ディスカバー北海道

羊蹄山エリア
-MT.YOUTEIZAN-

冬の羊蹄山は、富士山のよう

羊蹄山

羊蹄山は、支笏湖洞爺国立公園の西端に位置する成層火山であり、日本百名山のひとつ。別名「後方羊蹄山(しりべしやま)」または「蝦夷富士(えぞふじ)」とも呼ばれます。富士と別名が付く通り、均整のとれた美しさで人々に崇められてきました。標高は1,898m。頂上には周囲約2kmの楕円形の火口があります。アイヌ語で「マチネシリ(女山)」とも称され、近くにある「ピンネシリ(男山)」と称される尻別岳と共に「夫婦山」とも呼ばれています。夏には100種類以上もの高山植物の花が咲き誇り、冬になると冠雪して神々しいまでの姿となります。

ACCESS 羊蹄山へのアクセス

札幌~羊蹄山(国道230号線利用)🚙約2時間
札幌~羊蹄山(国道393号線利用)🚙約2時間30分
小樽~羊蹄山(国道393号線利用)🚙約2時間
函館~羊蹄山(高速道路利用)🚙約2時間30分

境界の山

羊蹄山の麓には、7つの町村が存在します。倶知安町(くっちゃんちょう)、ニセコ町、蘭越町(らんこしちょう)、京極町(きょうごくちょう)、喜茂別町(きもべつちょう)、留寿都村(るすつむら)、真狩村(まっかりむら)です。このうち、倶知安町、ニセコ町、京極町、喜茂別町、真狩村の境界が羊蹄山の山頂に位置します。これらの町村は車でのアクセスも良く、札幌から羊蹄山までなら、中山峠を越える国道230号線を利用して2時間ほどのドライブで到着します。週末や行楽シーズンなどの渋滞を避けるなら、距離は少し長くなりますが国道393号線(小樽~倶知安町)を利用するのがおすすめです。

農作物

自然豊かな羊蹄山麓では、農業も盛んです。男爵を中心としたじゃがいも、太くて甘いグリーンアスパラガス、大根やゆり根、メロンなど、生産されている農作物の種類もバラエティーに富んでいます。特に2007年に商標登録された蘭越町の「らんこし米」は、低タンパクでおいしいと評判も上々です。羊蹄山麓の農作物の評判がいいのは、名水百選にも選出される羊蹄山の湧き水です。湧き水を無料で汲むことのできる給水ポイントもいくつかあり、地元の人はもちろん、遠方からも汲みに訪れる人があとを絶たないほど、クリアでおいしい水が豊富に沸いているからです。

>湧き水天国

>じゃがいも

羊蹄山エリアの農作物

●倶知安町 じゃがいも(くっちゃんじゃが)
●ニセコ町 メロン(寒暖差により糖度が高い)
●蘭越町  らんこし米(食味コンテストで1位になったことも)
●京極町  秋ニンジン(生産全国トップクラス)
●喜茂別町 アスパラガス(栽培発祥の地)
●留寿都村 だいこん(生産全道一)
●真狩村  ゆり根(生産日本一)

くっちゃんじゃが

尻別川のラフティング

豊かな自然でのレジャー

羊蹄山エリアに訪れる人は、アウトドアレジャー目当ての人も少なくありません。トレッキングやハイキングなどの山登りをはじめ、ラフティングやカヌーといった川遊び、キャンプなど、豊かな自然があるからこそ可能なレジャーが体験できます。小さなお子さんや愛犬と一緒に参加できるツアーもあり、ファミリーで楽しめるのも羊蹄山麓レジャーのいいところです。

>アクティビティのメッカ

粉のように舞い上がるパウダースノー

パウダースノー

観光客の多い羊蹄山麓エリアですが、特に冬のニセコは、外国にいるような錯覚に陥るほど外国人であふれかえります。彼らのお目当ては、雪。#Japaw(Japan+Powder snow)という造語でオーストラリアのスキーヤーが中心となって、世界に発信されたことが外国人に人気が出たきっかけです。その雪質はサラサラと乾いていて、握っても固まらない。まさにパウダースノーで、ニセコの雪は世界一とも言われています。この雪を求めて、世界中からスキーヤーたちが集まるというわけです。最近では、ニセコの雪に魅せられて観光客のみならず、海外から移住する人も年々増えているそうです。

>スキーリゾート

多彩な温泉が揃うニセコ温泉

温泉

各地に温泉郷の点在する北海道ですが、羊蹄山麓にもたくさんの温泉があります。中でもニセコ温泉郷には16もの温泉地があり、それぞれに違った泉質が楽しめます。なんでも温泉の泉質は10種類に分類されるそうですが、ニセコ温泉にはそのうちの7種類が揃うのだそうで、泉質が異なる温泉がここまで集まるのは珍しいそうです。もちろんニセコ以外にも、倶知安温泉や真狩温泉など、羊蹄山麓の温泉施設は実に多彩です。温泉めぐりを旅の目的にするのも、ひとつの楽しみ方かもしれません。

>ニセコ温泉