め、様々なプロジェクトに取り組んでいきたいと考えております。

産学連携の取組みを通して

連携先である麻生塾の山岸様に今回の総評をいただきました。

一生忘れられないような取り組みは、学生の人生を左右するほどの教育的な価値がある。
昨今、専門学校は企業様との連携を強化することで、より実践的な教育を行い、即戦力となる人材を育成しております。麻生塾でも、これまでに多くの企業様から案件を頂戴し、日頃の授業課題では得づらい仕事に対する責任感や緊張感、そして完成したときの喜びや達成感をもって、学生たちのスキルを向上させてきました。
ひとりのデザイン従事者として、学生時代の経験が単なる「実践教育」だけでは、学生たちの潜在的な能力を引き出してあげられないと考えております。一生忘れられないような大きな取り組みであったり、なかなか体験できないような成果物に関わることは、学生の人生を左右するほどの教育的な価値があります。
今回、明和地所様との連携はまさにその貴重な体験の連続でした。学部や学年の壁を越えて集まった学生たちが約半年をかけてひとつのプロジェクトを遂行するなかで、さまざまなことを学ばせることができました。

「自分たちの夢」を具現化
プロジェクトのひとつとして、高さ3メートルもあるマンション建設地の仮囲いをキャンバスとして絵を描かせていただくことで、いままでにない「サイズ感」を体験できました。また、複数名で20体の職業のイラストを描くことで、個人作業になりがちな制作を仲間と相談しながら完成させるという体験もできました。その中でも一番の大きな体験は、当初「子供たちの夢を描く」ということで始まった企画が、最終的には将来デザイナーになりたいという「自分たちの夢」を具現化するチャンスに昇華できたことです。この体験はかけがえのないものです。春休み明けに、設置された仮囲いの見学会で学生を引率しましたが、完成した作品を初めて見た彼らの喜ぶ顔は教室では見せない表情で、大変に印象的でした。
仮囲いを手掛けた学生だけでなく、「イラストマップ」「3DCGパース」も含め、今回のプロジェクトに関わった学生たちは能力的にも精神的にも大きな成長をいたしました。その成長を温かい目で見守ってくださった明和地所様には改めて大変感謝しております。

学校法人麻生塾 麻生専門学校グループ 麻生情報ビジネス専門学校
教務部 山岸 由敦

※所属は、プロジェクト取組み時のものになります