ディスカバー北海道

宗谷の名物
-SPECIALTY OF SOUYA-

海に囲まれた宗谷エリアは、海産物の宝庫です。旅の楽しみのひとつでもあるグルメは、新鮮な魚介類で決まりでしょう。現地で舌鼓を打つも良し、お土産に買うも良し、もちろん自宅用に買うも良し。

たこしゃぶ鍋(税別1,980円)

稚内の名物グルメとして、近年グッとその知名度を上げているのが「たこしゃぶ」です。
稚内市は、全国屈指のミズダコの水揚げ量があり、10~15㎏もある巨大なミズダコは、大きなものになると、40㎏にもなるそうです。その巨大なミズダコの太くて長い足を繊維に沿って薄くスライスしたものをしゃぶしゃぶのように湯通しして食します。
そんな「たこしゃぶ」が食べられるお店は稚内市内では10店舗ほどあるそうですが、今回は「車屋・源氏」にお邪魔しました。

大きくスライスされたタコ

さっそく注文してみると、出てきた料理を見て驚きます。しゃぶしゃぶ用にスライスされたタコの、予想を遥かに上回る大きさ!ぐつぐつと沸いた鍋にタコを入れてしゃぶしゃぶすると身がキュッと縮こまり、旨さもギュッと濃縮され、噛めば噛むほどタコの旨味が広がり、吸盤のコリコリ食感も味を引き立てます。
ポン酢やゴマダレが主流ですが、「車屋・源氏」では15種類もの香辛料をブレンドした特製中華みそダレにつけていただきます。
新鮮なタコが手に入る宗谷エリアならではの食べ方で、全国的にも珍しく、おすすめです。

車屋・源氏

所在地:北海道稚内市中央2丁目8-22
電話:0162-23-4111
営業時間:11時~14時、17時~22時
定休日:不定休
公式サイト:http://www.moovu.net/saihoku/shop/kurumaya-genji/

所狭しと海産物が並ぶ店内

海産物でお土産に買って帰りやすいのが乾物です。
宗谷エリアで特に有名なのは利尻昆布です。ちなみに、利尻島で採れる昆布のことを利尻昆布と呼ぶと思っていませんか? 実は、北海道の道北地方で採取される昆布を全て利尻昆布と呼んでいます。利尻島産や礼文島産のものは“シマモノ”と呼ばれ、京都では特に珍重されます。
そんな利尻昆布をはじめとする乾物を求めて訪れたいのは「魚常明田鮮魚店」。名物店長の吉野さんが、笑顔で迎えてくれました。

店内には、所狭しと海産物の数々が並べられています。利尻昆布はもちろん、干しわかめや干物類も人気です。他にも、ウニやホッケや紅鮭といった北海道を代表する味覚から、地元以外ではあまり知られていないギンナンソウまで、あらゆる海産物が取り揃えられています。吉野店長と楽しくおしゃべりしつつ、お得情報を聞き出すのも賢い買い物の仕方です。

ギンナンソウ

北海道以北の岩礁に繁茂する、極寒の海でしか取れない海藻の一種。 稚内の冬のごちそう味噌汁として、味噌汁に入れるのがおすすめ。 最初は、こりこり。時間がたつとトロリとする食感が楽しめます。

名物店長の吉野正男さん

魚常明田鮮魚店

所在地:北海道稚内市開運2丁目1番5 夢食館北市場1F
電話:0120-42-5533
営業時間:8時~17時(冬期:9時~15時)
定休日:年中無休
公式サイト:http://www.aketa.jp/

取れたての海産物

海産物を購入するのにおすすめの店をもうひとつご紹介しましょう。「稚内丸善マリンギフト港店」です。あらゆる新鮮な魚介類から乾物、珍味まで揃うとあって、常に観光客が絶えません。特に人気の毛ガニとウニについて旬の時期を教えてもらったところ、毛ガニは冬場から5月頃まで、ウニは5月から9月頃までということでした。この時期に宗谷エリアを訪れる予定を立てたなら、お買い物のチャンスです。
またパック詰めにされたタコやイカ、エビなどは、獲れたてのキラキラした輝きを放っています。この店では、こうした生モノも全国配送してくれるので、新鮮な地元の味を自宅でも食べられるます。贅沢な喜びですね。

稚内丸善マリンギフト港店

所在地:北海道稚内市港1丁目6-8
電話:0162-24-3119
営業時間:7時30分~17時30分
定休日:年中無休

旅の思い出は、地元で味わった食の思い出ともリンクします。宗谷エリアでおいしいものとたくさん出会って、たくさんの素晴らしい思い出をつくってください。

【取材協力】
稚内観光協会
北海道稚内市中央3丁目6-1 キタカラ1階
http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/