ディスカバー北海道

7月17日は「北海道みんなの日」です。

写真提供:北海道遺産協議会

?7月17日は、
「北海道みんなの日(愛称:道みんの日)」です。

「北海道みんなの日(愛称:道みんの日)」は、「北海道みんなの日条例」※1により、設けられた記念日です。北海道に暮らす人が、縄文文化以来の「道」の歴史や風土、文化、産業などを見つめ直し、北海道の価値を再認識し、一体となってより豊かな北海道を築いていくこと※2を目的に設けられました。

※1. 平成29年3月31日公布・施行
※2. 第1条に「道民が、縄文文化の歴史、アイヌ民族の歴史、開拓の歴史など北海道のこれまでの歴史、北海道の持つ豊かな自然及び風土並びにこれらの中で培われた北海道の文化、産業等についての理解及び関心を深め、北海道の価値を改めて認識し、道民であることを誇りに思う心を育むことにより、将来にわたり自主及び自立の精神に基づき、一体となってより豊かな北海道を築いていくことを期すとともに、道外において、北海道の価値が、広く認識される契機となることを期する日」と規定あり。

なぜ7月17日?

江戸時代末期から明治時代にかけての探検家であり、開拓使※3の役人として活躍した松浦武四郎が、1869(明治2)年に当時呼ばれていた「蝦夷地」に変わる名称として「北加伊道(ほっかいどう)」を含め6案※4を明治政府に提案した日が7月17日であったことから、この日を「北海道みんなの日(愛称:道みんの日)」として制定しました。

※3. 北方開拓のために明治2年(1869年)7月8日から明治15年(1882年)2月8日まで置かれた日本の官庁である。
※4. 「北加伊道」「日高見道」「海北道」「海島道」「東北道」「千島道」の6案

「北海道」の名前の由来は?

 そもそも「北海道」という名前は、どのようにして決められたのでしょうか。
 武四郎は幕末に出版した『天塩日記』の中で、天塩川流域を調査した際に出会った音威子府村(おといねっぷむら)のアイヌの長老アエトモから、「カイという言葉には、この地で生まれたものという意味がある」と教えられたと記しており、「北加伊道」にその意味を込めたと言われています。
 最終的に「北加伊道」の「加伊」を「海」となった形で現在の「北海道」と命名されました※5

※5. 1869(明治2)年8月15日の太政官布告

[取材協力]北海道/松浦武四郎記念館